疎通-Mind-
壮大なゲートがマナを回流させながら開閉すると、時空の歪みが生じた隙間を通る。
開けたフロアにいる夫人像の差し込み口に剣を刺しこむ。
カチリッ
――雷神招来。
雷の渦のなか霧が晴れていき雷岩族のラムゥトが召喚された。
「ラムゥト!」
「主よ我名を存じ上げるとはいとおかし事、いやこれもサダメやもしれぬ」
ラムゥトの記憶がないのは過去についたことによる弊害であった。
「主よ我を使い覇を成されよ・・・」
「う、うん!」
「きゃぁー」
夫人像のそばに突如アイリの分身ともいえる過去の自分が出現したのだ。
「異常なまでのマナの流れをかんじとってきてみれば岩っころと女が二人なんだにゃん」
ホークアイが尾をしならせながら言った。
カカッ
「異常なまでのマナの流れを感じたと思い馳せ参じた」
「メイン盾のフロムさん!」
「はて?何故我の名を知っておられるのか」
アイリはフロムとの再会に喜んだが相手はまだアイリの事をしらないのは必然だった。
「これからまたあの日々がはじまるのね」
「何をいっておられるのやら」
「変えてみせるわ!」
素っ頓狂な顔をしたフロムはラムゥトへの警戒をしつつもグラットンソードをおさめてみせた。
「ラムゥト覚えては無いのね」
「何の話をしているのかわかりかねます」
「ここはどこ・・・」
「過去の私・・・」
「なんで私がいるの!?」
「私は未来からきたのあなたを救うため、いえあなたの仲間を救うためね」
「どどどどういうことですのーん」
「物わかりの悪い私ね。物語でよくあるでしょ未来からかえにきたって話」
「それはわかりましたけど・・・」
「主よ。二人も主がおられては混乱する一人になられよ」
「むちゃいわないでよラムゥト!全く」
ラムゥトの硬いケツにキックするアイリ。
「こほんっ突然だが貴殿らを我パーティーに招待したい!」
パーティーとは名ばかりの闘議会だ。
「それでいいわ、いきましょう」
物語は少し変化をおびて進み始める。
丁々発止とやりとりをする醜女のゴブリンがプガードに金貨をわたして何やら交渉をしている様だ。




