無敵艦隊(アルマダ)東京湾へ出陣!!
大逆転西南の役始まりです。
>作者は鹿児島生まれですので大久保利通は大嫌いです。
無敵艦隊と合流した薩摩の芋侍一行は一路鹿児島湾を出港。
大勢の薩摩の民が・・。
「西郷さ~~ん。頑張ってください!!」と大声援。
実史では陸回りで熊本で足止めを食い、上京ならず。
政府軍に追い回され、最後は城山で切腹だったが、今回は我々も居る。
大和率いる無敵艦隊がバック。
「ヤマダどん、こん船はワッゼ~な。桜島みたいにゴッタマシイ船じゃっど。」
「西郷先生、この船も現政府の暴走で敗北する歴史を辿るのですよ。
陸軍が徴兵制度を設け、国力も低下。戦争ばかりして最後は奄美沖に沈む運命でした。」
「こげなフトか船が沈む??」
「ハイ。どんな船でも無敵ではありません。」
どんな強力な軍隊でも一たび負ければ烏合の衆。
戦うなら負けない闘いをしないと民が困る。
西郷さんと歓談し、彼もあわや我が薩摩も・・と少し参っていたみたいです。
大久保利光の言う事も分かるが、今の情勢でサムライを全て切り捨てるのは余りにも惜しい。
強い兵士は国の宝。
我が軍が太平洋戦争で敗北したのも、兵士をないがしろにしたのも一因。
戦うなら絶対に負けないと判断した時のみ決断するべき。
滾々と西郷さんと海を見ながら語り合うヤマダタロウだった。
伊藤さんも憧れの大将軍、西郷隆盛を見て感涙。
「西郷先生、貴方は100年後でも我が国のヒーローなのです。
どうか生きて最後まで現役で過ごし、国を盛り立てて下さい。」
「おいどんがヒーローとかそげな事はどげんでん良かどん、国が亡びるちゅうのはいかんどな。」
「そのためにも今回の作戦で大久保を下野させるべきです。彼も本意では無いのでしょうが、
もしこのまま歴史通りなら先生は切腹。大久保利通も来年、討たれてしまいます。」
大久保を生かすも殺すも西郷さんが生きてればこそ!なのだ。
バックアップは我々が持つ。
この無敵艦隊が居ればどんな国難でも跳ね返す。
ヤマダはこの時決意してた。
異世界逝きは諦めてこの明治の世で果ててもOKじゃネ?とね。
未熟ながらも近代日本。
キチンと国防に沿った防衛力を備えれば欧米も恐れる必要ナシ。
カリスマ力なら日本史上最強の西郷さんも居る。
大和のド迫力なら明治政府如きも恐れる必要ナシ。
「西郷先生、軍の要は何だと思います?」
「軍の要な?そいなら・・。ハッタリでゴワスな!」
「その通りです。実際に戦えば分かる事ですが、近代軍隊通しで戦えばどちらも無傷はあり得ません。
多かれ少なかれ損害が出るのです。兵士や軍備、そして建造に長年の歳月を必須とする軍艦もです。」
「じゃっどな・・。こん大和を建造すっとは未来でも大変でごわすな。」
「当時の国力の半分は実際かかります。」
「そげん??」
「現政府の末梢、大日本帝國も愚かな戦争を欧米にしかけ、あわや敗北寸前まで行きます。
自分の介入で何とか止めましたが。」
「負ける・・か・・。」
「B29と言う巨大な飛行機械で帝都も国土も蹂躙され火の海となりました。
負けると言う事は多くの無辜の民が災害に遭うのと同じです。」
「・・・・。」
「大久保の言う徴兵制度は間違いです。軍は志願制度で維持するべきです。」
「オイもそげん思ど。」
「大久保を下ろし、先生の支配下に置いて日本を再編して下さい。」
「分かいもした。正助どん(大久保利通)も助けたかでな。」
大和の巨大な艦橋で我々は新しい日本を語り合い、作戦を練るのだった。
次回東京湾突入




