14.聖王都ファーレンハイト
今回、上手く切れる部分が見付からなかったので全部くっつけました
普段はこんなに長くないんだよ!
基本的に一話が2000文字位の人だから
馬車に揺られ続ける2週間は、本当に何事もなく過ぎて行った。
ファーレンハイト領内に入った事で気候も温暖な物へと変わり、とても素敵な植物を見付けたり、野盗に襲われたりもしたが、私は元気です。
野盗に関しては正直な感想を述べれば、馬鹿だなぁ。の一言に尽きる。
この世界の特異点である存在、勇者を相手に喧嘩吹っ掛けるなんて、自殺願望でもあるのかしら?
襲い掛かってきた連中は、相乗りしている目の前のアレクサンドラが全て半殺しにしてしまった。
別にあの程度、私の手札を切っていけばどうとでもなったんだけど、私の手札は基本的に消耗品だ。
それに手加減も出来ないし、使わないに越した事はない。だから折角なのでアレクサンドラの力に甘える事にした。
折角なのだからもうちょっと勇者とやらの戦力を見てみたかったけど、所詮野盗は野盗、その程度の分際じゃ噛ませ犬にすらならなかったわね。
「――見えてきたな。あそこがこの世界における人々の希望、聖王都ファーレンハイトだ」
車窓の奥の風景に目を向け、そう告げるアレクサンドラ。
その言葉を受け、私も車窓から外の風景へと目を向ける。
そこにあるのは、巨大な外壁。外壁の周囲には堀が築かれており、外敵に対する防御性能は流石首都と言うべきだろう。
その外壁の上から、顔を覗かせるような具合に巨大な城の姿が見て取れる。
恐らくあれが王城なのだろう。
この世界における人間達の最後の砦であり、最古の歴史を誇る最大都市。
魔法という技術によって大きく栄えた国であり、昔はレオパルド王国と、今は魔王という存在と敵対し、戦い続けている。
堀の上に掛けられた木橋を渡り、衛兵と二言三言交わす。
不審者を敷地内に入れないようにする為の審査事項なのだろうが、馬車の中にいるアレクサンドラの姿を見た途端、衛兵は敬礼の姿勢を取る。
流石勇者様、その名前を存分に世界に轟かせてるわね。
確認事項もそこそこに、馬車は再び走り出す。
アレクサンドラのお陰で多分、顔パスになったのだろう。
面倒な審査が無いのも地味に助かるわね。またアレクサンドラに借りが出来ちゃったなぁ。
楽で良いんだけど、順調に借りが積もっていくなぁ。
外壁を潜り、城下町へと入る。
そこにあったのは、見事なまでの町並みであった。
道は石畳でしっかりと舗装され、その脇には緑化の為なのか樹木が植えられている。
レンガや白塗りの壁の住宅や商店が並び、更には何と街灯まで存在している。
目を凝らすと、街灯の光源部分に何らかの術式が刻まれているのが確認出来た。
つまりこれは魔術灯なのだろう、こんな細かい所まで魔法が使われてるとは。流石魔法で栄えた都市だけあるわね。
町並みはとても綺麗で、整備されていた。
「人々の希望……ね」
綺麗な町並みね。でも私、このファーレンハイトって国、嫌いになったわ。
この国、私の大嫌いな臭いがする。
不自由で、停滞して、ごく一部の人間達だけが他者の命までもを自由にする、そんな空気。
どれだけ外観を取り繕っても、そこに住まう命の輝きまでは誤魔化せない。
路肩にはボロをまとった子供の姿に、脇道からは何かを言い争う男の声が聞こえる。
これが人々の希望、ねぇ。
「……言いたい事は分かるさ。私も同意見だからな」
心底落胆している様子を隠す気も無く、アレクサンドラは大きく溜息を付く。
「何が勇者だ。私は結局、何も変えられていない。――魔王に痛手を負わせたにも関わらず、王が寄越した見返りはロンバルディア領への資金援助ときたものだ」
「ふーん、金なり資材なり寄越してくれるなら随分親切だと思うけど?」
「違うな。要はここの王はこう言っているんだ」
金はくれてやるから、お前達で凍土を切り開いて領地を広げろ。
魔物? そんなものはお前達が何とかしろ、それに勇者様が付いていてくれるじゃないか、何も問題は無いだろう?
