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第45話

 みなさあん、少しぶりでごわす。

 では、早速どうじょ



 あ

 っと言う間に3年経ちました。

 アシュラード君13歳。只今会談中。

 その内容とは、なんと縁談!!



 ではなく、商業ギルドさんが男爵領への進出を狙い、必死にアプローチを掛けて来るのであります。

 そんなの御断りだ!話聞いて欲しかったら僕ちゃんの縁談持って来いや!と言いたいですが本当に連れて来そうなので絶対に言いません。


 この商業ギルドっつうのは前にも話したようにウチからすると邪魔でしかない。

 商売する為にはギルドに登録しなければならないし、会員料も払わなきゃいけなくなる。その結果、商売人達の負担も増えるので、領の経済活動においてこれほど迷惑な存在もないんです。

 まぁ、商業ギルドがあるっていう一種のステータスが欲しい方々からしたらどうでも良い事なんでしょうけど。

 それに領が潤って来たから入れてくれって厚かましくて僕ちゃん好かんのです。

 これが現代社会なら僕ちゃんは恐らく「大変光栄です!是非ともお願いします!」等と言ってゴマすりしながらOKするんだろうけど、生憎こっちではそんな気遣い致しません。

 名目上、この様な話し合いでは両者の立場はお願いする側とされる側に分けられ、こっちはされる側。

 他の貴族からしたら垂涎ものでもうちからしたら他の食べ物を腐らせる腐ったリンゴのようなもの。

 ですので、返答は一貫してNo!!


 なのに彼等は分かってくれず、これでもか!これでもか!と袖の下にに金色のお菓子をねじ込もうとする。

 いやいや、話聴いてた?金積めなんて私たち一言も言ってないでしょ?


 このやり取り男爵領が持ち直して来た頃からずっと続いている訳です。

 最初は「そちらにも誘致されましょう」な偉ぶった態度でした。

 こちらが全く相手にしないので「あれ?おかしいぞ?」となり、下手に出るようになったのですが、我々絶許の構えであります。まぁ、かなり下に見た態度でしたしね。

 冒険者ギルドの方は比較的早く手を引いてくれました。

 まぁ、何故か領内で暴れる冒険者が増えたのでそいつらを捕まえてしっかりお話し・・・して、その事を使者の方に伝えたらさっぱり連絡を寄越さなくなりました。どうしたんでしょうね?


 「ですから、うちはそちらに頼らずとも大丈夫ですので、この話はお断りさせて頂きます。」


 おっと、父上も若干ウンザリ気味だ。

 お水をどうぞ


 「ああ、ありがとうアッシュ」


 いえいえ、気遣いの出来る男ですから。

 ギルドの使者様も如何ですか?ご要望とあらばぶぶ漬けでもご用意致しますが。


 「いや、結構だ。男爵殿は余程我々商業ギルドが嫌いらしい。失礼するっ!」


 隠れ肥満気味な体を揺らし、使者様はお帰りになりました。

 今、怒る要素何かあったか?


 「アッシュ、商人との話し合いの場で相手に水を出すのは拒否を意味するんだよ?まぁ、助かったけど、次からは気を付けなさい。」


 おお、そんな習わしがあったのね、シラナカッタヨ

 決してダンジョウから聞いたことがあったので試しにやってみたわけではない。

 ホントウダヨ?


 「それにしてもまた背が伸びたんじゃないか、アッシュ?」


 お、ホントですかい?そうだったら嬉しいねぇ。

 僕ちゃん今大体165cmぐらいです。

 中学1年生にしてはそこそこ高いぐらいかな?


 「それなら嬉しいですね。イリスやオルトーにより高い景色が見せられますからね。」


 「ははっ、そんなこと言う貴族の子は何処探してもアッシュだけだろうね。」


 そう、何を隠そう私の最近のマイブームは可愛い妹弟達を肩車することなのです!

 キャッキャッと喜ぶ2人の声と表情が兄ちゃんの愛妹心、愛弟心をくすぐるのです。


 「別にどうだっていいですよ。余所は余所、うちはうちですからね。」


 「確かにそうだね。それにしても本当に良かったのかい?それに今年は・・・」


 「何が──あぁ、学校のことですか。別に気にしてませんよ?皆と一緒に居られますし」


 そう、結局王都の学校には通わないことにした。刺客さんも見つかってないし。

 最近は大分落ち着いたと思うが、うちは殿荷ぁ!から目の敵にされてる。

 俺が1人で王都に行けば何されるか分からんし。つかホント害悪だな。処すか。

 俺に恋人ができないのも奴のせいだ。きっとそうに違いない!


 (|д゜)つ鏡)


 おい、神様


 (|:3ミ)


 逃げるな。つか、顔見て言えって事か?

 喧嘩売ってんすよね?売ってますよねコレ?

 

 しかし僕ちゃんには奴等にお手製ハリセンを喰らわす手段がない。

 奴等はこの世のものではないからだ。

 チッ、命拾いしたな。


 「アッシュ、急にその紙束出してどうしたんだい?顔が何か吊り上がってて怖いよ?」


 人それを般若と呼ぶ。

 それほどの悲しみと怒りであった。 by アシュラード


 

 予定より早くお話も終わったし、今日はイリスやオルトーとあそ


 「終わったようだな。よし、鍛錬だ。行くぞ」


 え?ライゼン、何処に逝くって?

 僕はこれから可愛い妹弟の居る天国へ行くんだ。

 決してむさ苦しい男だらけの地獄になんか逝ってたまるか!


 「練気法!!」


 逃走開始!

