4.報酬交換
私はリストの最後まで目を通すと再び施設のカテゴリで再度表示選択をする。
三点までしか交換できないようだけど一通り目を通した所、報酬のラインナップは多岐にわたり結構充実していると思う。
…説明が無くて不親切だったけどね?
私は適当にポイントが高いものを選択して終わりにしようかと当初は思ったけれど、こういうのを見せられると損をしたくない貧乏性のせいで少し真面目に考えてしまう。
そしてあれこれと考えていたけど思考を原点に戻す事にした。
さてこの異常なゲームの特色とは何か?
そう、いくら気を付けようが準備しようが死ぬときは死ぬのである。
よっていくら強力な装備を備えようがアイテムロストという危険性があり、それが他のゲームと比べて確率が非常に高いのである。
それを考えるとポイントが高いだけの武器防具乗り物はパスをして、施設、書物、食料に絞られる。
そして今までの経験則から考えると施設がいいのではないかと考えている。
理由としては設備をマイルームに追加する際は条件を満たすのと同時に、ゲーム内通貨が必要になるのである。
ある程度は無料配布されているようだけど…ここまでのポイントの設備を後から買うとなると…どれだけかかるか予想できない。
よってロストの心配が無くゲーム課金を行う予定の無い私はこの三点で決めようと思う。
さて、自分のポイントは363,766,921ポイントである。
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【ポイント交換可能な報酬一覧】
「カテゴリ:施設 表示順:ポイント降順」
無限稼働ビームチャージャー :200,000,000
AMF :150,000,000
スイートルーム :110,000,000
脳情報スキャナーシステム :90,000,000
浄化室 :80,000,000
冷凍室 :40,000,000
生体培養ポッド :300,000,000
水道(高山の湧き水) :30,000,000
無限じゃがいも農場 :20,000,000
………………
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そしてポイントが高い順から獲得していくと仮定するなら『無限稼働ビームチャージャー』と『AMF』という高ポイントの施設を二点交換して残りで高級な食料品かスキル所を一点交換する合理的なプランが一番ポイントを効率よく消化できるのではないかと思う。
実際にそれがベストだとは思うのだけど…気になる点があり私は未だ決定ボタンが押せていない。
それは…この『スイートルーム』という甘美な響きがする施設のせいである。
オープン記念イベントの時のあのベッドのふかふかとやすらぎが与えてくる寝心地は非常に素晴らしいものがあった。
それが再現されて利用し放題となるのであれば…一考の価値は十分にあると考える。
このためこの施設は選択肢に入れておきたい。
もう一つ気になっているが『脳情報スキャナーシステム』である。
いや、割とどうでもいいと言えばどうでもいい事なんだけどね…。
ただ、前回の貢献ポイントの交換対象アイテムに確か宇宙人の脳とかいうふざけたアイテムがあったと思ったのよね。
ならすぐに使って遊べるんじゃないかなと思っちゃったのよね。
そうなるとですよ、『スイートルーム』を最優先に入れて『脳情報スキャナーシステム』を第二候補に当てはめる。
すると一番高い『無限稼働ビームチャージャー』が交換できなくなっちゃうのよね。
…けどまあ、ビームチャージって語呂から考えるとビーム兵器やビーム動力の補充に使うと予想はできるよね?
そう考えると今は持っていない物だから当分の間は無用の長物になっちゃうから…。
よし、『AMF』『スイートルーム』『脳情報スキャナーシステム』の三点交換で行こうかな!
どうせ名前しかわからないんだしこれ以上悩んでも無駄無駄。
…正直な所、『水道(高山の湧き水)』は結構悩んだんだけどね。
綺麗な水が手に入るというのは世紀末の世界では貴重じゃないかなとも考えていたのだけど…現在も床に転がってるボールのせいとポイントの勿体なさで外してしまった。
私はぽちっと交換決定ボタンを押すとマイルームの固定コンソールから呼び出し音が流れてくる。
何事かと思って固定コンソールを操作してみると…もう届いたみたい。
まさか一秒で処理が終わるとは思ってなかった。
イベントアイテム配送完了のお知らせのメッセージを開くと報酬配布のメッセージとアイテムの一覧が表示されている。
アイテム名をクリックするとマイルームのどこへ設置するか聞いて来るので…もう設置可能のようだ。
「えぇとなになに?『AMF』『スイートルーム』の二つは部屋系の施設だからマイルームの壁に出入口を設定すると、『脳情報スキャナーシステム』はマイルームのどこに設置するか決定すると…なるほどね」
とは言ってもこんなのレイアウト考えてても無駄でしょ?
ならば空いている所に順番に設置してしまおうじゃないですか。
「これはここ…隣にこれ…よし決定!」
勢いよく決定ボタンを押すとマイルームに光るエフェクトが複数発生する。
…というか眩しすぎて目に痛い。
「ちょっと眩しいんですけど!?」
咄嗟に手で目を保護しながら悪態をついてしまう。
そして光が収まると…無機質なマイルームには見た事が無い二つの扉と見た事の無い機械が設置されていた。
短いうえ話が進んでおらず全く申し訳ありません。
けど何とか更新がしたかった。
ただそれだけなのです許してください。
決してクリスマスイブに仕事以外の予定が無かったとかそういう理由ではない…はずです。
そういえばなのですが前話は何も突っ込みは無かったのですがあれでよろしかったのでしょうか?あれで通じてしまうのでしょうか?
…説明回パートはもっと削れそうですね。