魔王を殺せはしなかったが、相当手痛いダメージを受けたのだろう、あちらが積極的に攻めてくる事は無くなった。
束の間の平和を勝ち取った勇者様に万歳。
「――とな。」
「へえ、流石勇者様。魔王と切り結んで五体満足で帰って来れる程だったのね」
「…………まぁ、な」
何やら含みがある物言いをするアレクサンドラ。
何か隠しているようにも思えるが、その真意を測る術は私には無い。
「そんな勇者様に甘えっ放しでこんな事頼むのも気が引けるんだけど、もう一つこの際お願いして良いかしら?」
「私に出来る事なら構わんが、何だ?」
「今回売り飛ばすこの金剛石、出所を私じゃなくてアレクサンドラさんにして欲しいんです。なるべく自然な感じでアレクサンドラさんが入手した事にして頂きたいんですが」
「うむ、そういう事か。確かにこれ程の金剛石、いらぬトラブルの元になりそうだしな。分かった、その程度であらばお安い御用だ」
「それから……あんまりにもこれが希少扱いされて、値の付けようが無くて困るような事態になるなら、適当に値切っても構わないよ」
「良いのか? 形見の宝石なのだろう?」
そっかそういう設定か。
私からすれば、そんなの石ころでしかないんだけどなぁ。
「良いんです、まとまったお金が手に入らない方が辛いので」
これは心の底からの本心である。
「それで良いのなら構わないが……分かった、なるべく高く売れるように頑張ってみよう。ただ私は商売人じゃない、あまり口先が回る方ではないぞ?」
「大丈夫です、アレクサンドラさんは信用してますから」
お人好しだしね。
ファーレンハイトの広場に到着し、馬車はその足を止める。
御者に礼を述べ、私とアレクサンドラは商談相手であるこの地の貴族の元へと向かう。
広場から離れるにつれて、徐々に人通りは少なくなり、豪勢な建物が散見し始める。
浮浪者や売春婦のような、負の面を持つ者は一切見掛けなくなり、小奇麗な町並みが続く。
やがて、商談先である貴族の家を見付ける。
綺麗に切り揃えられた薔薇の生垣に、その奥には広大な芝生の庭。
庭の中心には大理石造りの噴水があり、これぞ豪邸! といった雰囲気を作り出している。
成金趣味ここに極まれり、って感じかしら? 私はこういうの、趣味じゃないわね。
屋敷を訪ねると、一人の家政婦が扉の奥から現れる。
招待状を私、アレクサンドラがその名を名乗ると、慌てたように家政婦が奥へと消えて行く。
そんなに慌てる必要ないと思うんだけどなぁ。
それから約1分後、奥から恰幅の良いこだわりを感じさせるカイゼル髭を持つ男が現れる。
身なりからして、この男がこの屋敷の主である貴族なのだろう。
「これはこれは勇者様! わざわざロンバルディアから御足労頂けるとは!」
「呼び立てたみたいになってしまったな、申し訳ない」
「何をおっしゃいますやら。勇者様はあの魔王と戦い、生還した英傑ではありませんか。全人類の誇りなのですから、そんな風に易々と頭を下げないで下さい」
貴族に頭を下げるアレクサンドラに、頭をあげるよう告げる貴族。
既に招待状の内容を読み終えているのか、早速商談に移る。
「それで、何でも貴重な宝石を売って頂けると書いてありましたが。わざわざここまで持ち込むような宝石とは、一体どのような代物なのですかな?」
「それなんだが、流石に玄関先で話すような事ではないな」
「おお、気が利かなくて申し訳無い! ささ、それでは奥の応接間まで案内します。こちらです」
入って直ぐの階段脇の開け、奥へと進むよう促してくる。
