表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キズナの鬼 小話集  作者: 孔雀(弱)
小話その1 「涼夜のお仕事」
4/8

「戦え涼夜編」

 扉を開けた先で少女が見たのは自分の執事と、腕に鉄鋼のようなものと鋭い刃のようなものをつけた男がすごい速度でぶつかり合っているという現実離れした光景だった。

「な、に……これ」

 じぃと知らない男が交差するたびにすごい衝撃波がやってくる。

「お嬢様、なぜここに!? 涼夜様は?」

 執事が少女に気づいたのか、わずかに振り向き声を荒げる。

「おいおい、余所見してる場合かよ? あ?」

 直後、男が腕を水平に引いて鋭い突きを繰り出す。その手首からは、蟹のはさみを片側だけくっつけたような鋭利なものがついている。


「ぐぅ!?」

「あんたも相当な格みたいだが、今回は相手が悪かったなぁ? あ?」

 続いて蹴りを放ち、執事を吹き飛ばす。

 そのやり取りで少女も気づいた。

 最初は互角に見えた戦いだったが、速すぎる戦いで見落としていただけで執事の体は所々が赤くなっている。

 一方の相手の男はほとんど無傷だろうか。しいてあげるなら、服がわずか汚れている程度だ。

「で、そっちが目的のお嬢様ってわけかぁ!」

 男が大きく口を開けると、そこから何か液体のようなものが飛んでくる。


「お嬢様!」

 攻撃の射線上に、少女のすぐ前に執事が割り込む。

「はぁぁあっ!」

 そして次に執事の服が裂け、その背中から真っ黒な羽が飛び出してくる。

 次々と起こる異常な事態に少女は何がどうなっているのかまるでわからなくなる。まるで夢でも見ているようだった。

「ぐぅぅぁああ!」

 男の飛ばした液体が、執事の背中、羽、腕、あらゆる所に付着する。それと同時にシュウゥと音を立てて皮膚や羽が溶けていく。


「竜神すら溶かす毒気だ。気持ちいいだろぉう?」

 カツカツと余裕の表情を浮かべて男が近づいてくる。

「だからよぉ、どけよ!」

 そして回し蹴りを打ち込み執事を吹き飛ばす。

「あ、あぁ……」

「悪いけどこれも仕事でねぇ。そういうわけで消えてくんない?」

 割と早口で言い、そのまま腕を振り上げる。


「させません!」

 吹き飛ばされていた執事が男に横から飛びつく。

「ったく、まだ邪魔すんのかよ。いいかげんうざいぜ!」

 ドス……その瞬間だけ何故か部屋に静寂が訪れる。

「ぐ……ふぅ」

 執事の背中からは鋭利な突起物が突き出ている。男の手首についていた武器だ。


「じぃッ!!」

「邪魔なんだよ!」

 そのまますぐに腕を引いて執事から刃物を抜くと、次はその傷口に向かって思いっきり膝蹴りをいれる。

 そうして今度は反対側の足で蹴り飛ばす。人外の力で飛ばされた執事はかなりの距離を飛んでいき、辺りに鮮血を撒き散らす。

「いけません……お嬢様だけは……。私を助けてくれた、宝樹院の家を守らなくては!」

 それでも執事は床を這い蹲り、敵のほうへと向かっていく。


「うぜぇんだよ! いい加減寝てろや!」

 今度は蹴り上げ、そして空中でまたもや刃物を突き刺す。

「ぐ……う……」

 今度こそぐったりと力尽きて執事がぴくりとも動かなくなる。

「そ、んな……」

 絶望が少女を包み込む。

 一体なんなんだこの状況は。本当に悪い夢なら今すぐ覚めて!

