12.結果オーライ
パッパ視点に戻ります。
その後の話は、私が体験した通りだ。
笹本君が退職を切り出し、私を街に誘い出す。
そこで、演劇部である桜子が用意した小道具で危機的状況を演出し、私がどうするか見る、というものだ。
しかし、一つだけわからないことがあった。
「笹本君、オッサンみたいなオバサンってのは⋯⋯なんなの?」
「桜子ちゃんから送られた変装の画像ですね。単語的にも、シュールで面白いかな、って」
あっ、ちょっと正解してた。
「それ言った時に、部長が『おじいさんみたいなおばあさん』ってすぐに返して来た時、流石だなって思いました」
「⋯⋯んふふ、そお?」
「あ、パパ嬉しそう」
しかし、これはやり過ぎだろう。
なめられないように、二人には少し注意せんといかんな⋯⋯と思っていると、笹本君がとんでもないことを言い出した。
「あと、桜子ちゃんとの交際に許可をいただき、ありがとうございます」
「えっ、ホントに!?」
⋯⋯はぁ?
「お、おい笹本君、そんなもの許可した覚えは⋯⋯」
「プラトニックなら構わない、と」
「うん、言ったわ⋯⋯」
「もちろん桜子ちゃんが成人するまで、清い交際を心掛けます」
二人から、不安と期待が混ざった真剣な目で見られながら──私は溜め息をついた。
「男に二言はないよ。笹本君、娘を頼むよ」
「はいっ!」
「パパありがとう! 大好き!」
そう言って胸に飛び込んでくる、娘の現金で打算的な愛情を感じながら、思う。
良い朝だと思ったが、どうやら違っていた。
色々あったが──良い一日だった。
おわり。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ストーリーとかあまり考えず、思いつくまま書きなぐった作品ですがどうだったでしょうか?
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よろしくお願いします。




