激闘!沖縄決戦!1
敵艦隊との決戦開始です。
おかしい・・。
私の名はマーク・ミッチャー中将。栄光の第58任務部隊司令長官だ。
ヤマト殲滅に出撃した我がアメリカンボーイズが一機も帰還しないのだ!
出撃時に事故が発生したが、それでも800機もの大群を出撃させたのだ。
如何な大戦艦でも一たまりも無いだろう。。と思ってたのだが。
「助けて!ママ!!」
「な・・なんだ!あのバトルシップは!!」
「ギャァァ~~!!」
等々。。
悲痛な無電を最後に全ての機から無電が途絶えたのだ。
異常事態発生と見て総司令に意見具申を申し出た。
「スプールアンス大将、ミッチャーです。」
総司令もおかしいと思ってたのか、即座に応答してくれた。
「スプールアンスだ!ミッチャー、何が起きたか?」
「出撃した機が・・壊滅した模様です。全機未帰還です。」
あまりの事にスプールアンスも一瞬気が飛んでしもた!
「ぜ・・全機か??」
「ハイ、周波数を変え、何度も応答を求めましたが・・。」
ヤマト一隻如きにあの大編隊が・・。
「ヤマトが襲って来るぞ!空母は避退し、艦載機を搭載に帰れ。
艦隊で何とか持たせる。」
ドンガラの空母なぞ邪魔でしか無い。
しかし壊滅とは・・。
時刻は夕刻。
敵が襲撃するとしたら、深夜から夜明け前!
不味いぞ!
戦闘機軍団を壊滅させたと言う事は相当、強力な火力を装備してると推測!
ミッチャーの艦隊や輸送船を大急ぎで避退させるが、下手するとヤマトに・・。
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敵機動部隊を壊滅し、我が無敵艦隊は沖縄に急行してた。
全艦50ノットの高速巡行だ。
普通なら不可能。
まず燃料が続かぬし、ボイラーも焼けてしまう。
だがお使い様のご配慮に撚り我が無敵艦隊は全艦補充要らずの化け物艦隊と変貌。
全速で沖縄に急行すればおよそ3時間もかからぬ。
だがお使い様は・・。
「深夜に侵入しましょう。
敵はレーダーでこちらをキャッチしても視認は不可能。
逆にコッチは敵を視認しなくても射程内なら必ず撃破出来ます。」
なるほど、如何に無敵艦隊と言えども、敵は無尽蔵に居る膨大な艦隊。
こちらは大和以下、少数の艦隊だ。
ドンガラになった空母も我が艦隊から見ればドン亀のノロマ。
戦艦を仕留めたら後で殲滅すればOK!
九州の特攻作戦は停止させた。
「菊水艦隊改め、無敵艦隊旗艦大和より発!
敵空母の攻撃隊は全て壊滅させた。以後の特攻作戦は無用ナリ!
即座に作戦停止し、通常攻撃をするべき!」
宇垣参謀率いる第五航空艦隊総司令部は疑問に思ったが、敵空母からの空襲が一切途絶えたのだ。
歴戦の勇士岩本徹三飛曹長に偵察を依頼する。
鴨池基地を飛び立った岩本機は一路、沖縄方向に向かって飛行。
奄美沖で凄い速度を出し、驀進してる大和を発見!
翼をバンクし、味方表示しながら接近。
「なんか変ぢゃネ?」
以前、柱島沖で見かけた大和と比べてかなり変わっていた!
副砲が消えて、何かモノが置いてある。
対空砲も変な形に。
思わず手持ちのライカで数枚大和を撮影する。
後に世に出た無敵艦隊大和の初の全貌写真となる。
「コチライワモト、敵の姿は見えず、大和は無傷で50ノットで驀進中ナリ!」
50ノット!!!!
駆逐艦より高速だがね!!
「イワモト機へ!間違いなく50ノットか?」
「並行して飛行して確認済みなり。間違いなく50ノット!」
「了解!帰還セヨ。」
「了解」
岩本機は大和に翼を振ると鹿児島鴨池基地に向け帰還した。
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「第五航空艦隊にも伝わりましたね。」
「ええ、無駄な作戦は全て我が艦隊で引き受けて航空基地は防衛に回すべきです。」
岩本機を見送った後、艦隊は深夜に沖縄侵入のため速度を20ノットに落とし、
交代で会食を開始。
士気絶好調ナリ!
次回、オキナワが燃えます!