「さぁて、これで終わりだな!」

 男が腕を振り下ろす。

 少女はもはや眼を閉じて覚悟する。

 恐怖で胃がおかしな動きをする。激しい吐気が喉を変な感じにする。


 しかしいつまで立っても攻撃がこない。

 意を決して目を開けてみると

「なんだぁお前は?」

 男の腕を掴んでいる少年がいた。

「え? ハッピーセキュリティ社の阿呆涼夜だ」





 危機一髪だったが、何とか少女を守るのは間に合ったようだ。

 視界の端に転がる血まみれの執事に一瞬目をやり申し訳ない気持ちになる。

 そして目の前で震えている少女。守るといっておきながら、危険に身を晒してしまった。

「これじゃカッコいい男失格じゃねーか……くそっ」

 掴んでいた腕を思い切り振り上げる。


「なッ!?」

 男の方も突然のことに焦る。

 いとも簡単に自分が少年に投げ上げられたからだ。

「とりあえず、あっち行ってろ」

 更に少年も空中へと飛び上がり、力が入らないはずの空中で凄まじい蹴りを放ってくる。

「な、ぐうッ!」

 男の体が弾け飛び屋敷の壁をぶち破り外へと飛んでいく。


 涼夜はそのまま着地すると少女の手をとり

「大丈夫だったか? 怪我はないか?」

 優しく体に触れ、傷などがないか確かめる。

「怖かっただろう。だがもう大丈夫だ」

 力強く笑いかけがなら、少女の頭を撫でる。

「う……ぅん……」


「そうか……じゃ、逃げるぞ!」

「はぁ!?」

 そのまま端で転がる執事を肩の上に担いで、もう片方の手で少女も脇に抱くようにして持ち上げる。

「え、ななな?!!」

「暴れるな、掴みにくくなるだろ」

 そしてそのまま廊下を疾走していく。

「なんで逃げるのよ!? あんたあいつより強そうだったじゃない!? 逃避ってのは情けない行為じゃなかったの?」

「あそこじゃ場所が悪すぎる。相手を倒せても、その戦いにあんたを巻き込んだらそれは俺の負けなんだ」

 そのまま廊下の窓を蹴破り、外に出る。


「それにな、あのままだとこいつも多分助からなかった」

 そこで少女も、自分の反対側で担がれている執事の事を思い出す。

「あ、そういえばじぃは!? じぃは無事なの?」

「どう見ても無事なわけないだろ。だが、今から応急処置をすれば消えてしまうような事はないはずだ」

「そう、よかった……」

「まぁなんだ。確かに逃避は情けない行為だが、女の子を守れなかったり、仲間を見捨てるほうがよっぽど情けない。そうだろ?」

 そう言って少年は庭の開けた場所に少女を降ろし、執事を寝かせると何やら集中し始めた。


「はいよっと!」

 その声とともに、少女と執事の周囲にドーム上の光が生まれる。

「バリアみたいなものだ。とりあえず励起した俺が生きている間は絶対の安全地帯になる。絶対に出るなよ?」

 リエラに万が一とか言って渡された、本人謹製の護符だが……役に立ったな。

「う、うん……」

「その中にいれば、そっちの執事の傷も治っていくはずだ。あくまでも応急処置みたいなもんだから即効性はないけど、効果は確実にある」

 そこまで矢継ぎ早に言って涼夜は振り返り暗闇へと鋭い眼光を向ける。


「ちっ、まだ妖怪がいたのかよ? ってことは連絡がとれなくなった琳子をやったのはお前か。こりゃ本当に俺が出てきて正解だな」

 屋敷の方からゆらりと例の男の声が近づいてくる。

「おいおい、律儀に追ってくるなよ。あそこはおとなしく引くところだろ」

「俺はよぉ、なめられるのが一番嫌いなんだわ。だから、あのままだと収まりつかなくてよぉ……ぶち殺すッ!」

 男が突っ込んできた。いや、突っ込んできたと言っても少女には何も見えない。まるで地雷が起爆したかのような勢いで、男が立っていたところから土煙が上がったことしかわからない。


