幕間
雷岩族の里についての情報を得た一行はホテルマイアミの力を借りることにした、帝国領を通るなら顔の利く傭兵団をつれていったほうがよいとの考えからだ。
「帝国領にいきてえなら金貨30枚、雷族の里までの案内となら100枚だ」
「わかったわ。これを受け取って頂戴」
アイリは金貨を麻袋ごと無造作に金田へと渡すと、ついでにと懐にいれていた魔石をみせて換金してもらうことにした。
相場は1カラット当たり20金貨らしいので100金貨分の5カラットを渡して交渉成立をさせた。
にやつく金田とそのとりまきをよそめにアイリはラムゥトのコアを抱きしめ、こう言った。
「金ならあるねん。護衛の任務をしっかりとたのむでな!」
ニートだったころに言いたかった台詞ベスト10にはいる言葉だ。
かみしめながらもう一度言う。
「金ならあるねん」
「わかった。わかったから嬢ちゃん落ち着けって」
鼻息のあらくなったアイリをいさめる金田、テツオは疼く右手の痣に呪いをうけているため、治療に専念している様だ。
テツオが言う。
「そなたは美しい・・・!」
アイリはすかさずこう言い返す。
「黙れ小僧!」
「その台詞をしってるってことは間違いなくあっちの世界の住人だな。しかも、オタク気質ときた」
「比較的有名な方だとおもいますけども」
金田は何のことかさっぱりわからず奇妙な物をみている顔をした。
「すっとんきょうな顔をしてますわよ」
「ええいよう分からん奴らめ。まぁいい貰うもん貰ったらやることはやるぜ」
任せとけと胸を叩きながら言う金田。
「頼もしいわ。よろしくね金田」
「さんをつけろよデコスケだっけ?」
さっそく馴染んできたようで何よりだ。
取引は成立したので案内を任せ雷岩族の里へと向かい始めた。




