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キズナの鬼 小話集  作者: 孔雀(弱)
小話その1 「涼夜のお仕事」
3/8

「刺客強襲編」

「ねぇ」

 しばらく二人きりで過ごしていたが、とうとう少女が口を開く。

「確かに私の傍に居る間は自由に過ごしていいとは言ったけど、あなた緊張感ていうものがないの?」

「ん?」

 顔を上げた涼夜の手には本棚から持ってきたマンガがある。先程尋ねたところ少女の私物らしい。というか、客間に私物を置くなよというツッコミは心に閉まった。

「失敬だな。俺はこうしている間もお前を狙う34人の刺客に殺気を放って牽制しているんだぞ。ちなみにその拮抗はかなり瀬戸際だ」

「う、そ……でしょ?」

「……すまん、嘘だ」

 がっくりと肩を落として息を吐き出す。一体何なんだこのマイペースな少年は……。


「ちょっとブラックな冗談だったな、すまない。だが宝樹院、そんなに気を張るな。あくまでも暗殺の可能性があるだけで今日殺し屋が来るとは限らない。いや、もしかしたらずっと来ないかもしれない」

「それは希望的観測よ。今日来る可能性だってゼロじゃないわ」

 俯きながら、小さな声で少女が言い返す。

「怖いのか?」

 その言葉で少女の顔に不安が浮かび、体が僅かに震えだす。

「怖いに……決まってるじゃない」

 目じりには涙が溜まっている。だが少女はそれを零さないように、そして真っ直ぐに涼夜を見つめる。


「お父さんが死んですごく悲しかった。とっても、とってもよ。それからすぐにお母さんまでいなくなった。お父さんがいなくなった事を悲しむ暇がないぐらい、唐突にお母さんまで!」

「……そうか」

 言いながら少女に歩み寄る

「俺はお前が両親を失った悲しみを癒してはやれないし、一緒に乗越えることもできない。想像はできてもその気持ちを理解することもできない」

 そのまま優しく肩に手を置いて涼夜もまた真剣な目で少女を見る。

「だが雇われている間はここにいる。大丈夫だ、死なせない」

 その言葉は……先程まで子供だと思って頼りないと感じていた彼の口から出た音は……何故だか心から信頼することができるような気がする。


 よくわからないけど、今自分は安心している。そう思うと気持ちが落ち着いてくる。

 あぁもうっ! これじゃ私のほうが子供みたいじゃない!