「速いが、いちいち動きが派手だ」

 弾丸のように突っ込んできた男の刺突を紙一重で交わして、右足をわずかに前に出す。

「はぁ!?」

 足を引っ掛けられた男は、前のめりになりながらも物凄い勢いで草むらへと突っ込んでいく。

「てめぇ、マジでなめたことしてくれんじゃねーか……」

「己の力を信じるのは結構だが、過信はただの自惚れだ」

「ざけんじゃねーぞ、小物が! 俺はな、俺は1700年間を生きてきた大妖怪だ! てめぇみたいなのに遅れをとるはずがねぇだろ!」

「確かに俺はお前より過ごしてきた年月は短いかもしれない。だが年齢が別に絶対な強さってわけじゃないだろ。残念ながらわが社は年功序列じゃないんでねぇ」

 再び交差する二つの影。


「ぐ……が……。ワンパンだと? ふっざけんじゃねぇ……」

 男が膝をつき、夜空に向かい咆哮する。

 そしてその傍らに立つ涼夜の手にはいつの間にか刀が握られている。

「詰みだ」

 そんなやり取りを安全領域から少女は眺めていた。

 あんな人間離れした相手をいとも容易く手玉に取るなんて……。


「信じられない、彼は一体何者なのでしょうか」

「じぃ?」

 傍らの執事も意識が戻ったのか、首だけを動かしてその光景を見つめている。

「ねぇ、じぃ。あなた大丈夫なの?」

 未だ震える声で少女が問いかける。

「えぇ。この空間内に張り巡らされている治癒効果のおかげで、なんとか」

「じゃあ、これはなんなの? あの男とか、涼夜君、それにあなたも……」

 そう言いながら少女は結界を指し示す。


「お嬢様。私はひとつあなたに隠していたことがあります」

 観念したように執事は目を伏せ、そして告げる。

「私は妖怪と呼ばれる存在です。そしてあそこの侵入者や彼も……」

「よう、かい? そんな非現実的な……」

「お嬢様、目の前の光景こそがその証拠です」


「ねぇあなた妖怪って本当なの!?」

 少女は結界の端まで言って、目の前の涼夜へと問いかける。

「あぁ。だが今はそんな事よりそこから絶対出るなよ、まだ終わりじゃない」

 背を向けたまま少年がよく通る大声をあげる。

 その直後、目の前で蹲っていた男の体が内側から破けて、とてつもない勢いで甲羅のようなものが飛び出してくる。


「何よ、これ……」

 見る間に男から出てきた謎の存在は屋敷を取り囲むほどの大きさにまでなる。全長は100メートルを余裕で超えているだろう。

「大百足……」

 ぼそりと執事がつぶやく。

「あぁ、大百足だ。この図体で暴れられると流石にそっちにも流れ弾が行くかもしれない。だから、絶対そこから出るなよ」

『小僧、よくもこの俺をコケにしやがったなッ!』

 おどろおどろしい声でムカデが声を発する。

『龍や大蛇をすら糧として蓄えてきた力、存分に奮ってやるよッ!』

 百足の体が涼夜に巻きつき、更にその周りから圧力をかけるように十重二十重と体を巻きつけていく。


『俺は、九尾の乱も十二式神の乱も闘い抜いた猛者だッ! お前みたいなぽっと出に安々とくれてやるプライドは持ち合わせちゃいねぇ!』

 ギリギリと更に圧力を加える。しかも、その力に加え百足の体のいたるところから液体が湧き出てくる。

『砕けて、溶けて、死んじまえ!』

「涼夜君ッ!」

 少女が力いっぱい叫ぶ。

『うるせぇ小娘! こいつが終わったらてめぇだからな? 即席で作られた結界ならあの小僧が死ねば消えるはずだからなッ!』

「ひぅ……」

 絶対の恐怖と、異形の放つ嫌悪感に少女の喉が詰まる。

 だが、大百足は見落としていた。逆に言うと結界が消えていないということは……


 ズバン。

 それはまるでロケットのように真上へと飛び出した。

 金属の光沢を軌跡に残しながら、小さな影が空中へと飛び上がる。

「服がベトベトになっちまった、これじゃカッコいい男失格だな、ったく」

「涼夜君ッ!」

『ぐあぁぁあっ!』

 体を裂かれた百足が悲痛に満ちた声を漏らす。


「十二式神の乱を闘い抜いたんだってな。なら、あんたとは久しぶりってことになるな!」

 ぶわぁっと、戦いの素人である少女にも感じられるほどの威圧感が涼夜から溢れ出す。

『お前、そういえばどこかで……』

「さてと、あんたのくだらない自己顕示に付き合うのも疲れた。そろそろ本当に決めるぞ!」

『そうか、お前は! お前はぁぁ十二式神!! かつての天空を司る妖、天空の位!?』

「いや、俺は阿保涼夜だ」

 飛び上がった涼夜が百足の首を撥ねる。





「只者ではないとは思っていましたが、まさかあなたがあの十二式神だったとは……かつての戦いで封印されたと聞いていましたが」

「いや違う。俺は阿保涼夜だ」

「なるほど、そういう事にしておきましょう」

 百足が失せ、すっきりとした庭の中央に涼夜、少女、執事が集まっていた。

「さて、こいつはどうしてやろうか」

 三人の目の前には、もはや普通の百足と見分けがつかない、かつての大百足がいた。

「とりあえず唾でもかけておくのはどうだ?」

「なにそれ、いじめ?」

 少女がジト目で問いかける。

「いや、百足は人間の唾液が苦手なんだ。だから昔の人間は武器に唾を塗って百足と戦っていたんだ」

「へぇ……妖怪って万能じゃないのね」

「まぁいいや。とりあえずこいつの身柄は俺が与ろう」

 懐からビンを取り出して百足を入れる。