 瞬時に身体強化を行い逃げの一手で御座います。


 「こりん奴だな。まぁいい。もし10分逃げ切れれば今日の鍛錬は免除してやろう」


 そして始まりました。

 1対1の鬼ごっこ。

 魔法系のスキルは基本使わないと言う暗黙の了解です。

 妨害とか防御に使ったらライゼン本気になるからね。

 そうなったら軽く死ぬる。だからそれ以外のスキルを駆使して只管逃げるのでござる。


 この場合のみ屋敷内で走ることが許されます。

 そう、この追いかけっこもう何十回と続いているのです。

 戦績は勿論僕ちゃんの全敗。


 「もう終わりか?」


 いかんいかんいつの間にか追いつかれとる。

 こりゃあいけません。

 とりあえず、外に出ないとな。


 後ろに竜人を連れ僕ちゃん全速力で外へ。

 お、アリサがドア開けといてくれてる。サンキュー!


 そして外に飛び出し魔法・・を使います。

 え?基本・・使わないだけで、絶対使わないなんて言ってないよ?


 「空間圧縮ブースト!!」


 全身を空間魔法で覆いジャンプする。

 そして浮いた足裏の空間を固定し圧縮する。

 圧縮した空間が破裂するとその勢いでアッシュ君は空を飛びます。

 

 I can fly !

 

 この技は最近編み出しました。

 因みに失敗の度に僕ちゃん吹っ飛んできました。

 身体強化して空間魔法で体を守ってても随分な負担が掛かります。

 ですがその分効果は大きく、いくらライゼンと言えど


 「考えたものだな。だが甘い。」


 えーっと、少なく見積もっても直線距離200mは跳んでるんですけど。

 

 「初速は確かに大したものが、落下するに従って速度は落ちているぞ?」


 いや、初速のまま降りたら怪我しますから!

 つかなんで貴方はそのスピードに着いて来れてるんですか?

 チートとは正にライゼンの事に違いない。

 そして僕ちん捕まりました。ぐえー


 「今回は中々だったぞ。だが、魔法を使ってこれではまだまだだ。今日は2倍で許してやろう」


 うへー

 いつもと同じく捕まったので鍛錬量が増やされることになりました。

 


 その後僕ちゃんはいつもの3倍のメニューをやらされました。

 解せぬ。



 


 〇 王城 私室にて  シルフェウス国王 〇




 「はぁ」


 自然と溜息が出た。

 その原因は目の前の資料にある。


 「今年もか・・・」


 国王の手元の資料は王都の学生達の事が細かく書かれている。

 家柄、日頃の態度、身体能力そして各自の持っている魔法などプライバシーと言うものは一体何処にあるのかと問いたくなるほどの個人情報が載っているのだ。


 「これでは前回と同じくリッデルには及ぶまい」


 シルフェウス王国とリッデル王国が2年に1度開催する両国の学生による交流戦。

 これに国王は頭を悩ませていた。

 対戦形式は1対1で各学年から優秀な生徒をそれぞれ5人ずつ選抜し、両国の同学年の学生達が勝敗を競い合うものとなっている。

 因みに前回シルフェウス王国は1、2学年がそれぞれ敗れ、負け越している。

 そして今回リッデルにはは2年前に敗れた現第3学年、そして第1学年、第2学年も侮れないとの情報も聞いている。


 「今回も負けたとなると本気であの国が動きかねんな」


 シルフェウスとリッデルは150年程前に争いを繰り広げていた。

 その原因はリッデルがシルフェウスの領土を狙い執拗に攻め続けたからである。

 それでもシルフェウスはリッデルの侵攻を悉く防ぎ、結局両国の戦いは多数の死者を生むだけで終わりを迎えることとなった。

 一般市民からすれば遠い昔の様に聞こえるが、実際は停戦後も緊張状態は続いている。

 市民の中にも互いの国に反感を持つ者は存在し、政治に携わる者になるとその比率はグンと上がる。

 そんな両国が凡そ100年前から始めた交流戦の持つ意味は非常に大きい。

 シルフェウスが勝てばリッデルに対して自衛するだけの力があると示し、逆にリッデルが勝てば、やはりシルフェウスなど取るに足らぬと誇示することになる。

 要は面子の問題なのである。非常に下らなく見えるかもしれないが、両国のトップからすればかなり大事なことでもある。そして当代のリッデル国王は反シルフェウス感情の持ち主であり、非常に感情の起伏が激しい人物でもある。その存在もまた、シルフェウス国王を悩ませる一因となっている。


 「アドバンス家の倅がいればまた違ったのかもしれんが」


 密かに期待していたアドバンス家の長男は王立学校には入学しなかった。

 ラスカルによると刺客やセルラーヴ王子の存在が入学しなかった理由らしい。


 「あの馬鹿者のせいで、全く・・・・・・」


 セルラーヴ王子は3年経った今も性格に変わりはない。 

 国王は今日も頭を抱えながら政務に励む。

 その後ろ姿には哀愁が漂っていた。

 



 


 

 これからはホントに不定期の更新になりそうです。本気で指が動きません。

 プロットを碌に練らずに書き出した代償でせうか?

 お読みくださっている皆さんには申し訳ないですが、何分ヘタレな餃子ですので堪忍して下さいお願いします(;一_一)


 それでこの作品そっちのけで今構想を練ってる段階の作品(?)があります。が、それをあげるかは分かりません。じゃあ何故書いてるんだ、って感じですが。

 浮気性で優柔不断で、そして本気で将来が危うい駄目な餃子を皆様どうか広い御心でお許し下さい。

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