それを受け、アレクサンドラが屋敷内へと足を踏み入れる。
続いて、私も奥へと進む。
応接間は一度に20人程が集まれる程の長テーブルと椅子が置いてあり、
天井には魔術灯にて明かりを灯す仕組みのシャンデリアが吊るされている。
いくつか角に置かれた、大き目の棚の中には壺などが置かれており、恐らくこれも値打ち物なのだろう。
流石は貴族様、部屋の煌びやかさに手抜きが感じられないわね。
貴族は奥の椅子に腰掛け、対面に座るよう促す。
アレクサンドラはそれを受けて椅子に座り、私はその隣の席へと座る。
「それでは、その宝石とやらを見せて貰えますかな?」
「分かった。ミラ、出してくれ」
「はい。一応、そちらの目でも確認して下さい」
アレクサンドラの指示を受け、私は先日生成した頭程もある大きさのダイヤモンドを取り出す。
それを机の上に取り出し、貴族の前に置いた途端、貴族の顔が面白いように変化する。
ダイヤモンドを手に取り、食い入るように凝視する。
「こ、これは――まさか、金剛石なのですか!? こんな金剛石、見た事が無い!!」
「魔王と切り結ぶ際に魔王城へ乗り込んだのだが、その城内で見付けたものだ。恐らく、クロノキア鉱山から産出した物だと思うんだが、私の手元で腐らせておいても仕方ないのでな」
貴族が驚嘆の声を上げる。
事前にアレクサンドラに頼んで、なるべく出所に足が付かず、それでいてそれっぽいらしさで装飾した言い訳を述べて貰う。
敵の根城からぶんどって来たって言い訳ね、これなら足が付きようが無いか。
「ここにわざわざ出向いたのも、さすがにこれ程の代物を書状でやり取りするのは危険だと感じたのでな」
「確かにこれ程の代物――いやはや、これは……国宝になるレベルですよ?」
「この国の王から資金援助は受けているが、それだけでは中々苦しいのが実情だ。私達を助けると思って、これを買い取ってはくれないか? その為に商談に来たのだ。父が信頼を寄せる相手ならば、問題は無いだろうと思ってな」
「……そうですね、どうやら間違いなく本物のようですし。勇者様の顔を立てるとしましょうか」
「本当か! 助かる!」
「しかし、一体どれ程の値を付ければ良いのやら……私が知っている中で最も高価な宝石だと金貨十万枚程ですが、これはそれを鼻で笑えそうな価値がありそうですね……」
貴族の男は、腕を組んで考え始める。
金貨十万枚か。
仮に金貨1枚の価値がこっちの貨幣価値で千円から一万円だと仮定しても、一億から十億位か。
まぁ高いんでしょうけど、世の中にはそれを上回る宝石は無くはないからねぇ。
百億円の世界に足突っ込んでる宝石もある事だし。
うーん、私のいた世界とこっちの世界じゃ物価の差が激しくて金貨1枚の基準が未だに定まってないのよね。
以前ルドルフの家で計算をしていた時にみた限りでは、リンゴ1個が銅貨3枚と書いてあった。
銅貨1枚が10円単位だとすると安い、でも銅貨1枚が100円だとすれば今度は高い。
イタミ具合でも値段が変わるだろうし、高級品とかの可能性だってある。
そこまではあの紙面上では読み取れなかったからなぁ。
私の金銭感覚も早く何とか修正しないと。
「うーむ……比較対象が無いので適正価格の付けようが無いのですが……私の知る宝石の最大価格が金貨十万枚ですから、その十倍ではどうでしょうか?」
「つまり、金貨百万枚か……」
「事前に断っておきますが、私は勇者様を騙す気は毛頭有りませんよ? この金額が安いのか高いのか、私としても判断が付かないのです」
金貨百万枚か。
