幕間
不正受注されたクエストで大金を稼ぐ者たちが現れた。
それは下弦の指揮する裏組織”月”のメンバー達だった。
月は下弦の一声で数十人の裏稼業兵士があつまる傭兵集団だ。
月の長シャルロットは下弦に光る月をみて今日も豊作だとしたたかな笑みを浮かべた。
ギルドの腐敗は実質国ぐるみでおこなわれており、不平等に利益が分配されていた。
そんな中龍の蹄団団長ハーデスは荒波にもまれながらも部下たちの食い扶持を必死に稼いでいた。
「これじゃぁ今月もピンチだな」
帳簿をつけながらハーデスはため息をついた。
ハーデスは部下を食べさせるのに必死で黄金蟲のクエストを受けることにした。
◆
黄金蟲の繁殖力は尋常ではなくわらわらと採掘区域を埋めていった。
「なぁにい黄金蟲クエストに競合があらわれただぁ!?」
シャルロットはめをひんむいて驚いた。
下弦が統括しているシノギに部外者の競合が関与された。
「いますぐ始末しろ!」
シャルロットは焦ってはいたが激怒はしなかった、予測しうる事態のひとつとして対処しきる自信があったからだ。
月の幹部達が我先にと動き出した。
ハーデスの部下が拘束され行方不明になっていった。
ギルドにむかうとハーデスは探索依頼のクエストを発注した。
アイリ達は拠点αから戻り黄金の清算をはじめ、金貨500枚相当の黄金がとれた。
同時にアイリはギルドでみかけたハーデスの行方不明者探索依頼のクエストを受注した。




