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大逆転、無敵戦艦大和出撃!!  作者: 自宅防衛隊
無敵艦隊(アルマダ)西南の役介入編
18/29

無敵艦隊(アルマダ)東京湾侵入!

いよいよ侵入です。

無敵艦隊アルマダは怒涛の勢いで太平洋沿岸を疾走していた。

薩摩の芋サムライ一行もあまりの速さにビックリ。


西郷の息子、菊次郎は亜米利加の船で留学経験もあったのだが、その際見聞きした

欧米の装備よりも遥かに近代的な軍艦に驚いていた。


「オヤジ様、凄い船ですね。アメリカの船がただの小舟に見えます」


「ウム。未来の我が国の軍艦と言うが、凄かどな」


「出来ればオヤジ様が主導する世界で実現したかとですよ」


「おいどんもヤマダどんに言われもした。正助どん(大久保利通)に任せ、徴兵制度にしたら、

未来の日本は一回亡びるとも……」


「じゃっですよ。オヤジ様。サムライを見捨てて庶民を兵士に強制する様では……」


西郷親子の微笑ましい会話を聞きながら、我々は作戦を考えてた。


「伊藤長官、西南の役についてはご存知ですよね」


「モチロンです。兵学校でもキッチリと学びました」


日本最後の内戦とも言われた西南の役。


大久保利通も本意では無いと言われるが、西郷を裏切り下野させたのは紛れもなく大久保。

このまま内戦が始まれば激戦は必須。

西郷も動乱を起こす気は無かったのだ。

だが迎撃されて抑えれば反発するのは当然。

ならば……


「我が大和の威嚇射撃で敵の反撃の意欲を抑えるのですよ」


「確かに今の時代では存在しない巨大な戦艦と砲塔です」


「都民を脅すのは申し訳ないですが、人員被害を抑えるには一番ですね」


西郷も同意し、まずは帝都に威嚇する事で同意。

官軍が驚いて海岸線に出て来てからが勝負。


「西郷先生、戦略概要ですが、東京都民を脅かす事をお許しください。」


「ヤマタどん、仕方なかとは分かりもすが出来れば一般の庶民には被害が無い様に頼みもす。」


「もちろんです。官軍も出来る限り被害を抑えたいですね。」


「こん大和っちゅう船の迫力なら威嚇だけでも充分でごわすな!」


「そうです。西郷先生。

軍の真の威力は威嚇なのですよ。抜かない刀こそが武力の正しい使い道です。」


「じゃっど!!公家のボンクラが贅沢するために庶民を無理やり兵にするのは間違っちょる!

兵になりたい庶民は若き志願兵だけで間に合うど!」


「家庭の大黒柱を赤紙一枚で徴収し、馬車馬の如く扱う輜重兵などは愚の骨頂でした。

荷物は化学を発展させ、車で運べば良いのです。」


等々、西郷と語り合いながらも大和は刻々と東京湾に近づいてた。



そのころ・・。



************************


「大変だ~~!山みたいに巨大な船が江戸に向かってるぞぉ~~!!」


静岡を始め関東近郊では大騒ぎが起こってた。


メインマストには「敬天愛人の文字と〇に十の字の薩摩の旗が・・。


「あいは西郷さんの船か??」


庶民にも多く親しまれ知名度は大久保など霞になる西郷さんは今も人気者だった。


「西郷さんが大久保に怒ってドデカイ船で江戸に乗り込むぞぉ~~!!」


日本中に号外が流され東京都民は西郷さんが帰って来る!と大喜び。

対する新政府はガクブル・・。


「大変だ!西郷がドデカイ船で東京に来るぞ!」


大久保利光は真っ青だった。


ただでさへ西郷のカリスマは驚愕。

それが見た事も無い城みたいな船で乗り込んで来るとは?


「岩倉先生に話をしないと・・。」


大久保は大慌てで岩倉具視の元を訪ねた。


すると・・・。


「居ない・・・。」


公家のバカ共は西郷に殺されると慌てて逐電し、何処かへと消えてた。


「仕方ない、居ないモノは諦めて天子様に伺いを・・。」


大久保は江戸城の明治天皇の居城を訪れ伺いを立てた。


「天子様、大久保でございます。」


「大久保よ、西郷が帰って来るそうだな?」


「ハッ。」


「朕は政治には関わらぬと宣言してたが、公家のモノは全て逃げてしまった様だ。」


「仰る通りです。」


「西郷は朕の言う事なら怒りも抑えてくれよう。大久保よ、腹を切る気はあるか?」


「・・・西郷を陥れたのは紛れもなく私です。彼の怒りを抑えて都民に報復が来ないなら・・。」


「その覚悟があれば朕も西郷と談判しよう。」


帝都は大騒ぎであった。



公家は逃げてしまいました。

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