自由-Free-
トムソンは月に攫われたと証言したが国に届くわけもなくハーデスの元へと戻っていった。
奴隷商のモブトは魔族化しかけていたがアッパーをやめれない状態であった。
テツオはあくまでもダークプリーストの信念をまげずプリーストの職をつとめており、モブトの治癒に貢献することにした。
「ヒイイイイイイイイイイイイイイイリンング!」
「あぁいえますフ・・・゛シュクシュ・・・ぞ・・・癒えますぞ!!!」
みるみるうちにモブトの容態はよくなっていき鼻提灯もきえるかとおもったが消えなかった。
「ありがたみをクシュかんじまシュ」
「ようやく人としての喜びをえられましたぞい!」
「ムッシュ!よき午後をおくりたまへ・・・」
プリーストとしての仕事を終えたテツオはマントをひるがえして言った。
アイリはモブトの肩を叩いてしっかり生きろよとシミジミと言った。
「今後ともよしなに」
奴隷商は機嫌をよくするとアイリ達にA棟の奴隷を安く提供できるといいだした。
奴隷刻印のはがれた奴隷達に再度印を刻むのには手間と費用がかかるためだ。
「まとめて100金貨でどうですかな」
アイリは迷ったが慈悲で買い取ることにした。
「まぁお金にこまってはいないしね。社会貢献ってやつよ!」
「主よ立派ですぞ」
買い取ったそばから解放していくアイリ達。
「ありがとうございます!恩にきます!」
感謝される気分は悪くなかった。
その中に一人解放されても動かない人間がいた。
それは、孤児のユイという少女だった。
「おかあさん・・・」
アイリの服の袖をもつユイ。
「アワワワワワワ」
普段いわれなれない無邪気な言葉に困惑するアイリ。
「主よ母性の発揮どころですぞ」
「よーちよちよちぼっさんでしゅよー」
ラムゥトはぼっさんを目線でしかりつけるとしょんぼりした。
「おかあさんじゃない・・・」
「ヨシヨシいいこいいこ」
ぎこちなく撫でるアイリ。パーっと笑顔になるユイ。
「フーハハ!このスーパー癒しすとの出番ですなヒイイイイイリング!」
さらに癒されていくユイ。
アイリはユイを仲間にすることにした。
「おうちくる?」
「うん!」
力強く頷く天真爛漫な少女がそこにはいた。




