鍛錬-Hot-
「さぁひたすらダメージを受けて回復を繰り返すのです!」
「あぁん辛抱たまらん”」
「ちょっと変な声ださないでよ」
「そんなこといわても”お”お”ぉ”」
雪姫はレベルあげ専用の装置を開発した、それはダメージをうけ回復するをひたすら繰り返すだけのためにつくられた蒸気機関で駆動する機械だ。
吊るされた銘刀与作が落下し、標的に刺さると刻印が刺激され回復の魔法を発動するシステムとなっている。
そこに寝そべってアイリはひたすらダメージを受け回復するを反復した。
一見すると凄惨な修羅場にみえるこの光景も練度をあげるための動作であるとわりきってしまえばどうということはなかった。
「ハーーーーーーン」
「ぼっぼっさああああああああん」
刺さり弾かれる刺さり回復弾かれる。
着実に上がっていく経験値というメーターはみえないが力が漲ってきた。
「み”な”っぎ”って”き”たぁぁぁぁあああ!!アカーーーーン!!」
色鮮やかなオーラがアイリとぼっさんをつつみこむ。
一気に5レベルの昇格を果たすと上級騎士の位を得た。
「わかる!かんじるんよ!この感覚は間違いなく騎士的な何かになった感覚!」
「おめでとうございます!まごうことなく上級騎士になられましたわ!」
「ありが・・・とめてええええええええええええええええええええ」
なおも打ち付けられる与作の刃をぼっさんは感じながらも只無心にうけとめていた。
ラムゥトが蒸気機関の動力部に電気を流していた手をどけ機械を止めた。
「はぁはぁはぁ一万回殺されたかと思ったわ」
「ワシはほんまにあの世をみてたで」
共鳴するようにしゃべる二人。
「いろんなスキルがつかえるようになっているかとおもわれますわ」
雪姫はおそるおそる二人に近づいてぷにぷにしようとするがスチームの熱気でちかよれないでモジモジしている。
なにやらレベル上げの光景をみて発情してしまったようだ。
雪姫は与作を外すとアイリに渡した。
「腰にしっくりくるなこの刀」
威風堂々と帯刀された与作は禍々しいオーラを放っていた。
「さしあげますわ。魔鉱石のかわりとして」
どうやら魔鉱石は取り上げられる様だ。
(仕方ないね王家に伝わる物だから)
「博士に渡しにいかなくてはならないの。ご一緒する?」
アイリはこくりと頷くと王家御用達の博士の元へ向かう事となった。




