サイパン壊滅
大和を旗艦とする無敵艦隊は、二日ほど巡航ジグザグ航海し、
休憩を充分に取り、サイパンを襲った。
「伊藤さん、サイパンは徹底的に破壊して下さい。」
「お任せ下さい。今の大和なら造作も無い事です。」
・・アレ(〇動砲)は気分乗った時だけですよ。(;^ω^)
グアムをサクっと壊滅させ、サイパンを襲う。
島の周囲を50ノットで巡航し、全艦で艦砲射撃。
駆逐艦は対空砲、対潜水艦警戒。
もっとも50ノットなので魚雷に気づいても簡単に振り切れます。
B29も沖縄侵攻部隊が壊滅した事は無電で連絡を受け知ってたので、本土や中国に逃げようとしてたが、我が艦隊のミサイル攻撃で飛行場を破壊炎上させてて、脱出不可能。
短い距離で離陸出来る戦闘機のみは反撃して来たが、今の艦隊なら赤子と同じ。
全機撃墜され反撃不能となる。
CIWSが吠え、46cm主砲が咆哮し、矢矧も支援。
雪風以下の駆逐艦隊も疾走し、潜水艦と航空機を撃退。
サイパン全土が廃墟となるのは二時間もかからなかった。
三式弾の破壊力を無制限斉射するのだから、たまったモンじゃなかったと思います。
もちろんコッチの世界のカーチスルメイも戦死。
速度は大切、補給も大切と思った一戦でしたね。
無補給で走破出来るチートで良かったと伊藤さんも後に述懐してます。
さて、サイパンを落とした我が無敵艦隊は、次の目標。
もう暴れまくりでいいんじゃネ??です。
何せ寄港する必要も無いのです。
祖国に帰れば連合艦隊司令部からムチャ言われるのは分かりきってます。
なので・・・。
「伊藤さん、トラック島を本拠地にしません??」
「ヘ???どう言う事です??」
「艦隊は無補給でイケますが、乗員は休養も必須です。
ですが、現在の日本では我が艦隊を使いまわすのは必須。
ですので・・。」
「トラックを根拠地にして、日本とは縁を切る・・のですね。」
「ハイ・・。皆様にゃ申し訳ありませんが・・。」
以前から考えてた事だ。
日本に帰っても恐らく特攻同様の作戦を強要される。
特にこの艦隊は特攻艦隊だったのだ。
沖縄を陥落させず、敵を壊滅。
サイパンも消滅させ充分に働いた。
ならば・・。
「暴れるだけ暴れ、別世界に行きたいと考えてます。皆様と・・。」
「・・・分かりました。」
せめて、この世界の日本を敗北から救ったら異世界に転移で良いと思うのだ。
如何に日本を救っても、根っこは変わらず。
現代っ子と違い大正、明治の男は凄い。
こんな連中なら生死を共にしても構わない。
伊藤司令が参謀や各艦長と会談した結果・・。
「行きましょう。別の世界へ!!」
賛同してくれました。
どうせ死んだ身。
本国には大暴れしてから、ワレ被弾す、天皇陛下バンザイ!を最後に連絡を絶つ予定。
まずはアメリカを徹底的に凹るのだ!!
遂に異世界逝き!を決意。




