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七夕の夜は、この街で一番良く星の見える場所で星を見る。待ち合わせも夜、その場所で。

これも、ロマンチストな彼の提案だったりする。




彼の隣に寝転がり、空を見上げながら、会えなかった間のことを語り合った。やがてどちらからともなく仲良く手をつないだりして。


始まったばかりの夏の夜は、少し暑い。






やがて空が明るくなりはじめた。


星弥が立ち上がり、こちらに手を伸ばす。



ああ、今年もまた、もうお別れなんだな、なんて


三度目の夏なのに、慣れることはない。


二人は、織姫と彦星は、一年に一度しか会えなかったなんて、嘘だ。


一度だけじゃないのに、また夏休みに逢えるのに、いつも

いつも、夜が明ける前に別れるこの瞬間が、こんなにも寂しくて悲しくて辛くて、泣きそうになる。


いつも、彼の乗る電車を見送る最後までずっと笑顔でいたあとは、家に転がるように帰り、自室に閉じこもって泣く。






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