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アンノウンディザスターオンライン  作者: レンフリー
18日目 海外から来た少女
174/291

4.誘拐

Y高校教室 10:50 女子高生 東雲(しののめ)咲々楽(ささら)


わざわざ通学などしなくても授業が受けられるようになって幾分か時が経つが…それでもこの国では義務教育である高等学校までは通学の体制が取られている。

そこは勉学だけでなく人と触れ合いや付き合い方を学ぶことこそが最も重要な事であるという理念に基づいているのであるが、当の生徒達にとっては面倒極まりない事なのだ。

私も通学にかかる時間とか勿体(もったい)ないと思うからね。


さて、周りを見渡すとこのY高校の教室で数十名もの若者が席に着き、今日も淡々とした授業を受けている。

当然私、東雲咲々楽も当然勉学に励んでいる。


…ごめんなさい。

私さらっと嘘をつきましたね。

既に授業の事は空の彼方(かなた)何処(いずこ)かへ行ってしまっており、今は最近始めたゲームの事を考えています。

それもそのはず…二日も前の事なのにまだ怒りが収まらないのです。


そう、そのゲームでは最近移動距離を競うイベントがあったのだ。

私もがんばったけど、やはりチームプレイややりこんだプレイヤー達の方がスコアが高くまるで勝ち目はなかった。

そこは別に問題はないし遺恨もない…、問題なのは…。


最後の一日のあの二人のずるです!

何ですかあのポイントは!?


それまでのポイントの争いは何だったのかというような桁数が違うポイントに私は唖然(あぜん)としてしまいました。

お陰で最後の一日だけで全プレイヤーをぶち抜いてしまい一位と二位を独占してしまうというあり得ない光景を見ることになるし…気分は怒り六割、胸糞悪さが三割です。


運営はそういった不正は無いと回答があったようだけど…ずるじゃないとしたら一体どうやって稼いだというのです!?

掲示板ではそれまでトップを独走していたプレイヤーがあきらめたようにもっとも難易度が高いワールドで稼いだと言っていましたけど納得できません。

かく言う私も逆転を狙ってその難易度に最終日に挑戦してみたのですよ…。

確かに最高難易度に恥じない世界がそこにはありました。

開始直後から私の首を刎ねようとすっと寄ってくる化け物に、逃げ回った先にはこちらよりもずっと大きい異形の化け物だらけ。

何とか怪我だらけになりながらも死の恐怖におびえながら逃げ込んだ部屋には日本刀が置いてありこれ幸いと手に取った時は思わず安堵(あんど)して興奮したものです。


そして窓からは真っ赤な光が差し込まれその光に当たり紅く輝く刀身を抜き放って部屋に入ってくる巨大な化け物と相対した所で…何故か壁の向こうからあふれ出た緑色の光に塗り潰されて死んでしまったのです。


せっかくこれからという時に消化不良も…ではなくてあのような理不尽な事ですぐに死んでしまう所でそんなに稼げるなんて信じ(がた)いです。


「しの……」


正々堂々とやって負けるならまだしもずるは許せないです。

何とかして白日の下にさらせないか…心中ではずっと怒りながらそんな事を考え続けているのだけど…。


「おい、東雲!聞いているのか!?」


ええ、それはもう目の前で私を呼ぶ数学教師をさらっと無視できるぐらいに。


…あれ?




「もう、咲々楽ちゃん流石にあの教師で授業聞いてないとかないよ?あいつ変に根を持つから目を付けられないように注意しないと」


「返す言葉もないです」


授業が終わると私はガクッとうなだれながら友人におざなりな返事をしてしまう。

ゲームのテンションを現実に引っ張るのは物凄くまずいというのはわかってるのだけれど…私は不器用なのです。

そしてその教師に嫌味たらしく怒られた事でようやく少し収まった程度で完全に消え去ったわけではないというから自分に呆れもします。


そんな自分を情けなく思って溜息をついていると校内放送が入ってくる。


『三年B組東雲さん。来客がいらしましたので通用門まで確認に来てください。繰り返します、三年B組東雲さん。来客がいらしましたので通用門まで確認に来てください。』


…校内放送で呼び出しとかさっきの事でまた追及があるのかと思ったけど違ったようです。

私はとりあえずホッとすると共に新たに浮かびつつある疑問を胸に席を立つ。


「咲々楽ちゃん呼び出しみたいだけど?」


「そうみたいですね。待たせるわけにも無いから行ってくるね」


それにしても来客って誰だろ?

母さんなら保護者って言われるはずだし、心当たりは無いけど…ひょっとすると父方の関係だろうか?

