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アンノウンディザスターオンライン  作者: レンフリー
2日目 オープン記念イベント
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24.オープン記念イベント -地下駐車場 その3-

拝啓


三分前の私へ。

お元気でしょうか?


私は今貴方が安易に選んだ選択で死にそうな目に会っています。

ここは私らしくアンズひきずって他人は見捨てて逃げるべきだったんじゃないのでしょうかね?

所詮は下半身が無くて知能が無いとろいゾンビをからかい続けて人を引きずるより楽だと考えるべきではなかったのではないでしょうか?

例え誰が許しても私は貴方を許しません。

次からはのりではなくてきちんといろいろなケースを想定して深く考えるようにしてください。


三分後の賢い私より


敬具





相手は力は強いかもしれないけど所詮は下半身の無い熊ゾンビである。

周りでちょろちょろと注意を引き付けておけば楽勝楽勝。

と考えていたわけだけど…。


少し熊ゾンビの様子を伺おうと隠れている車から顔を少し覗かせると一頭の熊ゾンビがこちらに雄たけびをあげながらボンネットを投げつけてくる。


「ひっ!」


声にもならない悲鳴をひゅっと上げると私は再び車の影に隠れる。

隠れていた車のフロントガラスにボンネットが突き刺さりガラス片があちこちに飛び散り…私にも降り注いでいる。

咄嗟に頭抱えてうずくまってしまったけど、様子の確認はしておかないといけない気がする。

恐る恐る手を頭にのせたまま、また顔をひょっこり出してみることにする。


すると先ほどの熊ゾンビが今度はドアを片手に持っており、こちらを確認すると。


『Guoo---!』


また先ほどと同じようにこちらに向けて投げつけてくる。

そして私は同じことの繰り返しで身を隠す。


あの熊ゾンビめ…私の事をマークしてやがる。

これじゃうかうかと顔も出せやしない。


…あれ、私一頭しか確認していないけど他二頭はどこへ行った?

私って今の所一方的にドッジボールして来る熊ゾンビしか相手してないよね?

そっか、車の下から覗けば位置はわかるね。

早速体を横にして割れたガラスが敷かれた地面に顔を寄せる。


こちらに物を投げつけてくるクマについては…。

位置は変わらず、片腕だけは地面につけておりいつでも投げれる状態みたいだ。

本当にマークしてるの!?

動物どころか死体の思考ではない。


いけないいけない、私が確認しなければいけないのは他二頭だ。

しかしもう一頭はすぐ見つかった。

内臓をひきずりながら私が隠れてる車の二台先の車の方へ移動しようと…いや、移動を終えようとしている。

何をするつもりかな?


冷静に様子を見ていた私の目に映ったのは移動を終えた熊ゾンビが暴れ始めたという事だけである。

向こう側では車が壊れる音がこちらまで響いて来る。

まさか車を壊しながらこちらまで来るとかじゃないよね?

動物、ましてやゾンビにそんな知恵あるわけが…。


と思っていたのだけど私の隠れている車が揺れる。

おかしい、物を投げてくる方の熊ゾンビも視界に入っており、新たにこちらへ物を投げたという事はないはず。

じゃあ何で揺れたんだろ?


ミシリ、ガタン!


向こう側で熊ゾンビが暴れるたびに車が揺れ続ける。

そして下を覗いていた私の額にも車がぶつかる。


「いたた。女の子の顔に傷つけるとか本当ケダモノは困るね。」


私はぶつけた額を撫でるために上体を起こして座り直そうとするけど、体が車にぶつかる。

太った?

まさか現実と違ってゲーム内では太らないはず。

じゃあ狭くなった?

何で?

私の隠れている車はさっきからまだ揺れて続けており…いや揺れ幅も大きくなり若干こちらへ移動してきているような。

…ちょっと!


熊ゾンビの考えがわかり私はとっさに車の影から身をかがめて駆けだす。

当然、物を投げてくる熊ゾンビと反対側からだ。

しかし私の行動を見計らったかのように私の頭上を何かが飛び過ぎていく。

身をかがめていなければそのまま頭にどぎついのを一発貰って即座に死亡判定をいただいていただろう。

私はすぐさま別の車の影に身をひそめる。


「なんで動物が、というかゾンビが役割分担して連携してくるのよ?!おかしいでしょ!」


文句を言っても状況が何か変わるわけでもないが文句を言わないとやってられない。

先ほどまで隠れていた場所は既に熊ゾンビに押された車と隣の車で押しつぶされており、逃げなければ最悪あそこでぺしゃんこ、運がよくても身動きできなくなっていたかもしれない。


ここまで賢すぎるとなると残り一頭は何をやっているのか?

