第24話
やっぱりランキングに乗ってる作品の独創性や話の運び方には引き込まれるものがありますね。
日々、楽しく読ませてもらってます。
尚、最近筆の進みは遅くなっている模様。
半年とか年単位で毎日更新し続けてる方の凄さを少しだけですが分かった気がします。
相撲トーナメントから大分経ちました。
僕は7歳になり、イリスは今2歳です。
そして、つい先程から母上の陣痛が始まりました。
父上は・・・・焦ってます。
いや、もう慣れてくれよ、三度目ですよ?
出産ってのはやっぱり慣れないもんなのかねぇ?
俺もそういう場面に当事者として立っていたら違うのかもしれないけど、生憎7歳児ですから。
それより先ず付き合ってくれる人を見つけないといけないんだけどね。
はぁ、泣きたくなる。
今回は爺ちゃんと婆ちゃんは来ていない。
ゲイン子爵、伯父さんから呼び出しが来て子爵領に戻っているからね。
その理由もまた、出産なのです。
伯父さんのとこも奥さんが出産間近らしい。
めでたいね。
贈り物考えとかないと。
ん?
カゲゾウがセキに呼ばれちったよ。
どしたんだろ?
少しすると戻って来た。
「ネズミがうろついているようです。数は5です。」
へえ
こんな時に煩わせてくれるね、ホント。
少し父上達から距離を取る。
「今すぐ対処できる?」
「既に準備は整っています。如何しますか?」
「その5人の動向を見ている者がいる可能性はないかな?ないなら早速始めてもらって構わないんだけどさ。」
「一応周囲を探索しましたがその様な存在は確認されていません。」
「そっか、ならその5人の中でリーダー格は確実に生け捕りで頼むよ。まぁ、どうせ大した情報は持ってないんだろうけど、一応ね。それ以外については対処に当たる人達の判断に任せるってことで。」
本心は僕ちゃん直々に魔法でタコ殴りにしたいけど、流石に一時の感情に流される訳にはいきません。
アッシュ君7歳は分別のある子なのです。
「そうですね。ではその様に致します。」
俺は元の所に戻りカゲゾウはセキに指示を伝えてから戻って来た。
とりあえずはこれで大丈夫でしょう。
それから2時間後、無事弟が生まれました。
良かったです。
そして父上号泣。
おい、アンタもうすぐ三十路でしょうが。もうちょっとシャキッとしなさいってば。
因みにイリスはお寝んね中です。夜ですしね。
ヨネ婆達にお礼を言ってから自室に引き上げる。
部屋に着いて10分程待っているとカゲゾウがやって来た。
曰く「リーダー格の1人を捕獲それ以外の4人は駆逐完了した」とのこと。
う~ん、この安定した仕事っぷり。
お見事です!
現在捕えた奴を尋問してるそうだが、やはり大した情報は持ってなさそうとのこと。
相手もそんな簡単に尻尾は捕まえさせてくれませんか。
今日の所は警戒を緩めないよう指示を出して、寝ます。
もう、深夜ですからね。
翌日
やはり、リーダーさん(仮)からはこれと言った情報は手に入らなかったようです。
頑張ってくれた空忍達の為に俺のお気に入りの店の無料食事券をプレゼントしました。
お金だと生々しいし、そんな高価な物も手元にないので結果そうなりました。
後日カゲゾウから聞いたところによると食事券かなり喜んでくれたみたいです。
まぁ、現代の味覚を持った俺が美味いと思えるお店ばかりだからね。
喜んでもらえて何よりです。
そして弟君ですがオルトーと名付けられました。可愛いです。
イリスがお姉ちゃんぶって構おうとしているのもポイント高いですね。
父上も母上もそんな2人にメロメロです。
勿論ミッシェルさんもデレッデレです。
あー、カメラがあれば残せるのになぁ。
けど無い物強請りしても仕方ないか。
は!もうすぐ稽古の時間じゃないか。
楽しい時間って過ぎるの速いよね、ほんとに。
「アッシュ、そろそろ剣の鍛錬をしようか。」
あぁぁぁ、父上ぇ。そんな無慈悲なぁ。
「ほらほら、団らんの時間は一旦終了だよ?お兄ちゃんには妹、弟を守ってもらわないといけないからね。行くよー。」
父上にずるずると引きずられて行きます。
あ、イリスがこっちを見てる。
「イリス~、行って来るよ~」と手を振って、「行っちゃうの?」みたいな目で見られた日にゃ、お兄ちゃんに渾身の一撃クリティカルヒットですよ。
待っててね?
