戦闘-BATTLE-
「シャルロットざんす」
シャルロットは豊満な体にひげを蓄えた銀髪金眼の屈強な男だ
月の兵隊は電信の魔法でシャルロットへと通信を繋いだ。
「電信にて失礼致します。狩場にて競合の冒険者が現れました至急救援を求めます」
「ご苦労、救援の旨しかと承ったざんす」
自警団の狩場荒らし事件につぎ冒険者の競合が続き兵を疲弊しきっていたシャルロットに追い打ちが来た。
やれやれと重い腰をあげると転移の魔法鏡へと足をつっこみ、どっしりと地響きを立てて転移してきたのは月の長シャルロットで、大地が軽く揺れると周囲は静まり返った。
シャルロットの補佐官グーブーはお尻にひっつき蟲のようにしがみつきシャルロットの魔力流失を抑えていた。
シャルロットは魔力流失という不治の病にかかっており、常に魔力が流失し続ける難病で防がなければ魔族化してしまい、魔力もたずの魔族になってしまう。
葉巻をふかしながら問う。
「どういうりょうけんでぇ・・・我々の狩場をぉ・・・つかってるざんすぅ・・・」
葉巻の煙がわっかになって宙に消えていく。
「どうもこうも、私たちが先に狩りをしていたのよ」
アイリは不満気に頬を膨らめた。
「そうねぇ・・・こっちの認識と少しずれがぁ・・・あるようざんすぅ・・・」
プカーっと煙を吹きかけるシャルロットのせいでせき込むアイリ。
「主に害成す愚か者よ。散れ」
ラムゥトはサンダーの魔法を放つがシャルロットのたるんだ下っ腹で弾かれてしまった。
「ふんぬぅッ・・・ざんすぅ」
シャルロットの装備するヘビーブーツが地面を抉る。
「問答無用・・・ざんすぅ・・・」
シャルロットのはりてがラムゥトを突き飛ばし、壁面にぶち込まれる。
ラムゥトのコアは一瞬輝きを失いもとに戻った。
意識が一瞬飛んだのだ。はりての跡が赤くラムゥトにつくとコアを光らせ激昂した。
博士から貰っていたスチーム可動式パイルバンカーをコアからとりだし、シャルロットの四肢にその先端をうちこみ、べこりとへこむ皮膚には鉄鋼がさけるようなひびがはいった。
「死して償えこの巨豚め」
「きょ・・・きょ・・・ぶただとぅぅッざんすぅぅぅうう」
ひびを自己治癒するとすぐさま俊敏に体をひる返し距離をとり、同時に地面にヘビーブーツで刻み込んだルーンを発動させる。
ルーンの呪いが発動し、周囲の魔素が収縮し爆発する。魔素爆発だ。
壁に足跡をつけるとその刻み込んだルーンによって文字が形成され、魔法が詠唱された。
足元で爆発するとその推進力で突進し壁を足場にし跳躍する。
「ヘビーラリアットゥ・・・ざんすぅ・・・!」
ラムゥトにラリアットをかますと地面にたたきつけ、同じ大きさの穴ができるほどめり込んだ。
またもコアの輝きを失うと先ほどより少し遅くして元に戻り意識を取り戻す。
「不覚をとってしまった・・・がっ!」
雷の魔法で体に帯電させ電撃を放つ。
「オロロロロロ・・・しびれるぅ・・・ざんすぅ」
ラリアットの姿勢で硬直し。嘔吐するシャルロット。
立ち上がりシャルロットをつかみあげるラムゥト。雷岩族の肢体がしなりながら無機物の摩擦音をたて動き出す。
雷撃でしびれさせた状態でコアから縄を取り出し拘束すると月のメンバー達は我先にととんずらしていった。




