第35話
|д゜)そ~っ
|Д゜)ノ~□ポイッ
|3ミ
本日2話目ですご注意を
こんにちは。
それでは本日のニュースです。
アドバンス家に新しい家族が出来ました。
ライトニングウルフのラルフです。
命名したのはオルトーです。
ライトニングウルフと上手く言えず「らりゅふ」と呼んでいたのを皆が「ラルフ」で良いんじゃね?となり決定しました。舌足らずなオルトー君激かわでげす。
こんな純粋なオルトー君、絶対に性悪令嬢なんかにやりません!
過保護?過干渉?何の事か分からんな(´・ω`・)?
ラルフ自身も名前気に入ってくれたようで何よりです。
しかし、問題が発生しています。
イリス、オルトーがラルフに夢中なのです。
お兄ちゃんに全く構ってくれません。お土産買って来たのに・・・
ほ~ら美味しいお土産だぞ~、綺麗な細工物もあるぞ~お~い・・・・・・(´;ω;`)
これは新たな必殺技を開発するしかないようですな。
ラルフよ、お主には負けん!(`・ω・´)キリッ
そのラルフは幼い2人を気遣ってくれていて、見ているこちらも安心です。
モッチーのサポートも完璧です。
あれ?兄の存在意義って一体・・・
そして帰って来てからの鍛錬ですが、明らかに厳しくなりました。
どうやら父上が決めたらしく、非常に不満たらたらであります。
数時間の鍛錬でぶっ倒れる回数2桁ですよ!?十分異常ですって!
モッチーいなかったら死んでるよ?
しかし、僕ちゃんに味方はいません。
「アシュラード様には必要な措置です。」とは某イケメン君
「主はもっと鍛えなきゃな。」とは脳筋獣人君
えーっと、君達一応僕の部下ですよね?
主の身を・・あ、ハイ。何でもないです。
おかしいな。最近、ホントに主従逆転してないか、これ?
どうやら2人共討伐に連れて行かなかったことを根に持っているらしい。
いや、仕方ないでしょ。唯でさえ少なくない兵士が抜けるんだから、若くて優秀な彼等にはそのカバーに回って貰わないと領内がどうにもならなかったんだって。
「部下の気持ちを汲んで非難を受け入れるのも上に立つ者の務めだ。」とはライゼンの言。
ならば甘んじて受け入れましょう!
「そうか、ならこれからは鍛錬のレベルを2つ程上げることとする。」
ぱーどぅん?
何かとても物騒な言葉が聞えた気がしたんですが、気のせいでしょうか?
漸く少~し慣れて来たのに、更に厳しくなる等ふざけている。
何でそうなる!?
これは全く以て異〇あり!!
「反論は一切受け付けん。死にたくなければ必死でやれ。」
いやぁ、必死って必ず死ぬってことだから頑張っても死ぬってことじゃないかなぁ?
