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異世界召喚されたら時の神子になりました  作者: 森崎優嘉
第三章 4代目時の神子 レイラ
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メイリラルド歴882年(3) Side莉磨(2)

「…レイラとルークは知っていたんだね?」

「私達だって魔王と遭遇して歪みに巻き込まれて…それで、初代時の神子を見た時は驚いたよ」

「歪みに呑み込まれて生きている今が奇跡だ」


初代時の神子は歪みに巻き込まれて行方不明になった、レイラさんとルークさんが同じように巻き込まれていたなんて…無事でよかった。


「なんとか理解することは出来ました…それならばこれからどうするかを決めよう」


その後、何時間か分からないほど話し合いを行い会議は終了した。




   *   *   *




「初めまして、中条真也です」

「中村莉磨です」

「初めまして、ここではアヤミ・オルフ・メルゼルクだけど日本では北原彩美です!彩美って呼んでね!!」

「ふふ…初めまして、ユーリ・ミドル・サーベイトです、日本名は七瀬優莉よ。私も気軽に優莉と呼んで頂戴」


会議後、初めて歴代すべての人が揃ったということでパーティーが行われている…私と真也は恵理さん達元勇者と共に彩美様と優莉様に会っている。


「よろしくお願いします彩美さん、優莉さん」

「わー!美男美女だ!!」


お二人のほうがとても美しいです…。



「やはりこの世界と日本は繋がっているのね、そして向こうの時間も止まっているというのも確かね」

「私達がこの世界にやって来た時間が同じだもんね、でもこっちの時間はかなり進んでる」

「私がこの世界に来たのが521年…今から361年前ね、それから90年後に勇者召喚で和樹と真人、里奈と恵理が来た。あれから75年後、歪みが地球に繋がって彩美がやって来た…そして195年後に勇者召喚で真也君と莉磨ちゃんが来る。この世界に来る年がバラバラでも地球での時間は同じ」


今まで確実ではなかったことが今回の召喚で確かになったんだね。


「私も…長く生きているわね、年なんてもう忘れたわ」

「えー…いいのかそれ」

「ルドが覚えているから聞けばいいだけよ」


それでいいのか…なんか優莉さんって想像していた人ととは違う。


「俺達が今287歳だからそれから90足せばいい」

「っていうことは377歳?」

「そうなるな」

「「……」」


和樹さんと里奈さんの言葉に私と真也は驚いた、和樹さん達が287歳で優莉さんが377歳?


「この世界の平均寿命は何歳何ですか」


真也ナイス質問!


「500歳だよ」


は?500歳!?


「ふふ、驚いているわね。莉磨ちゃんなんて無表情ながら驚いているもの」

「!?…分かるんですか?」

「えぇ、息子のラトルクも無表情な子でね?でも、旅に出て仲間ができて…今では無表情だったのが嘘のように豊かになったわ!莉磨ちゃんもまだ若いのだからこれからたくさん経験する、そうすれば無表情なんて吹き飛ばしてしまうわね」


確かに、ラトルクさんは今アランシス様や”悠久の剣”の人達と笑顔で話している…すっごく素敵な笑みで、あれが昔無表情だったなんて…私もいつか、表情が変わるといいな。


「…真也」

「ん?」

「私、頑張るね」

「あぁ、楽しみにしてるな」


優莉さん達がニヤニヤしてたけど気にしない。




   *   *   *




「そういえば、ライド様達が2人と話したいって言っていたけどどうかしら?」


ライド様ってライドレシア様のことだったよね?真也は私が頷くのを見た。


「分かりました」

「じゃあ行きましょうか、和樹達もまたね」

「ああ」

「じゃあねー」

「また会おう」

「またね」


4人の声を背に向かったのは会場の端のほうに5人話し込んでいた、男性…ルドレイク様が優莉さんを見つけるとニッコリと笑った。ラトルクさんは父親似だとすぐ分かる、他の4人も気付いたみたい。


「あらユーリ」

「お?後ろの2人は今回の勇者か」

「一度ライド様が話してみたいと言っていたから連れてきたのよ…紹介します、彼らが今回の勇者召喚で召喚された真也君と莉磨ちゃんです」

「シンヤ ナカジョウです」

「リマ ナカムラです」


流石初代だけあってすごい雰囲気だなぁ。


えーっと、私の正面にいるのが初代国王ライドレシア様で隣にいるのが初代王妃レイフィア様だね…ライドレシア様の隣にいるのが初代宰相レイダリア様、レイフィア様の隣がレイダリア様の奥方のマリアム様、優莉さんの隣がルドレイク様だね。


「俺達のことはもう分かっているみたいだな?流石だな」


褒めても何も出ませんよ…それから私達は他愛のない会話を楽しんだ。


「私も年寄りですし、さっさと隠居したいですね」

「そうねぇ、ひ孫も見れたことだし…もういいわよね」

「何言ってるのよ二人とも、まだまだこれからじゃない!それに私達はリリアの親友として、あの子の最後を見なきゃ」


レイフィア様とマリアム様、そして初代時の神子…リリア様は親友同士なのだとか。それより私が驚いたのはリリア様も地球ではないけど異世界から来た人だということだった。


「リリアさんが魔王に奪われる前に…消さないとね」


優莉さん、笑顔が怖い…。


こうして会議の日は無事、終わった。




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