 いきなり感情を吐き出して、わけわからなくなって、慰められて。

 私は宝樹院の長。気丈に振る舞い、隙を見せてはいけない。

「何よ、臭いセリフ」

 だからこんな風に跳ねっ返りな事を言ってしまう。

「あんたみたいなのはすぐに逃げ出すに決まってるわ」

 嘘だ。本当はそんな事思っていない。彼は多分逃げ出したりなんてしない。


「安心しろ、そんな情けないことはしない。いいか、ただの逃避ってのは情けない行為の一つだと思う。そしてかっこよく生きたい俺はそんな情けない事はしない」

 何でもないことのように、ちょっと恥ずかしいことを言っている彼の姿はなぜだか妙に様になっていた。

「まぁいいわ。それより、暇だわ。何か面白いことしてよ」

 これ以上彼とマジメに話し合っていたら、なんだか自分の心がもろくなっていくような気がして話題を変える。

「おいおい、依頼主の暇つぶしなんて業務内容にはなかったぞ?」

「クライアントの機嫌をとるのも仕事みたいなもんでしょ」

 やれやれといった様子で頭に手をやる。

「機嫌取りといっても、俺は面白い芸なんて持っていないぞ」

「別にそういうのじゃなくっても、例えば……あなたの話とか」


「いや、俺の話といってもな……」

 封印から解き放たれてそれほど月日も経っていないし、かといって封印前の血生臭い話は面白いとは思えない。

「ん~……」

 何を話せばいいのやらと困っていると

「そういえばあなた、阿保涼夜って言っていたけど」

「ん、あぁそうだが」

「阿保ってもしかして、明治頃までものすごい影響力を持っていたあの阿保家?」

「あぁ、多分そうだと思う。知っているのか?」

 以前孔弌にそんな話を聞いたような記憶がある。もっとも、孔弌のほうもリュウから聞いた話なのだとか。


「えぇ。なんでも当時うちと阿保家はそれなりに良好な関係だったそうだから。書庫にある本にそんな話がいくつも書いてあったわ」

「ふむ……」

 この歳でそんな家の歴史書みたいな物を読んでいるとは。流石に当主といったところだろうか。

「その同等以上の存在だった阿保家が今じゃうちで派遣警備。奇妙な縁ね」

「そうだな。といっても、俺は当主じゃないが」

「でもいずれ親の跡を継ぐんでしょ?」

 どうやら少女は涼夜の事を当主の息子か何かと勘違いしているようだ。


「あー、いや、俺は召使みたいなものなんだ。まぁ家族みたいなものだが、当主とかそういうのじゃないんだ」

 あの家の者は皆強い想いと、確かな契約で術的にも繋がっている。家という暖かい存在。そんな自分の居場所が誇らしい。

「あんたもいろいろ大変なのね」

 分家か何かだろうか。まぁそういう事はよくわからないけど、立ち入って聞くのも失礼だと思ったので少女のほうも適当に話題を切る。

「まぁな」

 大変といえば大変だが、今が楽しければそれで満足。我ながらポジティブな思考だ。

「だが、そういうお前も大変だろう。今回の事だけじゃなくて、今までもこういうことがあったんじゃないか?」

 阿保家で培われたサブカルチャー知識によると、金持ちの後継者はとにかく苦労するらしい。


「あー、なんていうか、命が危険にさらされたり誘拐されたりとかは多分なかったと思う」

「そうなのか」

「まぁもしかしたら事前に防がれてたのかもしれないしね。一応ボディーガードではないけど、じぃもいつも一緒だったし」

「あぁあの執事か。彼が傍にいれば安心だな」

 確かに彼なら、妖怪なので人間よりも機敏に動けるだろう。もっとも、彼は自分の正体をこの少女に黙っているようなのでそんな事は言えないが。


「うん、まぁなんていうか、逆に言うと心から信頼できる人はじぃか両親しかいなかったんだけどね……」

 命の危機に瀕した事はないが、幼い頃から他の親族に敵意のようなものを浴びせられていた記憶は今でも鮮明だ。

「そうか。何というか、俺の話をするはずだったのに立ち入った事まで聞いて悪い」

「あー、そういえばそうだったわね。ま、気にしないで」

 吹っ切れたように少女が微笑を浮かべる。





 一方こちらは屋敷玄関前。少女にじぃと呼ばれていた執事が人員の配置とローテを伝え終わったところだ。

「これだけの数。流石に進入は難しいでしょう」

 辺りを見回すと、しっかりと見張りをしている警備員達がいる。

 一応、各会社には精鋭を寄越してくれと頼んである。

 どうやら各社はその条件をしっかりと守ってくれたようで、仕事を作業にせず常に気を張っている者がほとんどだ。

 よしんば、仮にこの者達が侵入者に遅れを取ったとしてもお嬢様の元に辿り着くまでには私や、涼夜様も異変に気付くはず。

 私はこう見えて、戦いには慣れている。ここ数年ほどは直接闘った事はないが、これでもかつては何体もの妖とぶつかってきた。

 ましてやそれが人間相手なら、ブランクがあるからといって遅れをとるわけがない。

 そして涼夜様。あの方は、そんな私ですら底が見えぬほどの力量を持っている。

 仮に彼が暗殺者だった場合は、私達は既に皆殺しになっているだろう。故に、彼は信用できる。私が生きているのがその証拠だ。


 ――ドンッ!