そう考えながらも私は通用門に向かう事にした。



通用門には明らかに警戒している警備員さんが二名、外へ視線を向けていた。

片方はポータブルを手に持っており何かあればどこかへ電話を…多分警察に通報するための準備に入っている。

そこで私は完全に父方の厄介事だと確信した。

けど母さんと私の生活には関わらないと言っていたのに何で白昼堂々こんな目立つ事をしたのか逆に気になってしまいますね。


「東雲です。放送で呼び出されて来ました」


「あぁ、君が…。門の外にいるあの男なんだが…見た目がどう考えても一般人の雰囲気では無くてね、念のため本当に心当たりがある人か確認してほしい。当然危ないから近寄らなくていいよ、むしろ何かあったら困るからここから確認してくれ」


警備員さんが指さす先には…父の組…ではなく会社に勤めている事になっているヤスさんがこっちに手を振っているのが確認できる。

私は盛大にため息をつくと警備員さんに回答する。


「はい、父の所の従業員と思います。話を聞いてみますがいいでしょうか?」


「え、本当に関係者だったの?いや、すまない悪気があって言ったわけじゃなくてね…でもそういう事ならいいかな?敷地内には入れれないけど外で話すのは自由にしていいよ」


「お手数おかけしました」


私は警備員さん達に一礼すると通用門越しにヤスさんへ話しかける。


「私達には関わらないようにすると聞いていたのですがどういう事ですか?」


「あ、お嬢!それが大変な事になりまして…」


やはりあの頑固な父が約束を破るぐらいだからただ事ではなかったようだ。

私は続きを促す事にする。


「何があったの?」


「ヘイ!実は組長が鹿髏(ろくろ)の連中に刺されまして…」


「何ですって!?」


鹿髏と言えば…この辺りで幅を利かせている暴力団だ。

父も同業だが…その組織規模は鹿髏組の方が比べ物にならないぐらい大きい。


私は背筋が寒くなるような力が抜けていく感覚に抗い何とか話を続ける。


「それで父は!?」


「今は伝手のある病院に(かくま)ってもらってますが…正直いいとは言えやせん。そして本題ですが鹿髏の奴等が調子こいているのでお嬢達にも手が伸びる恐れがあると思いやして保護するよう命じられました。なのですぐに身を隠すため付いてきてもらってよろしいでしょうか?」


なんとかヤスさんの言葉を飲み込んでいくと…いつの間にか抗争が始まっていて私も危険になったと。

父が危篤(きとく)なら確認もできないし、ここにいても他の生徒を巻き込んでしまうかもしれない。

私はすぐに決断するとヤスさん私の意見をへ伝える。


「わかりましたお願いします。それと母さんの方は?」


「姐さんの方にも人をやっています。こちらに車を用意していますので早く付いてきてくだせえ」


そういうとヤスさんは早足に歩き始める。

私は校舎の方を一度見て…すぐにヤスさんの後を付いていった。


数分ほど歩くと黒塗りの車が停車してあるのが見つかる。

既に後部座席のドアは開かれており、先行していたヤスさんが手招きをしている。

私はその流れに沿って車に乗ろう…とした所で違和感を感じて足を止める。

父の組ってこんな高級車を回せるようなお金ってあったかしら?


「ねえヤス?いつの間にこんな高級車を足として使えるようになったの?」


「えーとですね…最近はシマの羽振りがよかったのでその余剰金でですね…」


「父はヤクザらしくなく見かけよりも実用的な事にまず金を回すはずだったよね?ねえ、何かおかしく…」


私が追及するとヤスさんは頭をかきむしった後で怒気(あふ)れる顔でこちらを見てくる。

流石に非常時にのんびりと話をし過ぎて神経を逆なでてしまっただろうか?