 その時、庭の隅で突如として音楽がなる。

「なんだこの、場にそぐわないファンシーでポップなミュージックは……」

 とりあえず音源の方へと向かうとそこには携帯電話や財布などが落ちている。

「どうやらあいつが人間状態の時に持ち歩いていた小物類のようだが」

 おもむろに鳴り続ける携帯電話を手に取り、通話ボタンを押す。


「おぉ! 儀合丸か? どうだ? 暗殺は成功したか?」

「ふむ」

 確認のためにディスプレイを見てみるとそこには宝樹院計時と表示されている。

 確か少女を暗殺しようとしているであろう黒幕の候補だ。

「おー、もしもし? 俺は阿保涼夜って者だけどさ」

「な?」

「お宅の百足ちゃんは撃退した。もしこれ以上暗殺を続けるようなら、俺も次は警備員から暗殺者にジョブチェンジするかもしれないんでよろしく頼む」

「な、な!?」

「それから他にも暗殺を企てている者がいたら止めろ。もし暗殺者が来たら、無関係だろうと俺はあんたを殺す。わかったら返事をしろ」

「は、はひ!?」

 そこまで聞いて涼夜は通話終了ボタンを押す。


「というわけで、もう多分大丈夫だ」

 その様子を唖然と見守っていた少女と執事だが

「あ、あの……ありがと。その、いろいろと」

 少女がはにかみながら礼を言う。

「いや、怖い思いをさせて悪かったな。これじゃ完璧に守りきれたとは言えない。まだまだ警備員としては未熟だ」

「いえいえ、あなた様がいなかったらと思うと……。頭数を揃えた事を逆に利用されてしまうなんて。これでは涼夜様一人を雇ったほうが楽でしたな」

「そうか。じゃ、俺もう帰るわ。もう一週間いなくても大丈夫だろ?」

「えぇ」

 執事も頷く。だが、少女は納得いかないような顔をして


「だめよ! 契約は一週間なんだから一週間ちゃんとずっと側にいなさいよ!」

 うー、と怒った感じで少女が叫ぶ。

「いや、一日分の料金でいいから俺は家に……」

 そこまで言ったところで涼夜の声が切れる。

 少女が突如として抱きついてきたからだ。

「私あなたの事が好きになっちゃったの……。だから、責任とってよ……ずっと側にいてよ!」

「はぁ!!?」

 突然こいつは何を言い出すんだ!?

「ダメだダメだ。大体俺は妖怪だぞ? 日本を滅ぼしかけたこともあるんだぞ、怖いんだぞ?」

「いいじゃない、好き合ってればそんなの些細な問題だわ! ねぇ、じぃもそう思うでしょ?」


「お嬢様、妖怪と人間が番になった例は過去に山ほどあります」

「お前まで何を煽っているんだ!?」

「これで宝樹院家も安泰ですな!」

「くそ、孔弌の呪いが移ったか……」

 少女を振り切り、なんとかその場から駆け出す。


「あぁ、待ちなさいよ! いいえ、そのうち必ず捕まえてみせるわ! だから待ってなさい!」

「宝樹院、俺のことなんてすぐ忘れるんだぞ! いいな!」

「宝樹院じゃありません! 私の名前は文歌よ!」

 少女のそんな叫びを背中に受けて、大急ぎで夜明け前の空を駆けるのだった。





 そしてこれは余談なのだが、その数日後の阿保家にて。

「おい、涼夜。なんかお前に客が来ているぞ?」

 部屋の外からアルテの声が聞こえてきた。

「客? 一体誰だ……」

 とりあえず暇つぶしに並べていたドミノをそのまま倒さないようにして部屋から出る。


「会いに来ちゃいました!」

「なっ……」

 玄関の前には車に乗ったあの少女、宝樹院文歌。

 しかもその車もただの車じゃない。かと言って金持ちの象徴であるあの長い車でもない。

 むしろリムジンのほうがまだマシだ。


「なんなんだこの状況は……。なんであんたが……」

 少女が乗っているのはあの日涼夜が倒した片輪車だ。今度はちゃんと人が乗るところもついていて、少女はそこに座っている。車輪が片方しかないのはそのままだが。

「我々もどう処理しようか迷っていたのですが、どうやら彼女、話してみるとなかなかに見所があって今はお嬢様の送迎を任せています」

 傍らに立つ例の執事が服装を正しながら答える。

 そういえばこいつの事については俺も失念していたな……じゃなくて!

「しれっと答えるなよ、命を狙っていた相手だぞ?」


「そのような事は遠き過去の想い出。今や私は彼女のために働けることが、最高の幸運!」

 一体どういう洗脳をしたんだ?

「じゃ、次の疑問に答えてもらう。どうやって俺の住んでいる所が」

「ハッピーセキュリティ社に伺ったら、30秒で教えれくれました」

「…………」


「あれ、涼夜お客さん?」

 階段から降りてきた孔弌が玄関先の客人に気付く。

「外はまだ熱いんだから、長話なら中に入ってすれば? 客間も冷房効いてるよ」

「そ、そうね! そういうことなら少しお邪魔します!」

 涼夜の意志を無視して少女が入ってくる。


「俺は少しお前の気持ちが分かってきた」

 涼夜がしみじみと呟く。

「え、何が?」

 主は本当に何のことかわからないようで笑顔のまま首を傾げる。

「ねぇねぇ、客間じゃなくて涼夜の部屋に行こうよ!」

「はぁ、頭痛が……」

 フラフラとしながらも律儀に涼夜は少女を部屋へと案内するのだった。



本編で出番無さ過ぎて多分一番空気。

そんな涼夜君がなんだかんだ男性陣では結構気に入ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