魔族-Human-
防具を売却して調査の報告をおえた面々。
500金貨の収入となった。
「やったぜ!」
渾身の笑みをくりだすアイリ。
「ってぜんぜんたりとらんやないかーい!」
ぼっさんを殴りつける。
「あっっしゅごいぃいい」
「一歩一歩がだいじやでアイリはん」
ビシバシとたたきつけるアイリ。
「一歩あんっ一歩あーっすっごい」
「大事やでハハアアアン」
500金貨といえば月収平均20金貨の25倍にあたる額だ。
「嬉しいといえば嬉しいのだけど微妙な気持ちね」
金銭感覚がくるっているアイリをよそめにラムゥトは懐がホクホクすると喜んでいた。
「だいたいあんだけの財宝みつけてまだ半分借金のこってるっていうのが度し難いわ」
招き猫の効果で次に訪れた幸運は魔族討伐の依頼だった。
「次々と依頼がはいってくるわね」
「よっしゃ―この調子でばんばん稼ぐでー!」
数時間後
「あんまりだああああああああああどうしてこうなったあああああ」
魔族の部屋という異次元トラップにかかっていた。
魔族が大量に沸く部屋に転移させられるのだ。
「ぼっさあああんどうにかしてくれぇ」
「せやかて無理なもんわ無理やで」
防具のぼっさんになすすべはなかった。
「ラムゥトさんお願いします」
「御意――」
サンダーの魔法が部屋中をかけめぐり、次々と倒れていく魔族たち。
「流石ラムゥトさんやで!」
戦利品を大量に残してきえさる魔族。
「金貨の剣に銀鉱の盾ぼこしゃかドロップするやん!」
「アッパーまであるどういうことだ」
元労働者たちのもちものであった。
「雪姫に聞いてみよう」
「せやな」
転移された門から戻る一行。
「雪姫はんアッパーが魔族からとれたんやがどういうこっちゃ」
「それは元労働者たちのものでしょう」
「つまり魔族化した労働者が服用してたもんちゅーわけか」
何か気まずさを感じる。
「労働者を倒してえた金貨で飯食うのは気がひけるなぁ」
「雪姫もショックをうけているのですよ」
とにかく戦利品を全部金貨にかえることにした。
買取屋にむかうことにする。雪姫をひきつれて。
雪姫に紹介してもらった買取屋だ。
「こみこみで200金貨でかいとらせていただきやす」
「労働者さまさまやなぁ!」
気まずさは吹き飛んでいた。
「こないハッピーなれるんやったらウェルカムやわ」
「せやせやウェルカムや!」
ぼっさんの具現化された手とハイタッチをする。
がんがん魔族かって借金返済だと腕まくりするアイリ。
「せやかて依頼がはいらんことには魔族もおらへんで」
「それまではスチーム兵器の見学でもしてこよう」
博士のもとへむかうことにした。




