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異世界召喚されたら時の神子になりました  作者: 森崎優嘉
第三章 4代目時の神子 レイラ
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メイリラルド歴882年(1)

勇者召喚から一年が経った今年、魔王がメルゼルク王国の王宮を攻撃してくることが多くなった。恐らく地下に封印されているモノが関係していると知っているのは今母様達以外は私とルークしか知らない…あの時、私達が魔王と遭遇して地下の秘密を知ってしまったあの日の母様達との約束は破っていない。つまりラストロンや勇者達は知らないまま、魔王の攻撃の処理を行なっているというわけ。


「何故だ、何故ここが狙われる」

「こんなこと、俺達が召喚されるまでは無かったんですよね?」

「ああ、そうなんだよ…だから謎なんだ、父上は何も話さないが恐らく…何かを隠している」


母様、お祖母様方…ラストロン達は疑いはじめています、それでも話してはいけないのですか?何故なのですか…。


――キィィィン――


「…歪みを直してきます」

「気をつけてねレイラちゃん、ルークくん」


瞬間移動で歪みの場所へ行き、歪みを治す。


「…どうして母様達は地下のことを黙るよう言ったのかな」

「さぁな…だが、もしかすると俺達の安全のためだと思うぞ。特に、レイラのな」

「何で私?…あぁ、魔力が少ないからか」


私は生まれて持っている魔力量が少ない、神子を引き継いで魔力の量は多くなっているけれど…恐らく神子を他の人に引き継いでも母様達よりかは残る魔力が少ないかもしれない。たぶん、魔王の行動を予測した母様は力の少ない私を守るため神子の継承をしたのかもしれない。


「でも、ラストロン達は勘付いてる」

「…バレるのも時間の問題かもな」


どうなるんだろ…。




   *   *   *




帰ってくるとすぐに私達はラストロンに呼び出された。そして執務室ではなく小会議室に行くとラストロンと宰相のカイラルドさん、元勇者4人と現勇者2人がいた。


「皆揃えてどうしたの?」


何やらかすの?


「実はな、今度会議を開くことにした」

「会議?」

「あぁ、だが只の会議じゃない…歴代国王と王妃、宰相、時の神子を呼ぶ」

「え!?」


初代国王のライドレシア様と王妃レイフィア様、2代目国王のアランシス様と王妃アヤミ様でしょう?宰相の方、初代宰相は曽祖父のレイダリア様で…2代目が大伯父のケイル様、時の神子が2代目のお祖母様と3代目の母様ね。本当にすごいメンバー


「盛大だな」

「父上達は絶対に何かを隠している。けれど、恐らく父上だけに聞いても答えてくれないだろうね…それならいっそ全員揃えて聞いたほうが確実だと思ったんだ」

「確かに…」


話の権限はすべてお祖母様と初代国王が持ってるからね。


「初代国王と王妃、宰相、時の神子、それと勇者…この4つの役職が揃えば絶対だ」

「分かった…それで、私達は何をすればいいの?」

「僕は父上達に連絡をする。カイラルドは歴代宰相に連絡を、レイラは歴代神子と片割れに、ルークはラトルク殿と、前回魔王討伐に参加した”悠久の剣”メンバーに連絡をしてくれ」

「御意に」

「了解しました」

「分かった」


仕事が大変そう…


「私はレイラちゃんを手伝うわ、真人はルーク君の手伝い。和樹と里奈、真也君と莉磨ちゃんは今までい通りに魔王の警戒をお願い」


エリさん…感謝です。


「おう!」

「分かった」

「分かりました」

「了解」


こうして私達は歴史に残る会議のために動き出した。




   *   *   *




ついに会議当日となった。控室には歴代の方々がいて本当に驚いている…だってあの初代国王や2代目国王がいて、それを支えていた王妃や宰相がいて時の神子や魔王討伐に参加した人達もいるんだよ?


「皆さん、お集まりいただき誠にありがとうございます」

「宰相の仕事をしっかりとやっているようだな、カイラルド」

「ケイルお義兄様の子ですものね。お義父様もお義母様もよかったですね、跡継ぎができて」

「そうね、本当はラトルクになるはずだったけど旅にでたものね。でも、今ではそれが良かったわね!こんな可愛らしい子をゲット出来たのだから…レイフィアも良かったわね」

「えぇ、アヤミは本当に可愛いわ!」


今会話しているのは上からカイラルドさん、ケイル様、お祖母様、曾祖母のマリアム様、レイフィア様だ。他にもあちこちでいろんな人達が話しをしている…久しぶりに会う人も多いのね。


「カイラルドさん、時間です」

「ありがとうレイラ…皆さん、会議場にご案内します」


緊張するなー…。


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