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大逆転、無敵戦艦大和出撃!!  作者: 自宅防衛隊
無敵艦隊(アルマダ)西南の役介入編
19/29

無敵艦隊(アルマダ)東京湾侵入2

旗艦大和を中心とする無敵艦隊アルマダは東京湾口で速度を落とし、

駆逐艦をタグボート代わりにして、静々と東京沖に侵入。


黒船どころの騒ぎでは無いが、メインマストに薩摩の旗と敬天愛人が掲げられ、

一目で西郷座上の軍艦と理解された。

庶民には絶大な人気がある西郷が甲板に姿を現すと庶民は大騒ぎ。


「西郷さ~~ん、お帰りなさい!!」

「ばんざ~~い!!!」


等々、凄い騒ぎ。


「西郷先生、凄い騒ぎですね。」


「ありがたい事でごわす。」


江戸城沖に錨泊すると、江戸城から新政府が静々と陛下を従え現れた。


「あいは天子様じゃっどな??」


「錦の御旗を掲げてますので間違いないかと?」


「この大和で来たのは正解じゃったね。

陸回りで来たらヤマダどんの言う歴史通りにおいドン達は壊滅したのは間違いなか。」


やがて海岸沿いに錦の御旗を立てかけ、明治の陛下が籠から降り立つ。


「天子様をお待たせする訳にはいきもはん。オイも行きもす。」


「先生、お待ちください。護衛を準備しますので。」


さすがに敵の真っただ中に西郷を一人遣わす訳には行かぬ。

大久保は何処で寝返るか分からん裏切り者。


大和のラウドスピーカーで今から上陸するので攻撃は控える様にと通達。

万一攻撃したら反撃する!と脅し、主砲を帝都方向に照準。

何時でも打てる体制を整えて相手の出方を見ると・・。


「攻撃はせず!天子様もおられるのでどうか手荒な行為は避けて欲しい!」


と、大声で返信。


陸戦隊、並びに薩摩のサムライを護衛に従え大和から数隻のカッターを後部から下ろし海岸に向かうことにした。



*************************


「アレに西郷が・・。」


大久保は東京湾に浮かぶ巨大な軍艦を見て呆れていた。

勝海舟が推し進める海軍が建造してる巨大艦でもアレに比べれば小舟。

そして巨大な砲。

アレが火を噴いたら東京は火の海になるだろう。

どうやってアノ船を手に入れたのか??


「天子様、西郷は攻撃の意思は無い様でございます。」


「ウム。さすがに帝都を火の海にする気は無いと見た。だが・・。」


「ええ。我々がもし西郷に手を出せば・・。」


「帝都は終わるだろうな・・。大久保よ、全てを任す。西郷と和解せよ。」


「・・・努力しますが、和解出来ない場合は私の首でお許し下さい。」


「大久保よ、もっと西郷を信じよ!」


キツい言葉で陛下は大久保を諫めた。

思えば征韓論で激突した際に西郷を貶め下野させたのは自分。

西郷が帰鹿する際にも何故??と質疑されても無視したのは自分。

何て肝の小さい男だ!!自分は・・。


大久保は腹をキメて西郷が海岸に到着するのを待つ。


西郷の乗る小舟は大勢の武装兵士に護衛され、見た事も無い銃器を持つ兵士も多数。

万一激突したら政府軍では勝ち目が無いのは明らか。


やがて小舟は海岸に到着し、西郷の一門が上陸。

薩摩のサムライは自分を見ると殺気立っているが、西郷は以前と変わらぬ穏やかな目で自分を見てる。


「正助どん、久しかたぶいやったな?会いたかったど!」


・・・なんと裏切った自分に何故こんな優しい言葉を言えるのだ??


「西郷閣下・・。お久しぶりです。今回はどの様なご用件で?」


あくまでも対等かつ政府代表として堂々と語り合おう。


「正助どん、単刀直入で言いもす。一緒に政府を作り直さんけ??」


ハ???一緒に??


「オイは見ての通り、大まかな事は得意じゃが、内政などの細かい事は苦手じゃ。

今回は上京する際、政府軍と衝突も覚悟しておったとが、運のめぐりあわせか?

あそこに浮かぶ大和っちゅう巨艦の主と出会い援護してもろたとばい。」


大和・・・凄い名前だ!!


「もし陸回りで上京すれば新政府軍と武装衝突し、我々は蹴散らかされ壊滅してたと思うとたい。」


確かに。。

もし陸回りで来てたら確実に激突してた。


「見て見い。あん大和を。桜島の如く雄大で雄々しい。あん船の指揮官、ヤマダどんが

もし我々が仲良くするなら日本をアレで守ってくれると確約してくれたとばい。」


へ??あの船が日本を??


「艦首を見て見い。天子様の菊花紋章が入ってるど。未来の帝國の軍艦じゃっど。」


未来の・・・。確かに世界にもアレだけの巨艦は無いだろう。

そしてアレが日本を周回するだけで海外は日本を恐れる。


「西郷閣下。私の首で良ければいくらでも差上げます。どうか日本を守って戴けませんでしょうか?」


土下座し私は西郷に謝罪する。

アレだけの裏切りをしたのだ。

首で済めば御の字。


「正助どん・・・。良かど?頭を上げっくいやい。」


西郷は笑って自分を許してくれた。


そして・・。


「天子様、久しかたぶいでした。西郷でごわす。」


「西郷よ、相変わらず豪快だな?朕もアノ船には肝が冷えたぞ。」


「天子様、アレは未来の天子様の船です。未来から日本を守るために来てくれたのです。」


「・・・未来の船か??」


「ハイ。艦の舳先には天子様の御印、菊花紋章も入っておりもす。」


西郷は天皇を大和に招待すると告げ、ここに西南の役改は終焉したのだった。


戦死者ゼロ!

ハッタリで終わりました。次回から国難を押し返します!( ^ω^ )

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