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世界の破壊を阻止せよ【運命を握るのは幼女?!】  作者: 千桜
1章シュトルツ城内にて
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エンゲルローゼ嬢

あのね!ムートとお話ししたいこと、たくさんあるんだよ。

でもいつも皆のことを守ってて遊べないから少し寂しいかな。

澄んだライトグリーンの御目は、黄金の繊細な睫毛に隠れてしまった。


「身に余るお言葉でございます。」

(ローゼ嬢‥遊びたいお年頃であろうに)

「私でございましたらお呼び頂いたらすぐ駆けつけます故、どうか御心を曇らせないで下さいませ。」


ローゼ嬢のお話し相手も大事なお世話の内だ。

つい時が経つのを忘れてしまう。誠に勝手ではあるが、この瞬間が何よも心安らぐ至福だと感じる。

国を守ることも、忠義を忘れたことも唯の一度たりとも無いが、何よりもこの御方の側に仕えたいと思ってしまう。

お話が弾み、嬢の興味深い空想やまだ見ぬ異境・魔物の話を聴きながら

(いつか私の世界を見てみたい!)

そう幼子のような純粋無垢な衝動がほとばしった。


「次の任務があります故、私はこの辺りで失礼致します。」

右中指を掬い、鈍い光沢を持つワインレッドのダイヤに恭しく口付けをした。


ほんの一瞬、指先が赤らびたような気がした。


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アイリス大賞5
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