第4話 強引女神
第4話 強引女神
エンツーの話を要約すると、
曰く、案内天使にチュートリアルを聞く
曰く、コンソールが破壊されると全滅
曰く、普通は単独召喚を行い、保証の★1を貰う
曰く、食堂を建設。無いと餓死するようだ…。
曰く、泉を生産。CBが毎日増えるらしい。最大1らしい。
曰く、階層を建設。浅いと人間にも狙われるらしい。
曰く、残ったCBで召喚。これで本来は運命が決まるらしい。
曰く、★1が引けたら★1同士で、★2にするらしい。
取り敢えず、泉が欲しいけど2000CBとお高い。
でも1日100CB増える様で、必須なようだった。
「いろいろ質問があるのだけど。一番長生きな魔王と、アテナを除く最大★数の存在と、レベル上限と、最大軍団数は?」
曰く、1000年の大魔王ダレイオスが最高
曰く、★6のグレイトドラゴンが最強
曰く、レベル上限は50
曰く、兵站の持つ限り
なのだそうだ。
これは超ラッキー!!!
1000年×365日×100CBだと、引ける10連召喚は、最大で36500回になる…。
★7が出ている可能性はあったけど、現状★6が最強らしいので、少し安心だわ~。
コンソールでステータスを確認すると、戦闘を見ていただけの、テンとエンのレベルがそこそこ上がっている。
アテナがいるとパワーレベリング出来るね~。
「主さま~。次のが来るよ~」
アラームは鳴っていない。
鳴ってはいないがアテナが言うのだから、多分来るのであろう。
「なんで分かるの?」
「女神だからね~」
なるほど!分からん!!
その2時間後に人間の4人パーティーが現れた。
今回の防衛は、アテナがご一緒にと誘って来たので、なぜか参加する事になった。
「ようこそ勇者の皆さま」
神々しいオーラをまとった謎のアテナが出迎える…
『なっ?!め、女神さま?!』
狼狽える勇者らしきパーティー御一行。
「はい。わたくしは女神アテナです」
いやいや…、どちら様ですか…?!
勇者一行が女神アテナに跪く。
「女神様が、なぜ魔王のダンジョンにいらっしゃるのでしょうか?」
普通、そうなるわねぇ…
「ここの魔王はアレク様と言い、神の1柱です」
ナーンダーッテー!!
僕はビックリしたが、女神に言われた勇者一行はそんなに驚かなかった。さすが女神といったところか。
「こちらのアレク様は、神聖アレク軍の神として地上に権現されて折ります。是非あなた方もアレク様にお仕えください」
そんな話、知らない~…。
「アレク様、お初にお目にかかれて光栄です。私は勇者アストラルと申します。こちらは仲間の〈魔法使いアン〉〈神官メアリー〉〈戦士ルーニー〉です」
勇者が仲間を紹介すると、メアリーが一歩前に出た。
「わ、私はアテナ教神官のメアリーでございます…。まさかアテナさまご本人にお会い出来る日が来ようとは…」
メアリーは号泣し始めた。
女神って、そんなにありがたい存在だったのね…。
最近、雑に扱ってごめんなさい。
アテナの微笑みが、ドヤ顔に見えるのは、なぜだろうか…
勇者一行を食事に招待し、好きな物を好きなだけ振る舞った。
謎の自販機でだけど。
魔王軍の食事は見たことがなかったらしく、ご一行は『美味しい~』をひたすら連呼しており、本当に満足そうであった。
食事も終わり、この世界についていろいろ習った。
曰く、魔王軍の脅威が強大になり、人類は危機に瀕している
曰く、新しい魔王を討伐し、経験値と武具を集めている
曰く、勇者は4人おり、アストラルは他と比べてレベルが低く、急いで強くなる必要があるらしい
曰く、この土地はブリテン王国という土地の中央に位置する
曰く、助けて欲しいらしい
話を聞き終え、ノリノリ女神を見ると、いきなり「分かりました。あなた方を救いましょう」と、言い放った。
どうなるんだろ。これから…
神聖アレク軍 レベル1 CB 162
物攻 20 物防 20
魔攻 24 魔防 20
機敏 20 運 99
配下 ★8 アテナ Lv1
★2 テンLv5 エン Lv5
テンツーLv3 エンツーLv17
武具 ★3 グラム Lv2