第二話「事件の予感!?」
「よーっす、昨日は大変だったみたいだな」
悟が眠そうに話しかけてきた。
「別に、言うほど大変じゃ無かったよ」
「もしかして能力を使ったのか?」
「ちょっとイラッときてついね」
昨日のことを思い出す、僕のことを女だなんて。
「また女の子と間違えられたのか?」
すこし笑いながら言われた。
「そもそも男子の制服なのになんで間違えるんだよ・・・」
実はちょっと凹んでいる。
「お前はいいよなぁ、男らしいみためでさ」
「まぁ少なくともお前よりは男の顔をしているな」
はっはっはと笑いながら言う。
「いっそ女形として演劇でもやってみたらどうだ?」
「人前に出るのはごめんだね」
「だよな」
なんて話をしていると。
「おっはよー!そこのお二人!」
「おはよー、二人とも」
元気な二つの声が聞こえる。
水野と飽和だ。
最近知ったことだが彼女たちは部屋が隣同士だったらしい。
「うーす」
「二人とも、おはよう」
とりあえず挨拶を返しておく。
「相変わらず水野は元気だな、朝がつらい俺からしたらうらやましいぜ」
悟は朝がかなり弱い、多分僕が朝に迎えに行かないと遅刻しまくるだろう。そういえば聞きたいことがあった。
「悟って彼女いるんじゃなかったっけ?起こしてもらえばいいんじゃない?」
僕がそういうと。
「あいつの家は反対方向だしなぁ・・・」
「モーニングコールしてもらうとかどう?」
豊和が提案すると。
「流石にそこまでしてもらうのも気が引けるんだよなぁ」
「意外にやさしいのな?新道って」
冗談めかして水野が笑いながら話す。
「意外ってなんだよ、失礼なやつめ」
「ほら、あなたたちこんな所で喋っていると遅刻するぞ?」
後ろから透き通るような声が聞こえた。
「歩きながら話そうじゃないか」
「赤羽会長?今日はずいぶん遅いですね」
僕が疑問をぶつけると。
「昨日である程度仕事も片付いたし久しぶりに遅刻ギリギリまで寝ていてな」
「新道君も、昨日は助かったぞ。」
悟に向かって頭を下げる。
「昨日は生徒会にいったんだ?」
「まぁ、昨日は少し暇だったからな」
少し照れながら言う、ちょっとキモい。
悟はお人よしな部分があると誰かから聞いたなそういえば。
「しかし今日は少し暑いですね・・・」
7月・・・もうそろそろ、というか夏である。
「そうだなぁ・・・夏休みに入る前に仕事は片付けておかなければ・・・」
赤羽も暑そうに手で仰ぎながらつぶやく。
「じゃあさじゃあさ!プール行こうよ!プール!」
水野が提案してきた。
「プールかぁ、いいねぇ~」
新道が乗っかった。
「私もさんせー!」
豊和も賛同した。
「そうだな・・・久しぶりに行くとするか」
赤羽も乗り気なようだ・・・
「わかったよ、いけばいいんでしょ?・・・」
ここまできてNOと言う勇気は流石にない。
「でも皆風紀委員だしどうやって合わせようかな?」
と、豊和が言うと。
「私がシフトを弄っておこう」
赤羽が提案した。
「でも大丈夫なんですか?そんなことして」
「まぁ会長だからな、少し頼み込めば・・・な?」
怪しげに笑う、実にちゃっかりしている。
「というか職権乱用じゃないの?それ」
僕が呆れながら言うと。
「これだけ働いているんだ、少しぐらいはいいだろう」
「ま、本人がそれでいいならいいんだけど・・・」
「えー、これで授業は終わりだが風紀委員はこの後至急会議室に集まるように」
「な、なんだぁ?」
「召集?しかも全員?」
「えー!?今日出かける予定だったのにー!」
いろんな場所から不満が飛び交う・・・本当に何事だろう・・・?
「とりあえず呼ばれたことだし行くか」
悟が席を立つ、僕も行かなくちゃ。
「でも全員召集なんて初めてだよね?何事だろう」
少なくともこんな事は初めてである。
「気になるし早くいこっか」
「そうだな」
そうして僕らは会議室に向かった、これから起こることを知らずに・・・
「な、なんじゃこりゃ?」
悟が素っ頓狂な声を上げる、無理もない。
「風紀委員が全員集合してる?」
僕らが不思議がっていると。
「日ノ本君!新道君!」
豊和が僕らの名前を呼びながら走ってきた。
「豊和か、この状況について何かわかるか?」
「やっぱりそっちも何の話も聞いていないの?」
「どういうこと?」
豊和は辺りを見回しながら。
「なんでも来たはいいけど皆今回の招集の理由を聞いていみたいなんだよね」
流石に意味がわからない、誰にも情報が伝わっていない?
「まぁ先生が来ればわかるでしょ」
「それもそうだな」
なんて話をしていると。
「あれ?会長?」
「え?」
現れたのは赤羽だった。
「突然の召集ですまない、だがどうしても君たちの耳に入れておきたいことがあるのだ」
「・・・最近能力者による犯罪が増えつつあるのは知っているな?」
そう、正確には去年あたりだったかな。
「そりゃこんな力が手に入れば犯罪に走る人間も増えるわな・・・」
悟の言うとおりである、力を手に入れると使いたくなるのが人間の性だ。
「ですが、そういう事件は我々風紀委員がきっちりと処理しているのでは?」
風紀委員の一人が発言した。
それに対して赤羽は。
「確かに、風紀委員は優秀だしよくやってくれている・・・が」
手元に資料が配られる。
「この通り犯罪は減っていない、それどころか増えているのだ」
確かに、グラフにするとわかりやすい。
「このままでは我々能力者の立場が危うくなってしまう」
出る杭は打たれるというか超能力者は未だに立場が確立できていない。
極端ではあるが「超能力者は人間ではない、化け物だ!」なんて言う人もいる。
「と、言うわけで今日より警備の強化をしようと思っている。以上!」
「それともう一つ、これも最近のことだが妙な噂を聞く、くれぐれも注意するように」
噂・・・?なんだろうか、質問してみるか。
「あの・・・」
「もしかして『アーカーシャ』のことですか?」
少女が手を上げて発言する、リボンの色が緑色、一年生のようだ。
「アーカーシャ?」
「なんでも街中のワルが集まって結成したなんて噂を小耳に挟みまして」
「君の名前は?」
赤羽が質問する。
「間宮空、1年生です」
ふむ、と赤羽が少し考え込んでいるようだ。
「根も葉もない噂をすぐに信じる気は起きないが・・・」
「最近のこともある、警戒しておいて損はないだろう」
今日はここまでにしよう、といい会長は退室した。
「アーカーシャ・・・ねぇ」
どうやら少し面倒なことになりそうだ・・・夏休み返上は簡便願いたいね。
もう少し面白い文を書きたいですね
小説で表現ってすっごいむずかしいです
あと超能力物ってレー○ガンみたいになっちゃいますね