奄美沖海戦
無敵戦艦大和が出陣です。
乗員全員が狐に包まれた思いで艦を眺めてた。
今までと一変し、搭載砲塔が全て自動化されたのだ。
しかも快速５０ノットの速力でブッ飛ばす快速戦艦だ！
暴風で吹き飛ばされそうになるので全員、艦内で待機。
する事無いベ？？と悩んでたらダメコン要員として配備だそうだ。
対空砲は士官が数人配備されスイッチＯＮだけだとか？？
理解は完全には無理だが・・。
コレなら勝てると司令官様は判断されたそうだ。
「全艦隊乗員、傾注せよ！」
艦のラウドスピーカーから有馬総司令官の放送が始まった。
「全艦隊乗員よ、信じられぬだろうが我が艦隊に神のお使い様が降臨なされた。」
ほえ？？お使い様？？？
「正直に言おう、我が艦隊は出撃時の装備なら種子島から奄美諸島辺りで確実に撃破されてた。
敵は膨大なアメリカ空母機動部隊。戦力は１０００機を超える。」
１０００機！！そりゃムリだ！！
如何に大和が巨艦でも１０００機でボコられたら持って２時間。
「だが既に運命は変わった。お使い様のご慈悲で我が艦隊は無敵艦隊と変貌したのだ！！」
途端に全艦隊から歓声が起きる！
皆うれしいのだ！
「装備の激変で乗員の配置は変わるが不要な乗員は一人もおらぬ。
各自の持ち場は士官が配布する持ち場表に記載さておる。
各員、全力を尽くし、沖縄を救うのだ！
敵を粉砕するのだ！！」
ウオォォォォォォ～～～！と凄い歓声が轟く。
「最後にお使いのヤマダ様から・・。」
ヤマダ様と言われるのか？
「菊水隊の全乗員よ、我がヤマダだ！神から能力を授かり帝國を救済するために来た。
大和以下の艦隊の能力は未来の艦隊を基本に底上げしてある。
また補充も無用だ！敵を見たら打て。必ず当たる。
敵機は全て撃墜だ！
潜水艦は護衛の駆逐艦が全て駆除出来る。
勝て！勝って沖縄に押し寄せる米帝を叩き潰せ！！」
凄い！！
我々全ての気持ちを代弁してくださる。
「出撃前なので酒補は解放出来ぬが我からの贈り物だ、全員食べて士気向上してくれ。」
お使い様の言葉の後、指を鳴らす音がして、次の瞬間。。
全乗員の足元に大量の缶が！！
「それは缶メシと言う戦闘食だ。戦闘時に腹が減ったら各自食ってくれ。
飲み物も置いてある！」
タブに指を引っかけるだけで開くそうだ。
試しに食うと赤飯。しかも旨い。。
ペットボトルとか言う茶筒に入ったお茶も良い。
戦闘中でも飲めるな！
全員がワイワイ言いながら食べてる。
「補充は我が持つ。キミ等は配置で頑張ってくれ。
トイレだが増設してあるので、
漏らしそうになったら各自持ち場近くで出せ！！」
便所は艦隊全乗員の悩みなのだ。
士官の便所は余裕があるのに下士官兵の便所は全然足りないのだ。
下っ端の水兵などは膀胱炎や痔になるのも多い。
それが配置場近くに大量に増設。
コレは助かる。。
「伊藤だ。お使い様、ヤマダ殿の配慮により我が艦隊を無敵艦隊と名乗る事にした！」
おお、まさに巨大戦艦大和に相応しい言葉だ！
「レイテ沖の如く無様な撤退はせぬ。敵を滅ぼせ。我が艦隊は無敵に変身したのだ！」
レイテでは敵を目前にUターン・・・。
アレは無念だった。
指揮官を射殺したくなったぞ。。
あの無能みたいな指揮官が居たから日本は潰れつつあるのだ！
だがお使い様が降臨された現状なら・・。
敵を押し返し壊滅させぬと・・。
志布志を出港した無敵艦隊は一路、大隅海峡を全速で南上し、敵の待つ海域に突入するのだ！
勝て！大和！！
往け！無敵艦隊！！
次回、米機動部隊との決戦。