 突然玄関のドアが大きく開けられた。

「夜分に失礼するぜい?」

 静かな声と共にキュルキュルとアタッシュケースが大量に載った台車を押して一人の男が入ってくる。

 赤のタンクトップにダボダボなズボンのラフな格好をしていて、頭はツンツンとしている黒髪だ。

「なんだ貴様は! 外の警備は何をしている!」

 執事のその声に虚を突かれていた警備員達がすぐさま臨戦態勢をとる。


「おっと、警備員諸君、落ち着いて聞け。俺はお前達を雇う!」

 その言葉と共に男はアタッシュケースの中身を次々と中空へぶちまけていく。

「おい、これ金だぞ!」

 万札が、まるで桜の花びらのように空中を舞う。

『どうかこれでひとつ私の頼みを聞いてもらえないでしょうか?』

 瞬間、男を中心に部屋の空気が震える。音速で何かが隣を通り抜けたかのような感覚だ。


「……わかった」

「……これだけの金があれば、会社なんかで働かなくても遊んで暮らせるな」

 ポツリポツリとそれぞれ警備員達が呟く。瞳は次第に瞳孔が開いていき、表情はまるで死人のような無表情になる。

 更に男の背後――屋敷の外からも胡乱な眼をした警備員達が入ってくる。

 そしてその場の者全員が、その生気のない眼を奥の部屋に続く扉へと向ける。ただ一人を除いて。

「貴様、法術を!」

「おいおい、一人平気そうなのがいるじゃねーか。なるほど、てめぇさては妖怪だな?」

 不敵な笑みを浮かべて男が片腕を持ち上げる。


「こんなのが側近をしているんじゃあ、今回の仕事は俺が直接出てきて正解だったみたいだなぁ?」

 持ち上げた腕が赤い鎧のようなものに包まれ、そして手首辺りからは鋭利な刃先のようなものが飛び出す。

 まるで甲殻類を彷彿とさせる無骨な突起物だ。

「どうしたんですか!」

 流石の騒ぎに、奥の部屋を持ち場にしていた警備員達が玄関ホールに駆けつける。

「おいおい、まだ出てくるのかよ。めんどくせぇな」

「ここはいいです! それよりすぐにお嬢様の部屋に行って涼夜さんを呼んできてください!」

 執事はそう叫ぶと扉を勢いよく閉める。


「立ち向かうか。やっぱそうこねぇとな!」

 鎧に包まれた両腕を目の前で構えて男がゆっくりと近づいてくる。

 対して執事のほうも拳に意識を集中させ、ゆっくりと腰を落とす。

「同族との戦いは、少々ブランクがあるのでお手柔らかに頼みます」

 言い終わると同時に二つの妖がぶつかる。





「失礼します!」

 突然開かれた扉に少女がビクリと体を震わせる。

「涼夜様、至急玄関に来るようにと!」

 涼夜はゆっくりと体を起こし、やっときたかといった感じに体を伸ばす。

「相手も妖怪だったか……」

 涼夜はもちろん侵入者の存在に気付いていた。

 それでもすぐに執事のもとへ助太刀に駆けつけなかったのは、少女を一人にするほうが危険だと判断したからだ。


「あの爺さんの伝言は了解した。とにかく俺はすぐに行く。いいか、お前は絶対に一人になるなよ? できるなら彼らと一緒にここを動くな」

 少女の肩に手を置き、そして真っ直ぐに見据える。その眼光からは少年っぽさは消えていて、ただ冷静で真剣な様子だけが伺える。

「う、うん……」

 だから少女も、先程までのように茶々を入れず素直に頷くしかなかった。

「すぐ戻ってきてね」

 そして素直ついでに、ちょっと恥ずかしい事も言ってしまった。

「あぁ。あんた達もしっかり頼んだぞ」

「え、えぇ……」

 頼まれた警備員としては、なぜこの子供がここまで偉そうなのかという疑問のほうが気になるのだった。

「じゃ」

 そう言って涼夜はまるで消えてしまったのではないかという感じに目の前から消え去った。





「はぁ……、相手もかなりできそうだな」

 廊下を走りながら、伝わってくる霊力の奔流を肌で感じる。

 と、その時、急に目の前から何人もの警備員が押し寄せてくる。

「おいおいお前達、なんでコースを逆走してるんだ。どう考えても現場は向こうだろ?」

 いや、もしかして執事が配慮して戦いに巻き込まないように遠ざけたのか?

 涼夜のそんな推理は、近づいてくる警備員達の目を見た瞬間吹き飛んだ。

「こいつら、術にかかって……」

 明らかに正気を失っている。顔から生気が感じられない。


「くそっ、やっぱりめんどくさそうじゃないか」

 前から向かってくる集団一人一人に高速で打撃を与えて、意識を落としていく。

「ってことは、宝樹院が全然安全じゃない」

 術に耐性を持たない者と一緒に行動させるのは、逆に危険だ。

 すぐに戻って彼女の安全を確保しなければ。

「そこの殿方、ちょいとお待ちになって」

 女性の声が廊下に響く。


「あなたの子から目を離してはいけませんよ」

 瞬間やってきた物体を余裕で交わすと、その物体が壁に穴を開けて外へと出て行く。

「子じゃない、護衛対象だ。ったく、次から次へと!」

 その穴の前に立ち、外を見てみると

「やはり祭りは特等席で見るのが一番ですね」

 そこには燃え盛る車輪の上に座った優雅な女性がいた。

「何を言っているんだお前は。とにかく邪魔をするな」

「そうはいきませんわ。だって、そういう仕事ですもの」

 言って車輪がその場で前進後退せず高速回転する。どういうわけなのか上に座っている女性はそのままだ。車輪に座っているというよりは、車輪の上に浮いているのかもしれない。


