会場-Party-
パーティは豪華絢爛といった会場で魔石がシャンデリアのように煌めいていた。
壁には漆塗りで黒と白のエレガントな装飾がなされまるで宮殿のようだった。
食卓にはリザードマンの尾ヒレかつやハニートードの酢漬けなど一風かわった料理がならべられていた。
「んまぁああい」
アイリはふてくされながらも料理をほうばった。
この料理が下弦の薬でかせいだものだとしっていたからだ。
「なかなかどうして美味しい料理だ」
ラムゥトも舌鼓をうっている。
「味はきにいられましたかな」
そう尋ねてきたのは王みずからだった。雪姫がよりそっている。
「国王陛下みずからおこしになるとは光栄の極み」
「よい、頭をあげい無礼講ぞ」
「陛下!この料理最高~!」
「ハニートードの酢漬けですかな」
「オロロロロロロロロ」
吐瀉物をまきちらすアイリ。
「なんちゅーもんを用意しとるんや」
「おやっおきにめされませんかな」
当然である。蛙の酢漬けなどくえたものではなかった。
「こちらはいかがな」
差し出されたのはマスタードスネークの串焼きだった。
「くえるかっーい!」
「これはこれで美味ですな」
ラムゥトは好き嫌いせずにむしゃむしゃと食べている。
「よいくいっぷりじゃな」
「どれもっともってこさそう」
王が合図すると様々なげてもの料理が並んだ。
「オエエエエエエエエエエエエ」
セセラギバッタの煮つけにジャンボコオロギの蒸し焼きだ。
「失礼ですわよアイリさん」
ほっぺたをつねりながら言う雪姫。
「やめ、やめいやめーい」
「ウルルン滞在記の気分や」
「なんですかなそのウルルンとやらは」
「きにせんといてや」
料理のセンスがえげつなかった。
「シェフをよべ!!」
「こんな冷え切ったトードくえるわけなかろうが」
シェフをよびだすといちゃもんをつけはじめた。
「食べれるわけないでしょうが!」
「食もほどほどにして本題にうつろうか」
そういうと暗幕がおりてきてスクリーンに映像が投影される。
帝国との戦争の歴史がうつしだされ、最後にこう綴った。
「帝国をほろぼさず、吸収せよ――」
「アイリ殿には帝国吸収の指揮をとっていただきたいのだ」
「むむ。げせませんぞ。上弦が指揮をとるはずではなかったのですか」
下弦は上弦がしきをとると聞いていたのでハトが豆でっぽうをくらった顔をした。
「よは王国の今後を憂いておる」
「世襲制は廃止しようとかんがえておるのじゃ」
「民の声に耳をかたむけ共に生きていこうと考えておる」
(民主主義かな?)
「多数で決をとることとする」
「マジックボードにおのが信念を刻みこみ投票するのだ」
魔力で文字が刻まれるマジックボードに個々人の投票権を記すというものだ。
マジックボードは手をかざすと魔力を吸引しはじめる。
魔素の本流にそって文字をうかべていく。
賛成という文字をつくりあげると、反対という文字もつくった。
「こうしておのが意見を刻み込み過半数をこえた場合のみ可決する」
「勝手に話をすすめないでいただきたい」
そういって話をとめたのは王国継承第一位の上弦だった。
上弦は世襲で王国をつぎたがっていたのだが王はサディスティックな一面をもつ上弦を心配し次期国王は民主主義にのっとってきめることにしたのだ。
「私が決めたことだ。勝手に等と傲岸不遜な発言は慎め」
王と上弦はなにやら因縁にもにた何か確執があるようだ。




