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アンノウンディザスターオンライン  作者: レンフリー
7日目~9日目 normalワールド探索(下水道編)
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10.突撃隣の用務員室×3 その2

短いかもしれない…しかし期末で仕事が忙しくてこれ以上は寝る時間を削れない!

許してくださいorz

ガチャガチャ…

あれ?鍵がかかってるのかな?

仕方ないここはピッキングで勝手に開けてしまって…。

こっそりと持ち込んでいたヘアピンを目測でまげて鍵穴へ差し込もうとすると、電子的な壁のようなものが表示されパキンとはじかれる。

現実世界ではありえない現象に私はびくっと驚く。


物理的ではなくシステム的にはじかれたのかな?

そう思っていると後ろから声をかけられる。


『そっちの部屋はワシが備蓄している物を置いてあるんじゃ。勝手に入らんでくれ。』


…無理な物は仕方ないよね?

私はあきらめて移動しようとすると右足からチクチクとした痛みが走る。


(いた)!?」


足元を見てみると何か小動物のような丸い物が私の足にぶつかっている。

そしてゆらゆらと揺れると右側からひょこっと小さい顔を出し、こちらを見上げてくる。


「…?ハリネズミ?」


私が首をかしげながら見下ろしていると、丸くなっているのを止めて四つ足で立ちこちらにキ、キュイーと鳴いて来る。

どうやら威嚇(いかく)?しているみたい。


…まずい、つぶらな瞳がちょっとかわいいかもしれない。

持ち帰れないかな?

そう思って見降ろしているとNPCが声をかけてくる。


『可愛いじゃろ?ワシの相棒のハリネズミのハリスンだ。』


NPCがそう言うとドライフルーツのような乾燥したものを掌に載せる。

するとハリネズミはトコトコとNPC(用務員)の側に寄って行き、パクパクと食べる。

そのまま甘い声を上げながらころころと体をこすりつけている。


『その部屋の中にはハリスンの好物である果物も置いてあるんじゃ。じゃから警戒してぶつかりにいったっちゅうわけじゃ。悪意はあるかもしれんが許してやってくれんかの?』


…それよりもハリネズミにこすりつけられて痛くないのだろうか?

まあ平然とした顔をしているのでダメージは無いと思われるけど。


「可愛いよね?うちでも何かペット飼えたらいいんだけどね。」


「あら、それだとうちのネスタが寂しがりますわよ?前来た時も会わずに帰ってしまったではないですか?」


「あーあれは…可愛いとは違うよね?むしろあんな巨大なのまだいたの?」


「ニミリ…動物は飼った以上最後まで面倒を見るものですわよ?」


「いやいやあれって確か条約とか赤いリストに載ってたでしょ!?ちゃんとそれなりの所へ預けたと思ってたんだけど!?」


いやあれをまだ屋敷で飼育してたの?

ちょっとびっくりである。


まあそれはここで追及しても意味は無いので置いておこう。

この後もNPC(用務員)と話をして情報を収集した。


まあ目新しい情報は特になかったと言っていい。

しかしながらworldを切り替えてみるとやはりNPCにも変化があった。


veryeasyワールドではこちらから支払う物がお金から食料や医薬品に切り替わりあちらの提供品が学校指定の衣類に変わった。

これは男性陣にとっては朗報であったらしく、半そで短パンから卒業のきっかけがと新たに意欲を燃やしていた。


easyワールドではこちらから支払う物には変わりなく、新たに物資が不足しているのか生活必需品もNPCの査定により交換対象に入るらしい。

NPCからの提供品にも追加があり軍からギンバイしたのか迷彩服やボディーアーマー、果ては銃弾まで増えていた。


しかしどのワールドでも共通した点があった。

ハリネズミのハリスンがいる点ともう一つは…


『やはりワシに気があるんじゃないか兄ちゃん?』


毎回入るたびにNPCからのサカキさんにかけられる第一声である。

これを聞くたびに一人を除いて全員爆笑したのだった。


私?

私はハリスンを転がして遊んでたよ?

少し挑発すると丸くなってころころ転がってきて可愛いのなんのって…。


あまりからかいすぎないようにとNPC(用務員)に怒られました。

仕方ないよね、可愛すぎるのがよくないのです。


全てのワールドの用務員室をまわり終わるとルームにへと引き上げる。

ルームへと戻って来た男性陣は一人を除き活気づいていた。

いよいよ子供のような衣装から抜け出せると。


そしてリーダーことサカキさんは抜け殻のような状態になってテーブルに突っ伏していた。

ここは十分に働いたリーダーにねぎらいの言葉をかけるのが女性としての奥ゆかしさでしょうね。


「さすがリーダーもてもてでしたね?」


「やかましい!何で俺なんだ!?」


サカキさんは頭を抱えてさらに深くテーブルに突っ伏してしまった。

褒めたのに怒られるとは…理不尽である。


その私達のやり取りを見て周りの笑いが絶えないのはいい環境である…はずである。

やがて突っ伏していたサカキさんがいきなりガタっと立ち上がる。


「よし、後は昨日の清算をして解散しよう!俺はもう疲れた!」


まあ化け物の胃袋へ旅行するとか大変な事は結構あったし…理解はできる。

それを見て軽く笑っている人もいるけど大体は笑い止んでいる。


「化け物の納品のついでにアイテムの分配もその場で終わらせてしまうか。アンズさん悪いけど昨日の下水道に入る前迄のアイテムを持ってきてくれないか?サカキは代表なんだからその納品する化け物持って行ってくれ。」


吸い殻さんの言葉にアンズはうなずくとマイルームへ戻り、サカキさんは嫌々ながら化け物の死体を床から拾い上げる。

他の人もアイテムを抱えて移動準備は完了する。


「まあサカキこれで今日は終わりだからゆっくり休めよ。」


笑いながら肩をバンバンと叩く吸い殻さんだけど、あなたが一番腹抱えて笑っていましたよね?

そんなコントなような状態になりながらも時間は軽く穏やかに流れていった。

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