「おいおい、今の時代の片輪車はただの輪になっちまったのか? 運転席がないものはもはや車とはいわな……」

 言葉が言い終わる前に輪は目の前まで飛んできていた。

「そらよっと」

 そんな軽い言葉とともに、涼夜はいつの間にか輪を真っ二つに斬り裂いていた。

 そしてすぐに、ボッ! と炎上したかと思うと、そこには壊れかけた車輪だけが残っていた。

「流石にもう妖怪はいないだろうな。玄関のほうはひとまず彼に任せよう。宝樹院、無事でいろよ……」





「何が起こっているのかしら……」

 ポツリとつぶやく。遠くから聞こえた破壊音や、ただ事じゃなさそうな涼夜の様子。

「ねぇ、あなたは何があったのかわかる?」

 とりあえず自分よりは事情を把握してそうな一緒にいる警備員に聞くと

「自分も、ホールに行ったら執事さんが見慣れない男と対峙していて、すぐに涼夜さんを呼んでくださいと言われたので詳しい事は……」

 そもそも成り行きだけど持ち場を離れてよかったのか? 外の仲間達は何をしているのか? 少女と二人きり残された彼の頭も疑問だらけだった。


 その時、勢いよく扉が開かれる。

「何ッ!?」

 少女がすぐさまに入り口のほうに目をやると

「……見つけた」

 そこには自社の制服を着込んだ生気のない警備員が二人いた。

 鍵も何もついていない部屋は、容易に進入を許してしまったのだ。


「お前達何しているんだ。自分の持ち場は?」

「……お前知らないのか。俺たちの雇い主と業務内容は変わったんだ」

「な、に……?」

「……そこの小娘を差し出せば、一生遊んで暮らせる金が貰える」

 そう言ってゆらりゆらりと一歩ずつ少女のほうへと近づいてくる。


「おい、何を言っているんだお前は!」

 同僚の方を掴み、強引にこっちを向かせようとするが

「……邪魔を、するな!」

 逆に突き飛ばされ、そのままの勢いで地面へと倒れこむ。

「ぐっ……」


「……これを」

 どす黒い目をしている男が倒れた男の目の前に万札をばら撒く。

「な、んだ……」

 それを目にした途端、今の今まで正気を保っていたほうの男も徐々に目がどす黒くなっていき、顔から生気のようなものが消える。

「……なるほど、そっちのほうが美味しい仕事だな」

「……だろ」


 それを震えて眺めていた少女は、自分がかなりやばい状況にいる事を理解できるのに身動きができない。

 さっきまで心強い味方だった警備員は金を見た途端どういうわけかあっさりと裏切る。

 計三人になった警備員達、いやもはや警備員ではなく自分を狙う暗殺者の一味だ。

 その三人の首がゆっくりと自分のほうへと動く。

「いやぁぁああ!」

 とにかく男たちの合間を縫って屈んで部屋から抜け出そうと走り出した。

 しかし、成人男性三人から抜け出せるほどの力を少女が持っているわけがない。

 入り口ですぐに掴まれる。


「ひぅ……」

 殺される……。いや、そんな恐怖じゃない。

 男達の常軌を逸した態度から、それ以外の何か不気味なものがある。

「何をしているんだ!」

 その時、奥の廊下から別の警備員が二人走ってくる姿が見えた。

 ドンと、少女を押さえ込んでいた男達を突き飛ばす。

「お前達、何を……」

 警備員達も、自分達の元同僚の様子がおかしいことに気付いたのか動きが鈍くなる。

 そんなやり取りの間に戒めから開放された少女は体勢を立て直す。

 そして震える足を叱咤し、必死に駆け出す。


 一刻も早くこの場から離れなくてはならなかった。

 よくわからないが、今この場にかけつけてくれた警備員達もそのうちあんな風に自分を狙う側にいってしまうような気がする。

 一体この屋敷で何が起きているのか?

 他の警備員も全員こんな風になっているのか?

 じぃも同じように?

 疑念が次から次へと湧き上ってくる。


「とにかく、玄関に行ってみましょう」

 恐怖で動きは鈍いが、目的地へと向かってふらふらと足を動かしていく。

 玄関にはじぃがいるはず。それに、自分を守ってくれると言ったあの少年もそっちに向かったらしい。

 これで仮に少年や自分の執事まで自分を裏切っていたら、もうそれまでだ。

 たぶん、私の足では逃げられない。




「くそ、間に合えよ!」

 交戦した場所からそのまま庭を駆け抜け、少女の部屋の近くまでたどり着く。

 厳重にロックされた窓を力技で吹き飛す。

「おい、宝樹院無事か!?」

 すぐさま辺りを見回すが、部屋の中に少女の姿はない。

 代わりに入り口のほうで数人の男たちが組み合っていた。


「……お前も、金がほしいんだろ」

 はらりと紙幣が舞う。すると呟いた男と、組み合っている男から生気が抜け

「……当たり前だ」

「おいおい、まるでゾンビだな……」

 孔弌やリュウが部屋でやっていたテレビゲームを思い出す。


「っよっと!」

 瞬時に五人の男を気絶させ、廊下に出る。

「金欲で操る類の術か。まぁ普通の人間なら仕方ないか……。で、結局宝樹院はどこに行ったんだ。無事でいろよ……」

 言ってから、まともな人間が出せないような速度で廊下を駆け抜ける。



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