お兄ちゃん必ず生きて戻るから!
この剣の稽古が始まったのはごく最近です。
理由としてはまぁ、僕の魔法偏重にあります。
僕ちゃんはこれまで一切鍛錬というものには触れず生活していました。
が、アドバンス家の名が売れて、色々な人達に目を付けられるようにもなりました。
僕ちゃんは魔法に関しては問題無しですが、近づかれての戦闘には不安が残ります。まだ7歳ですしね。
もしもの時、近接戦闘で自衛できる位の腕前は必要と言う僕を除く両親・部下全員の意見が一致して稽古が始まってしまったのです。
当然、この7年魔法に頼りっぱなしで碌に運動なんてしてこなかった訳ですから、当初のランニングは辛かったです。
脇腹が痛くなる感覚なんて久しく味わってませんでしたからね。正直何度もリバースしそうになりました。
それに慣れてきたら今度は木刀で素振りです。
子どもの体じゃ重いんですよね。
振り上げたらそのまま後ろに倒れたりとか、どんなギャグだよって思ったけど、今でも気を抜くとやってしまう不思議。
マックスが大爆笑していたので勿論魔法で股下の土を股間にゴーンとやってやりましたよ。
そして何がどうなってこうなったのか、時々ライゼンにも扱かれています。
内容は当然近接格闘術。
もうね、痛いなんて言ってる暇ないんだよ。
兎に角ライゼンの手抜きパンチ(本人談)、手抜きキック(本人談)を避けなきゃいかんのです。
彼曰く
「お主は剣よりもこっちの方が見込みがあるな。」ってことらしいけど、
正直、勘弁して下さいよぉなアッシュ君です。
しかーし、疲れて帰った僕には今、最強の回復薬イリスとモッチーがいるのです。
僕が外から戻ると、
イリスは「にーしゃま!」と寄って来てくれて、モッチーは嬉しそうに頭の上に乗って来るのです。これを至福と言わずして何と言うのでしょうか。
この時ばかりは僕も鍛錬は捨てたもんじゃないなと思うのです。
次の日にはまた後悔することになるのですが・・・・・
そして現在、再び貴族方から縁談が舞い込んで来ています。今回はオルトーが4、イリスが1の割合となっています。衣服に付いたカレー並みのしつこさです。いや、もう温かくなると水場に出て来る黒いアレ並みですね。
今回のMVP(もっかい言ってみろ、ぶちのめして、〇〇〇〇〇〇するぞ、ゴラァ!!)は某侯爵さんで、その内容は
「そちらの長女殿は是非とも家の15歳の息子に」まで読んで、父上が剣で細切れにしてた。
あの時の父上は俺以上に切れてた。
どれぐらいかと言うと、カゲゾウに
「ねぇ、侯爵って暗殺できるかな?したら不味いかな?」を本気のトーンでそれも笑顔で相談していた程だ。
いやぁ、普段怒らない人を怒らせると死有るのみ、という事を肌で実感しましたよ。
まぁ、僕ちんも大分イラァが来てますから、ちょっとした仕返しを考え中です。
そして、何を隠そう長男の私への縁談はゼロで御座いました。
アッシュ君どんだけ嫌われてんだよって話です。
やはり、気安さがマイナスポイントなのでしょうか。
これを聞いたマックス君がまた馬鹿笑いしたので、ミッシェルさんに告げ口しました。
彼にはどうやら学習能力と言う物が欠けているようです。
あ、そのバカとミッシェルさんですが遂に結婚するそうです。
ミッシェルさんももう30手前ですからね。この時代じゃ行き遅れ扱いも珍しくないので本人も結構焦っていたようです。そしてバカを問い詰めたところ、結婚しようと言われたそうです。既に尻に敷かれて抜け出せないマックス君です。
あの給料泥棒には勿体無いお嫁さんですね。
だから、彼女には「あのあほちんが馬鹿やらかしたら何時でも言いに来てね」(意訳)と伝えておきました。
はぁ、アッシュ君の春は何時になるやら。
次話は閑話になります。
正直、うまひが存在を忘れ掛けていた人物のお話です。




