博物-Hall-
アイリが転移してきたと思われる場所に戻ってきていた。
そこには何もなく、あるのは遺跡への入り口のみだった。
「博士、遺跡のようなものの入り口がありますが・・・」
「間違いない!遺跡じゃ」
「トーキョーハクブツカンと書いてあるなワシの翻訳がまちがっていなければ」
「博物館の上にダンジョンができたのか!」
「ハクブツカンとはなんぞや」
「いろんなものが展示してある美術館のようなものです」
「ということはお宝がやまもりというわけじゃな!」
間違ってはいないのだがアイリにとってはそこまでワクワクする物でもなかった。
「迷宮攻略組の兵隊をよぶのにも時間がかかるのう・・・」
「私たちだけで十分ですよ!なんたって金等級ですから!」
「そりゃぁ頼もしいのぅ」
迷宮の入り口に近づくと自動ドアとおもわれる扉がくすんで閉ざされていた。
与作を間にさしこみ手この原理でこじあける。
ガガガという擬音とともに扉がゆっくりとひらいた。
すると閉ざされていた扉がひらくと同時に電気が復旧したのかアナウンスが流れた。
「ようこそ東京博物館へ。ご来場の皆様に申し上げます。園内ではおさない、かけない、しゃべらないを厳守しごゆっくりとご堪能ください」
「博物館にきたでー!」
「ひゃっほいじゃぁ!」
アイリにとっては目新しいものがなかったが戦争でつかわれた道具等が博士にとってはショッキングだったのかライトアップされる展示品を何分も見つめていた。
「これ・・・もってかえってよいのかな」
「誰も咎めやしませんよ。持って帰って研究につかってください」
「やったぞい!」
これとこれ、それとこれとと何個もラムゥトのコアに収納していく博士。
「なんか明らかに作りの違う扉があるんですが」
「そりゃぁダンジョンの扉じゃろう」
「未発掘のダンジョン・・・ということはお宝!お宝!」
「やりましたな主殿」
「開けゴマ!!」
扉はピクリともしなかった。
「なんでじゃぁ普通ひらけゴマじゃろおが」
そういうと扉はなんともなくスーと開いていった。
「どういうわけじゃぁああああ」
「「汝扉を開きし勇者たちヨ・・・いざゆかれよ・・・」」
「なんか脳内にひびきわたってくるんじゃけども」
「おそらくダンジョンのしかけのひとつでしょう」
恐るおそる一行はダンジョンにもぐっていくのであった。




