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奇妙な噂

(奇妙な方だったな。)

普段ならこんなこと無いのに迂闊にも寄り道してしまった自分が情けない。

それほど未熟者ということか。隊長としての示しがつかないな。

(それにしても‥)

賑わいの商店街の隅にある占いや。なんだかうっすらとした違和感を覚える。

今は任務だったな。無理やり切り替えて自分を戒め、喉につかえたモヤモヤを体内にし舞い込んだ。

赤茶のテントと黒紫の長髪を記憶の柱から引き剥がし、背筋を伸ばした。



ガシャン!!音がすると同時に走り出していた。かなり大きな音だが人波に抗いながら進むせいで音源を特定できない。

住民を邪険にするわけにいかず、気持ちは前に前に先走るものの体の自由が利かない。

「アインホルンと警備を頼む!」

半ば怒鳴り付けるように部下に投げ掛けた言葉は、目まぐるしく横切っていく数多の布と肌に吸収され、届いたか判らない。

異常事態お決まりのドーナツ型に固まった民衆の縫い目を掻い潜り、開けた目の前にある光景に瞬時言葉を失った。

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