あの鉱山跡地の価格は、以前アレクサンドラに聞いた所、全盛期で金貨五十万枚程だったそうだ。
だが、もう資源を粗方掘り尽くし、挙句呪いが掛かった土地といういわくまで付いて来て価値は暴落。
今じゃ当時の思い出価格込みで、金貨五万枚程度らしい。
それでも呪いの掛かった土地なんざ誰も手を付けようとしないらしく、完全放置されているらしい。
まぁそうよね、その価値を分かる人じゃなきゃ誰も欲しがらないわよね。
「百万枚か……」
アレクサンドラが、貴族に気付かれないようにこちらに目線を送ってくる。
これで良いのかと私に尋ねているのだろう。
鉱山跡地を購入して、金貨九十五万枚。
それだけあれば、充分でしょう。軍資金には足りるはず。
それでも足りない分は、自分で稼げば良い。
交渉次第ではもう少し釣り上げられるかもしれないが、そんな事をしてアレクサンドラの印象を悪くするのも宜しくない。
今まで散々世話になっておきながら、恩を仇で返すような真似は流石に、ね。
それで構わない。
そうアレクサンドラに伝える為、私は小さく頭を縦に振る。
「それだけあれば、しばらくはロンバルディアの人々も飢えが凌げるだろう。分かった、それで構わない」
「分かりました、ですが流石に金貨百万枚となると即金でお支払いするのは無理です、あるだけの金貨はお支払いしますが、足りない分は為替でも宜しいですか?」
「問題ない。最終的にその額面になるのであらばな」
「金貨六十万枚までは即金でお支払い出来ます、ですので残りの四十万に関してはこの書面でお支払いを約束します」
そう言うと貴族の男は近くの棚から紙面と筆記用具を取り出す。
慣れた手付きで筆を走らせ、懐から取り出した印でを捺印する。
それをアレクサンドラに手渡す。
アレクサンドラはその紙面を念入りに確認し、しっかりと受け取った。
「有り難い。父もこれで喜ぶだろう」
「いえいえ、こちらもこれ程の品を買い取れたのですから。また何かあれば是非ともいらして下さい」
「その時があれば、また頼らせて貰うよ」
アレクサンドラは立ち上がり、貴族の男と握手を交わす。
金を用意するので少し玄関で待っていて欲しいとの事なので、しばし待つ。
それから数十分後、奥から麻袋を何個も抱えた家政婦が何十名もやってくる。
玄関の前に次々と積み上げられる金貨の山。
若干、アレクサンドラの表情が引き攣っている。
この世界の金銭感覚はまだ分からないけど、少なくともこの目の前にある金は人の一人や二人、簡単に人生が狂う総額である事だけは断言出来る。
アレクサンドラがそうなるのも無理はない話しだ。
改めて礼を述べ、私達は貴族の館を後にする。
流石に量が量なので、屋敷の外までは運搬を手伝って貰った。
これだけ離れれば、目の前にいるアレクサンドラ以外には見られないだろう。
私は懐にあるものぐさスイッチを取り出し、画面を指で操作し、金貨の詰まった麻袋を手にする。
麻袋は金貨ごと私の手から瞬時に消える。
「――金剛石を出した時も思ったが、こんな魔法、少なくとも私は見た事も聞いた事も無いぞ? 一体どうなっているんだ?」
「まぁそこは、企業秘密って事で」
これこそが、ものぐさスイッチの持つ最大機能の一つ。
原子結離炉同様、私の世界での研究の産物の一つだ。
もっともこっちの方は、副産物に過ぎないけど。
空間に対する干渉実験の際、ひょんな出来事でいわゆる亜空間という物を生み出す事に成功してしまったのだ。
この亜空間には様々な物を出し入れする事が出来、生物以外であらばどれ程の大きさの物でも収納可能である。
