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アンノウンディザスターオンライン  作者: レンフリー
7日目~9日目 normalワールド探索(下水道編)
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8.再計画

normalワールドの下水道に再チャレンジをしようとした所で問題が発生、何と下水道の状態がリセットされておらずむしろあの土管に擬態していたワーム型の化け物が徘徊を続けており、恐らくそれに連動して他の化け物も活動を活発化させて事態が悪化していたのである。

これでchannelが複数あればチャンネルを切り替えて再スタートすればいいだけだったんだけど、生憎(あいにく)人気のない難易度で人口が少ないらしくチャンネルは一つだけであるためnormalをプレイするならあそこに接続するしかない。

…まあリセットは早朝の三時からの小メンテナンスで実施されると通知されてるからこういう事もあるかな…とは薄々思っていました。

けど敢えて言わない慎ましさのせいで二度手間になってしまった。

まあ実際確認してみないとわからなかったし仕方ないかな?


そしてひとまず状況整理のためにコミュニティールームに戻ってきて現在に至るのである。


「何てこった…。あの状態じゃモノジー達に見つかってしまうかもしれないから出入りができないぞ。」


「むしろ化け物より厄介だよな?これだと裏山の方に行ったとしても見られかねないしどうすりゃいいんだ?」


「ワールドがリセットされるまで待つしかないんじゃないか?あのでかいのが下水道を走り回ってるって事だろ?じゃあそれが収まればモノジーの興味も()れる…という事はないか?」


「そうだよな…仮にモノジー達がいなかったとしてもあのでっかい化け物相手に打つ手なんかないぜ?」


まあ難問が何個も立ちふさがっており、それを解決しなければいけないのである。

あれやこれやと言いたい事を言い終わった後でサカキさんが進行を取る。


「…そうだな。まずはモノジー達だが…これはどうにもならん。隙を見てささっと出入りするしかないだろう。それで下水道のあのでっかい化け物だが…こいつが…いや、音が複数している事から多分他にも待ち伏せをしていた奴が走っていると思われる…こいつらについて何か対処するアイデアがある奴はいるか?この際なんでもいい発言してくれ。」


サカキさんはそのままテーブルについているメンバーを見回すと席に着く。

そこからぽつりぽつりとアイデアが出てくる。


「どこかの漫画であった気がするが、下水道にガソリンを大量に注いで火をつけるというのは?」


「ナパームで焼き尽くすのも有効かもしれない。」


「毒ガスを下水道で充満させるのはどうだろうか?効くかは知らないが。」


「大きい地雷でも設置するのはどうでしょうか?」


「爆弾があれば食べさせて起爆する?」


アイデアは出てくるけどどれも実行不可能であるのが悲しい。

提案にある必要な物資が全くないのであるから当然と言えば当然である。


「どれも試したくはあるが実施するための物がないな。軍のNPCからかっぱらいたいぐらいだがくれないだろうからな。他には?」


「吸い殻さんが衝撃波で下水道からあぶり出すというのはどうでしょう?」


「そんな事できたら苦労は無い!…むしろできたらやりたいぞ。」


まあ色々と話し合った結果、結論としてはどちらも解決するのは難しく三時のワールドリセットを待った方がいいという事になった。

すなわち本日やる事が急に無くなったともいえる。


「そういうわけでnormalワールドのチャレンジは明日に持ち越す事とするがそれでいいか?都合が悪かったりここで抜けたいという奴がいたら連絡してくれ攻めはしない。」


誰からも声が上がらない。

アンズはどうするのかなと思ったら目線で一応切りがいいところまでは参加すると伝えてきたので私もそれに合わせることにした。

どこからも声が上がらない事にサカキさんはうなずくと話を続ける。


「継続しての長期間にわたる参加に感謝する。それで今日の予定は実施できなくなったわけだがこの後何かやりたいとかないか?こちらも案があったら遠慮なく言ってほしい。」


そう言われてすぐに考えが出ることも無く、少しの沈黙の後にぽつりと考えが出る。


「とりあえず昨日のアイテムの清算をしておいた方がいいんじゃないか?これ以上後に回してもいい事ないだろ?」


「そうだな、せっかく時間ができた事だし忘れないうちにやっておこう。他には?」


アイテムの分配をやるというのは私としても賛成である。

きちんと終わらせておかないと抜ける際に後ろめたくなるからそういう枷は無い方がいい。

そう考えているとアンズが挙手して意見を述べる。


「normalワールドで手に入れた用務員室の鍵ですけど…他のワールドでも使えるのでしょうか?」


…あれ?

そう言えば舞台は一緒なわけだから鍵は共通だよね?

アッという顔をした人が結構いるから割と気付いた人は少なかったようだ。


その考えに同意したサカキさんが今日の残りの予定をまとめて発表する。


「そうだな、せっかく鍵があるのだから他の難易度のワールドでも使えるか試してみるか。その後、化け物の納品とアイテムを分配して今日は解散としよう。何か異論がある奴がいたら遠慮なく今言ってくれ。後からは聞かないぞ?」


「…それならいっそ他の鍵かかった部屋も姐さんにピッキングで片っ端から鍵開けてもらうのはどうっすか?」


…何かこっちに飛び火してきたね。

というかワズンさんの私の呼び方なんかおかしくない?

サカキさんが確認を取るようにこちらを見てくるけど回答は決まっている。

私は首を横に振りながら答える。


「NPCが徘徊しているワールドでピッキングをしていたらどんな反応をされるかわからない…いえ、その反応を見るのも悪くないかもしれませんけどそのつもりはありません。時間もかかりますし遠慮させてもらいます。後、ワズンさんその呼び方は何ですか?普通に呼ぶように。」


「えー。」


私が年増に聞こえるからやめてほしい。

アンズなんか面白そうにこっちを見てるし…。


どこにそんな要素があったのか…わからない。

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