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えぴろーぐ1

アメリカ側の視点です。

私の名はグロバー・クリーブランド。


第22代合衆国大統領となり真っ青になりながら執務をしてた。

前大統領のアーサーが愚かにも宣戦布告もナシにジャップに攻め込み、返り討ち。

艦隊が壊滅させられ生還者も0!!

ココまで惨い敗北を喫して前大統領は死に逃げ!!

いきなり大統領にされて何も分からず、責任のみを被せられてエライ迷惑だ!


海軍も殆どが壊滅で、コーストガード程度にしか役立たない。

新鋭艦を全滅とは・・。

かなり無理をして建造したので国庫も空っぽに近いザマ。

どうすれば良いの???


「大統領閣下、大変です!!!」


ああ。また厄介事かよ・・。


「何だね騒がしい・・。」


「大統領閣下、サンディエゴ沖にジャップの大艦隊が来てサンディエゴ軍港が壊滅。

LAやその他の沿岸基地も壊滅です!!」


「HA?????ジャップの艦隊???」


「巨大な軍艦や平たい甲板を持つ船が多数。とてもではありませんが、抵抗すら不可能です。」


平たい甲板(空母です。)、きょだいな軍艦・・・。


我が海軍を壊滅させた艦隊なのか??????


「副書記官、我が海軍には抵抗出来る艦隊が現在は皆無。

特使を出し停戦、もしくは講和を・・。」


「それが・・。」


何と!!我が軍が無警告で攻め行ったのだから、無条件降伏以外は認めぬ!!

あんまりでは???

そうこう言ってたら、WHの上空に爆音が聞こえ、何やら風切り音が・・。


ひゅ~~ヒュ~~と聞こえ、爆裂音が凄まじい。。


窓から外を見ると、緑の芝生がまるで嵐の跡みたいに掘り起こされボコボコ・・。

WHの建物は無事だが、周辺は廃墟・・。


「何だコリャ!!!」


「大統領閣下、アレはジャップみたいです。」


空にキラキラと輝く飛行する物体の羽?には赤いミートボールが描かれてる。

確かジャップのマークだよな??


クリープランドは真っ青になりながらも模索してた・・。

何故ワシントンまで敵は来れるのだ?

たかが20年も前まで人切包丁を腰に差してた野蛮人のジャップに・・。


だが空を埋め尽くす飛行機械には我が国でも抵抗の術が無い。

兵士が大砲を精一杯の角度で空に向けてるが、とてもでは無いが届かないだろう。


あ・・・。討った砲弾が味方に誤爆してる。。


慌てて白旗を上げろ~~と怒鳴り、WHの国旗を下ろし白旗を掲げ、

ようやく敵?の攻撃はストップ。


太平洋沿岸は甚大な損害で復旧には5年は掛かると言う。

全米全土の工場関係も全て壊滅。

陸軍も工場が壊滅した事で手持ちの武器弾薬のみと言う心細さ。

ジャップ・・もとい、ニホンの大統領から・・・の電文声明には・・。


「最初にケンカを売ったのはソチラ。我が国は返り討ちにしただけ。

無警告で開戦通知もしなかったのはアメリカ。

我が軍はアメリカを滅ぼすつもりだが、続けるか??」


・・と、恐ろしい電文が入ったのだ。


シンニホンテイコクダイトウリョウ、サイゴウタカモリと言う初代大統領から・・。


どうしよう・・・。


だが既にWH以外は破壊され武器も手持ちの銃弾のみ。>基地の弾火薬庫は破壊済み。

艦船は全て全滅し、海賊に抵抗する事も不可能。


ココに私は苦渋の決断をするしか無いと悟った。


「シンニホンテイコク大統領閣下、西郷隆盛殿へ。

我が国は無条件降伏致します。

ですので、どうか国民にはご慈悲をお願いします。政府閣僚の首で宜しければ差し出しますので。」


もう抵抗は無駄。

ニホンに書く電文原文を書き、副書記官に渡す手はブルブルと震えてた。


数刻後、日本側からの返信があり、

LA沖合で降伏会議を行うので8月15日までにLAに来る様にとの通達。

それまで攻撃は中止するが、少しでも反撃があれば全米を破壊する!と・・。


新米大統領には恐ろしい電文で少しチビってしもた・・。

誰が抵抗するか!WH周辺も破壊されまくりでWHが無傷なのが奇跡。。

いや、見逃したのだろう。


グロバー・クリーブランドは自分が合衆国最後の大統領になる事も覚悟してた。

世界一の国に育てると言う夢も夢想で終わる。。

グロバー・クリーブランドはLAまで護衛を連れ、汽車でガタゴトとLAへと旅立つ。


幸いにも線路は一切破壊されずに残されてたので、LAまでは安全に旅が出来た。

車窓から眺める国土は庶民は懸命に復興に勤しみ、軍人は基地の跡かたずけ。


強いアメリカを目指そうと努力してたが、それも・・。


やがて汽車はLAに到着。

沖合を見ると・・・。

怖気がする様な光景が待ってた。


何だ!!アリャ!!


巨大な艦隊が何十隻も群を連ね、LAに向けて砲塔をコチラ側に向けてる。

住人はパニックになり、LAより脱出に大わらわ。


「勝てぬ・・。」


「大統領閣下・・。」


「済まん、今日で合衆国は終焉かも知れぬ。済まんが一緒に敵に首を差し出してくれぬか?

ケニー書記官(元副書記官です。)。」


「大統領閣下、一緒に逝きましょう。」


ありがたい言葉だ。


護衛の兵士に、港で待つ様に告げ、敵には何が発生しても発砲はならぬ!と厳命。

書記官と私、そして海軍大将、陸軍大将のみを引き連れ沖合に浮かぶ巨艦へと向かうボートに座乗。。

我々は敗北の道へと向かう。


長くなりそうなので分けます。

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