はぁ、嫌だな。
そして、地獄の扱きが行われているのです。
くそぉ、俺は無実だぁ~
〇 とある王城 私室にて 〇
「ご苦労」
そこでは壮年の男性が部下より報告を受けていた。
部屋には男と部下しかいない。
「それで如何致しましょうか?」
部下の男が尋ねる。
その者の目は真剣だ。
「どうやっても奴等はちょっかいをだすだろうな。知性のある強い魔物など放っておく訳がない。」
「王女殿下もそれとなく興味を示しているようです。」
男は頭を抱える。
また争いの種が芽生えようとしていることに。
「となれば、男爵家に頑張ってもらう他ないか・・・仕方ない、アドバンス男爵及びその嫡子を召喚せよ。それとゲイン子爵家からは討伐における詳細の報告を出させるのだ。」
「はっ!エレメンタルウルフについては如何致しましょうか?」
「暴れられては困るが、主従関係をはっきりと認めるには一緒に呼んだ方が都合が良いだろう。一緒に連れて来るよう手配してくれ。」
「かしこまりました。それでは失礼します。」
部下が出て行き、部屋には男1人となった。
「全く、あの馬鹿息子め、奸臣共に踊らされおって。それにシンプリーの我が儘っぷりも一向に直らんし、我は一体どうすれば良い?」
その言葉に返事をする者はいない。
表向きこの部屋には国王1人だけとなっているが、確かにそれ以外の人物も存在するのだ。
しかし、その人物にとってもそれは安易に答えられる質問でもない。
「男爵家の掩護には、あやつで問題ないか。はぁ、面倒だ。」
それは国王様がご子息方をこれまで顧みなかったからとは口が裂けても言える者はいない。
勿論、アシュラードなら間髪を容れずに「アンタのせいだろ!」と叫んだことだろう。
が、アシュラードはここにはいないのだ
「あなた、お疲れ様。」
男の部屋に1人の女性が入って来た。
男がこの世で最も愛する妻である。
途端に男は今まで悩んでいたことを忘れ、妻に心からの笑みを見せる。
「ああ、ありがとう。ディーネの顔を見たら疲れも安らぐ。」
「もう、あなたったら!」
「嘘ではないぞ?何なら今から・・・」
そう言って男は自分が己の人生でたった一人愛する女性といちゃいちゃし始めるのであった。
これをアシュラードが見たならば
「イチャイチャしてねぇえで家族仲少しでも改善しろ!!」
とぶち切れていただろう。
それ程のいちゃつき様だった。
それを影ながら見守らなければならない者にとって、とても苦行であったことはその者しか知る由はない。
〇 とある会議室にて 〇
「聞きましたか?王は男爵を召喚するようですぞ?」
「噂のエレメンタルウルフも一緒に呼ぶようです」
「それはそれは。殿下への貢ぎ物には丁度良いではありませんか?」
それを聞いた周囲の反応は皆肯定的だ。
しかし、ここで疑問が投げ掛けられる。
「ですが、どうやって貢がせましょうか?男爵家はラスカル王子に与しております。そう簡単に手放す筈はないでしょう。」
自分の仕える国の王子をを「王子」呼ばわりするこの者らには王族に対する敬意など欠片もない。
「ならば、手放したくなるように仕向ければ良いだけです。例えば運悪くエレメンタルウルフ目当ての盗賊に襲われたりすれば気持ちも少しは変わるでしょう。」
「しかし、エレメンタルウルフが素直に捕えられるものでしょうか?それに男爵領の兵は精強とも聞きますぞ?」
「少々勘違いしておりますな。あくまでも気持ちが変われば良いのですから。奪う必要など何処にもありません。」
「成る程、こちらの意図が伝われば良いと言うことですな?」
提案した男はニタリと笑い相槌を打つ。
「これで我々と殿下の繋がりはより一層深まりますな!」
誰が言ったか、この言葉に皆が笑い声を上げる。
もし、この話し合いとも呼べぬ妄想合戦をアシュラードが見ていたなら
「貴族ってマジでこんなのばっかなの?」
と聞き返したことだろう。
そして彼等は破滅に向かって突き進む。
それを知るのは正に神のみ。
〇 ??? 〇
「いやぁ、こりゃあいよいよ面白くなって来たんじゃねぇか?」
その声は太く、何処か喜色が混じっている。
「お前の場合酒の肴に丁度良い小競り合いが観れそうだからそう思えるだけだ。まぁ、彼の子の魔法には興味が尽きないがな。」
その声色は平坦で、魔法の部分には強い興味を持っていることが窺える。
「あなた方がそんなだから彼の子は私たちを煙たがるんですよ?」