実験の結果、中に入れた生肉を一ヵ月後に取り出した所、発酵や腐敗の兆候が一切見られなかった。
既に内部に菌がいるにも関わらず生肉の腐敗が進まないのなら、温度が原因かと思ったのだが温度計は動かず。
時計を出し入れした際に時間にズレが生じた事でこの亜空間内の特性が判明したのだ。
この亜空間内では『時』の動きが停止する。
どうしてそうなるのか、そもそもどうしてこんな空間が生まれたのか、そこまでは理論の解明には至れていない。
だが、そうなるという事は分かっている。なのでこの機能を存分に使わせて貰っている。
麻袋の山を次々にものぐさスイッチ内の亜空間に放り込んでいく。
取り出す際にはまたものぐさスイッチを操作するだけである。
十袋だけ残し、それ以外の麻袋を全て詰め込み終わった。
私は残りの麻袋をアレクサンドラへと差し出す。
「ありがとうね、これは謝礼よ」
「!? いや、ちょっと待て! 何が謝礼だ! こんなに受け取れないぞ!?」
この麻袋には、一袋に金貨千枚が入ってると聞いた。
しめて金貨一万枚である。
「私、タダで人を使うのって好きじゃないの。借りを作りたくないからね」
「だからといって、こんなに受け取る訳にはいかない! 私はこの額に見合う働きなんてしてないのだからな」
「私としては、こんなんじゃ到底返しきれてないわ」
これだけ勇者の名声や実力におんぶにだっこに状態だったのだから、金貨一万枚でも安い位である。
総額のたった1%だ、ハシタ金も良い所だ。
「良いから受け取って。これは正当な報酬よ」
無理矢理押し付けるように渡す。
だがアレクサンドラは渋ってこちらに突き返そうとする。
お人好しもここまで過ぎるといっそ清々しいわね。
「――それと、またここに来るのも面倒だから、私は他の所用を済ませてからルシフル村に戻るわ。アレクサンドラさんは先に戻っていてください」
「良ければ手伝おうか?」
「申し出は有り難いけど、勇者様。私みたいな娘っ子一人にこれ以上長々と付き合う必要は無いんですよ」
それに、これから行こうとしてる事は勇者様みたいな人に行かせたくない場所だし。
もうこれ以上、アレクサンドラさんにやって貰いたい事も特に無いしなぁ。
「貴女の力は、類稀なる天性の資質。その力があれば、何処かで傷付き泣いている人を救えるかもしれない。そんな人の時間を、私如きがこれ以上借り受けるのは流石に傲慢だと思うんです。もう、充分です。本当に有難う御座いました。土地確保の伝手も、資金も用意出来ました。大丈夫です、自衛する手段だってありますし、一人で戻れます」
もう、これ以上借りは作りたくない。
活動資金も出来たのだから、これから私にはやる事が沢山ある。
勇者にそんな使いっパシリのような真似はさせられないし、させてるの見られたら変に悪目立ちするしね。
「そのお金も、自分で使うのに後ろ髪を引かれるようならば、そのお金を使えば救える命にでも使ってあげて下さい」
「――そうか、そこまで言うのならば受け取ろう。なら後の話は私の父としてくれ、父ならば君が幼子であるのを良い事に、言いくるめてその金を奪うような事はしないだろう」
やっと金貨を受け取ってくれた。
さーて、資金は手に入れた。
これだけの金が有れば、遊んで暮らすのには困らないだろう。
だが、私が求める生活はこの世界には無い。
私は、私が快適な生活を送りたいのだ。
その為には、土地や資材が必要不可欠だ。
ここ聖王都ファーレンハイトは、仮にも世界最大の首都だ。
市場を巡れば、並大抵の物は手に入るだろう。
さぁ、買出しの時間だ!