早急に把握しないといけないので、息が整っていないにもかかわらず頭を出して辺りをきょろきょろと伺う。

そして視界に入って来たのは三頭目、オートバイを大きく振りかぶっており、狙いは私ではない。

アンズたちに向かって投げるつもりだろう。

止めようとすれば私が危険になり、止めなければアンズ達がやられるだけと…。

ああもう、本当に賢すぎる。


「目の前に可愛い女の子がいるのに他の女によそ見してるんじゃないわよ!」


手元にあった唯一の武器であるナイフを熊ゾンビのバイクを掴んでいる腕めがけて投げつける。

ここは映画らしく熊ゾンビの腕にぶっ刺してバイクを落とす…とかだったらかっこよく決まったんだけど、ナイフは刃じゃないところが熊ゾンビの腕に当たりそのままカランと音を立てて床に落ちる。

バイクを掲げた熊ゾンビは顔をこちらへ向ける。

さぞかし私の間抜けな面が映っている事だろう。

そのままバイクをこちらへ振り下ろすように投げるモーションに入っている。

ならば逃げるしかない。

私はその場からすぐに前へ飛び出す。


飛び出したすぐ後に私のいた場所からは機械の潰れる音がする。

間一髪セーフかなと思って振り向いた先には私の予想通り潰れたバイクが液体を漏らしながら無残な姿をさらしている。


…液体?


ぼーっと見ている場合ではない!?

私はさらに逃げるために体を起こして駆け出そうとしたが背中に爆発音と共に衝撃が走る。


「げほ…ごほっ!」


背中が熱かったり息苦しかったりこういう所をVRで的確に表現するのはできればやめてほし…カットさせてほしい。

多分先ほどの件はガソリンに引火して爆発したのかな?

辺りには火の海が一部できあがっており、周りの車にも火が回っている。

とにかくここから逃げないとまた爆発に巻き込まれる。

そう思ってよろよろと立ち上がると、先ほどまで私の正面で車を壊していた熊ゾンビさんと目が合う。

あー、そっか前に逃げたわけだから結果的に距離つめちゃったのか。


『Guaooo---!』


この距離で相手がやることなんて決まっている。

何とか逃げようと後ろへと体をひねったが、左足に激痛が走る。

熊ゾンビが振りかぶった右腕にどうやら捕まったようだ。


「ちょ、ま…」


私の静止もむなしく熊ゾンビは右腕を振りぬき私はそのまま吹き飛ばされてしまう。

床に腕がぶつかりお尻が車にぶつかり、最後は後頭部がぶつかって私の動きは止まる。


くらくらして意識を手放したくなるけど、ここで意識を飛ばすわけには行かない。

状況を確認すると…、左足がなく血が流れている。

痛み自体はあるが血の流れとかまでは再現していないようだ。

そして体はボロボロ、爆発に巻き込まれた後に先ほどはあちこち転がるように叩きつけられたばかりだ。


で、周りはというとこちらへ熊ゾンビが三頭とも向かってきている。

これはまずい…と言うか手の施しようがない。

周りに手を伸ばしてみるが何かつかめるはずもなく…つかめてしまった。


「あれ…なんで?」


右手で掴んだのはカバン、どこかで見たことあるようなカバンと思ったけど。

あぁ、さっき喜劇をかましてた女性プレイヤーの小さいカバンだ。

今の私の状態とどっちが喜劇かと言われると困るけど。

まだ消滅するまでの時間内なので残っていたようだ。


…ということは?


頭を上にあげて後ろの車のひしゃげたボンネットの上を確認すると男性プレイヤーのカバンもある。

しかし、あそこまでは手が届きそうにない、仕方ないので一縷の望みをかけて女性プレイヤーのカバンを開けて中身を確認してみる。



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【ワニ革のポーチ】

アフリカのクロコダイル革のポーチ

小容量の小物を持ち運びするのに最適。

ブランド品としての評価も高い。


中身:

制汗スプレー                          2個

ヘアスプレー                          3個

催涙スプレー                          2個

救急スプレー                          1個

熊撃退スプレー                         1個

アルカリ性洗剤                         1個

口紅                               1個

化粧水                               1個

ミネラルウォーター(750ml)                 4個



重量:不明


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…なんか美容品が多いなと思ってたけどタイムリーなのがご都合主義的にもあるじゃないですか!?

助かりようは無いかもしれないけどこれを使って最後まであがいてみせましょう!

戦闘シーンの描写が上手く書けない。(時間がかかった原因、かけたからといってうまく書けているとは言えない)

何で他の人は平然と書けるんだうらやましい。


…さて皆様はこの状況で何を取り出して使いますか?

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