けど私の心配とは全く違う答えがヤスさんから帰ってくる。


「うるせえな!メスはおとなしく(だま)されとけっちゅうんじゃ!さっさと乗れや!」


ヤスさんはそう叫ぶと私の髪の毛と肩を掴んで強引に車に押し込んでくる。

急に起こった乱暴に私は思わず抵抗するけど…男と女、大人と子供の力の差に徐々に車の中へと押し込まれていく。


「痛い!ちょっとヤス!どういうつもり!?」


「どうもこうもないわ!さっさと車乗れや!」


そのまま私は突き飛ばされるように私は後部座席へと転がされてしまう。

そして何かが頭にぶつかってそこ止まる。


「東雲の連中は女の扱いがなってないなぁ?人質を乱暴に扱ってどうするよ?」


声のする方を見上げると後部座席に先客で座っている黒サングラスをかけたガタイのいい男が目に入る。

そしてさっきの一言で私は状況がある程度わかってきた。

私は騙されて他のヤクザ組織にさらわれつつあるのだ。

どうしようもない状況になりつつあるのがわかり、何とか脱出しようともがくけどその前に先に座っていた男の腕が伸びて首に手がかけられて締め上げられる。


「げふ!?あ…ぐぅ!」


「いい子にしとったら優しく扱ったるけど少しでも暴れようもんなら何の保証も無いからな?わかったか?」


首が締め上げられて苦しい…何とか逃れようともがく私の背では無情にも後部座席のドアが閉まる音がする。

それと同時に絞められていた私の首は解放され、苦しく咳き込む背中からヤスのヘコヘコと()びた声が聞こえて来る。


室生(むろう)の旦那!無事確保しやしたぜ」


「ふん、手際が悪すぎるな…精進しないとうちの組ではやってけんぞ?」


「そりゃあ天下の鹿髏様ですからね!がんばらせてもらいますよ!」


騙されて、低俗な裏切りのやり取りを聞かされ、私は怒り心頭でありすぐにでもこいつ等に殴りかかりたかったけど…それは無理だと辛うじて残った理性で我慢する。

私は両脇を屈強な男に挟まれたており抵抗をしても私が痛めつけられるだけで終わってしまうからですね。

…これが無駄にならないなら暴れれるだけ暴れるのですけど!


「まあいい、おい車を出せ」


室生と呼ばれていた男が言うと黒塗りの高級車は走り出した。





「これで東雲の阿呆にカマシ(脅し)を入れれるってもんよ。いやぁ親娘共々単純で大助かりだわ!さらうのも楽だったしな」


車の中では鹿髏の奴等が上機嫌に笑いながら行楽でもするようなテンションで話を続けている。

それにごまをすり続けているヤス…本当に気持ちが悪いし腹が立つ。

けど誰か異常に気付くはず、そこまで我慢すればそう思っていると室生と呼ばれた男が下卑た笑みを浮かべながらこちらへねっとりと話しかけてくる。


「言うとくが助けは来んぞ?お前の親父は単純な誘いに乗って動けへんし、学校も関係者やから言うて出てきたんやから通報も遅うなるやろしな。まあ通報されても今回は完全に根回し済みやから問題起きへんけどな」


…確かに父さん単純だからあり得そうだし…学校の方は私が関係者だと肯定して出てきてしまった。

そして今の話だと…。


「警察にも根回し済みという事ですか?」


「おう、こんときの為にサツに金握らせとったわけやからな。だからどうあがいても無理やからおとなしうしとけよ?逆らったら痛い目みさせるからな」


そう言うとまた馬鹿笑いをしながら車内で騒ぎ始める。

私は怒りと屈辱(くつじょく)で頭がいっぱいになってくる。

けど走行中の車な上に両脇を男に挟まれていてはどうしようもない。


それでも何か方法はないかと周囲を見回してみると…何故かヤスが私を見つめている。

こいつ裏切った上に私に何か用でもあるというのか。


「へへへ…今まであの頑固野郎のせいで手を出せなかったが今なら手を出し放題だな」


そう言うと汚い手をスカートの中へと入れて来るではないか。

よく見ると上の方も嫌らしく私の胸へと手を伸ばしてくる。


「ちょ…何をするつもり!?」


「決まってるだろうが!未だにすました顔してるメスにお触りだよ」


私は咄嗟(とっさ)にヤスの両手を抑えて抵抗する…けど男と女の力の差がありすぎて徐々に抑え込まれていく。

まずい、こういう事態も予想はしていたけどいざその時が来ると何もできない。


「ちょ!いや!止めて!」


「暴れんな!負け犬はおとなしく慰み者になれって…」


周りの鹿髏の連中は私達を見るとさらに馬鹿笑いをしてヤスの馬鹿な行為をはやし立ててくる。

私は必死に抵抗するも…劣勢を覆せない所まで押し込まれてしまいます。

それなら…どうせ押し切られるぐらいなら…せめてと思い、押し倒されるのではなく押される方向を変えるように抵抗する。

すると私は突き飛ばされて運転席の後ろに勢いよくぶつかってしまう。

その直後、運転手が軽い呻きを上げると共に何か壊れる音が前方から響き、車内が大きく揺れて全員がバランスを崩してしまいます。

私は転がったせいで周りが見えないけど何が起こったのですか?