前二柱の発言を注意する声には慈愛と澄み切った美しさが見事に同居している。
「それにしてもスライムの変り種に、精霊種のウルフと変わったものばかり引き寄せるね?」
「そうそう、あれはスキルとかじゃないんだよな?そこら辺加味すると今回は当たりだよな?」
場は次第に温まり、活気に満ち溢れて行く。
そんな時、一つの声が上がった。
「でもさ~、ただ観てるだけってやっぱり退屈だよ!」
その声は子どもで、自分本位な考え方も子どもっぽさをより強めている。
その声の主は一見すると確かに子どもに見える。
が、見た目通りの年齢でないのは明らかだ。
そしてこの声が更に場を掻き乱す。
「それでさぁ、ぶっちゃけ皆は彼が僕らの所まで来れると思う?」
一瞬だったが、そこにはとてつもない緊張感が漂った。
もし、この場に只の人が居たならば、発狂して自害していただろう。
歴代の英雄と呼ばれた者達でさえ、死の恐怖を抑え込めたかと聞かれれば大体半々程度と答えるのが正しいだろう。
この場に集う者達は文字通り次元が違う。
どんな武の達人も、賢者と呼ばれる大魔導士でも、ドラゴンと呼ばれる最強の存在でさえ、彼等にとっては一手間で跡形も残さず消すことが出来る程度の存在でしかない。
だから彼等は<神>と呼ばれる。
「このままじゃ到底無理だろ」
「私も同意見だ」
「まぁ、そうですよねえ」
どの神たちもこの質問に対しては否定的な態度を取っている。
それ程有り得ない質問だったのだろう。
「でしょ~?でもそれじゃいつも通りでつまらないよね?だからさ、ちょぉぉっとしれn「そこまでにしておきませんか?」・・ゲッ!」
たった一言。
その一言が乱れかけた空気を一瞬にして引き戻す。
「確かにあなた方にも話し掛けることは許可していますが、介入までは許した覚えはありませんよ?」
「い、いや~、じょ、冗談だって!」
「ならば構いませんが」
慌てている子どもの声の持ち主も例に漏れず超越した存在の一柱である。
そんな存在でも抗えないのが今会話している相手だ。
「皆様にも今一度告げておきます。彼の子への介入は控えるようにお願いします。」
声には出さないが、この方針に不満な者は一定数存在する。
なので
「ですが、良識の範囲内で話し掛ける程度の事はこれまで通り良しとしましょう。彼の子もそれぐらいなら諦めて受け入れてくれるでしょうしね。」
仄かに腹黒い考えを匂わせる発言に周りも少々どころかドン引きである。
そして、若干責めるような視線もちらほら見受けられる。
しかし、本人は全く気にせず何処吹く風と言って澄まし顔をしている。
その顔は左右対称で中性的な為、性別ははっきりせず、あまりにも整った顔は生気すら感じさせずまるで人形の様だ。
「それでは皆さんくれぐれもよろしくお願いしますよ?」
そう言ってその神はその場から一瞬にして消えた。
残された者達も気が削がれてしまったようで次々とその場を後にして行く。
「ちぇ~、釘指されちゃったな~。ま、今回は素直に退散しときましょーかねー。」
全くその気がない言葉に、残っている神々も苦笑しか出て来ない。
「ま、何にしてもやり過ぎんなよ?本気で怒らせたら終わるぞ?」
その忠告は説得力を感じさせる。まるで以前にも同じ様なことがあったかのように。
その太い声には実感が篭っている。
「分かってるって、それにそこら辺が分からないようじゃ既に僕は此処には居ないよ。」
「それなら良いんだ。じゃ、俺はいくぜ。」
太い声の主も消えた。
「機会なんてまだまだあるし、これからこれからっと」
やはり全く反省していない。
この自己の欲求に忠実な所は大なり小なり神たちは皆持ち合わせている。
この場合、このショタ爺神が数多の神の中でも三本の指に入る程の自己中心的思考の持ち主なだけで別に神々全体がこの様にふざけたりしていないのだ。
誓ってこの様な神はごく少数なのだ。
そう、ほんの僅か。
ちょっとだけ。
・・・・・・・・
「ほいじゃあ、さいなら~っと」
そして、ショタも消え、その場は無となった。
文字通り何もなくなった。
当然、アシュラードはこの場であったことなど知る由もなく、後日増加する神々のお告げに苦心することになる。
お盆なので頑張って書き書きしてます。
誤字・物語中のズレなどのご指摘、又はご感想があればお気軽にどうぞ
恐らく13日は投稿できませぬ。
まぁ、その分と思ってもらえれば助かります。




