001、絆創膏
『絆創膏は進化している。
傷口に貼ることでかさぶたの代わりとなり、傷の修復を促進する。
かさぶたの代わりなので、傷が治りきるまで剥がしてはいけないのだ。
絆創膏は進化している。
防水加工の物が出来、プールや水仕事中にも使えるようになった。
傷口と絆創膏の間に浸出液を満たすことで、より傷口の修復を促進するものが出はじめた。
絆創膏は進化している。
装着者の生体情報を読み取り、注入されているナノマシンが体組織と一体化する。
それによって剥がす必要もなくなった。また、骨折や腫瘍などについても治療することが可能になった。
絆創膏は進化している。
始めから貼っておく絆創膏が出現した。
ナノマシンが造る高度なシナプス構造が、怪我をした部位を特定し、自動的に修復プロセスに入る。
見た目も外部からはわからないようなものになっており、いつ使用されたかもわからないようになっている。また、ナノマシンの自動分裂機構により、自動で補充される。絆創膏切れを心配する必要もなくなった。
絆創膏は進化している。
とうとう心の傷に効果がある絆創膏が開発された。絆創膏を四六時中身に着けることにより解明された心の動きに、絆創膏が介入する。絆創膏ナノマシンから分泌される薬物と脳の電気信号に介入することで、心の傷を修復するプログラムが完成した。また、修復されたあと、より心が強くなる成分も配合されている。
絆創膏は進化している。
これからも絆創膏の必要性は重要視されるべきである。絆創膏のために考え、生き、その進歩や発展に尽くすべきであると、筆者は愚考する。
偉大な発明をした先人には感謝の念でしかない。これからも進化し、よりあらたな種として絆創膏を開発することを強く推薦するものである。』
参考文献:『47219年の人類の利用法ついて考える』(著 絆創膏)より一部抜粋