「こんな時に事故らせるとか何さらしとんじゃ!」


「すいやせん兄貴!後ろから座席を揺らされたせいでブレーキを踏み外しやした!」


どうやら私達のせいで事故を起こしたらしい、そう考えると私は少し気分がよくなります。

それに反して室生の気分は最悪のようで怒りの形相を浮かべてヤスへ振り向くと叫び始める。


「ヤスよぉ!?お前俺達の許可も取らずに何やっとんねん!おかげでこの様じゃ!責任取って場を納めてこい!」


「へい!わかりやした!」


「時間が無いんや!金で手を打ってこい!」


そう叫ばれるとヤスは後部座席から降りてドアを閉めると追突したタクシーに向かって駆けだす。

そして室生の怒りはまだ収まっていない。


「そしてこのガキが!お前が暴れなければこうはならんかったんや!おとなしくしとけ言うたやろ!」


言うや否や私の左頬に痛みが走り閉じたドアに叩き付けられる。

ぶつかった後頭部も痛いけど、それよりも口を動かすたびに左の顎が痛くて閉じようとしてもうまく閉まらない。

恐る恐る手を口にやってぬぐってみると血がべっとりと付いていた。


どうやら室生と呼ばれる男にグーで思いきり殴られたらしい。


「人質に手を出していいんすか兄貴?」


「おとなしくしてないこいつが悪いんや。それに東雲の連中の前に引きずり出す前にある程度傷物にしておいたほうがきっとあわてるで!見てみい、いい感じに赤い化粧ができたやないか。もう二、三個こしらえてお洒落(しゃれ)してみるか?」


思わず私はびくっと震えあがって短い悲鳴を上げてしまいます。

その私の醜態(しゅうたい)に気分がよくなったのか室生は途端に笑い出す。


…何で私こんな目に会ってるんだろ。

私が悪いのはわかってる、最初に少し確認しておけば防げたのに学校から軽率に出てしまった。


けれどどうやったとしてもこの先事態が好転する事は無いだろう。

さっきのこいつらの話からもうほぼ詰んでいるとしか思えない。

もう父さんも母さんも私も…。


「しかしヤスの奴は使えませんね?まだチンピラのように叫んでますよ」


「本当に東雲の奴らは品が無いな…金を握らせてさっさと示談するだけやのに何であんなにもめとるんや?」


今は私とヤスの醜態を(さかな)に楽しんでいるこいつ等が憎い。

馬鹿騒ぎはしているけど注意はこちらに常に向けられており、ドアを開けて逃走する隙も無い。

それ以前にさっき貰った一発のせいで体が恐怖に支配され、震えて思うように動けない。


心が死につつある私は髪の毛を室生に掴まれると無理やり体を引っ張り上げられ顔は正面を強引に向かされる。


「ほらほら見てみ、これがお前の見れる最後の娯楽やで存分に楽しんどきや」


あぁ、こいつ等に同意するのは心底嫌だけど本当に品が無い。

こんな男を信用して騙された自分はもっとみじめで…ビビって何もできない自分が情けないです。


「あ、ヤスの奴チャカ(拳銃)まで取り出しましたよ。目立つな言うとるのにほんまつかえへんな。おい、あの馬鹿を止め…」


そこで事態は私の予想を裏切って急転する。

銃声が一発前方から鳴り響いたのである。


「あのクソが!?今さらうてる最中やのに町中でチャカ(拳銃)使うとか何考えとるんじゃ!」


室生が再び怒りを再燃させ、怒声をあげているけど何かおかしい。

まず撃ったはずのヤスの体か崩れ落ちているのである。


…私はずっと見せられていたからわかる。

ヤスの後頭部から血が飛び出ていたのだ。


その直後追突したタクシーの助手席が乱暴に開け放たれて、金髪の女性が飛び降りてくる。

右手にはヤスが持っていたはずの銃を握って…。


それに気づいたのか室生達が慌て始める。


「あのアマ!?銃を?」


三人とも咄嗟に懐に手を入れた所でさらに前方から銃声が連続して鳴り響く。

私は恐怖で悲鳴を上げながら目をつぶってしまう。


「あひ!」


「ふげ!」


「がふぁ!」


目が見えない中、ガラスが割れる音と共に三人の短い悲鳴が聞こえてくる。

そして銃声が鳴り終わり…恐る恐るゆっくりと目を開けて車内を見渡すと…生きているのは私だけになってしまっていたのです。

引き続きリハビリ中です。

昨日には書き終える予定が書き終わらず、短くまとめようにもいつもより長くなってしまう…。

ごめんなさい精進します。

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