第2話
自称神がUZAIです。うまひ自身としては見る分には面白いけど、実際にこういう輩の相手するとなるとちょっとねっと言った感じです。
今話も短いですが、楽しんで行って下さい。
「読み取りが完了しました。ステータス作成に移行します。」
その声とともにまた目の前に文字が浮かんで来た。
項目は大きく三つ。出身国・身分・スキルだ。
あれ?よくあるHPとかMPとかの項目がないぞ?
「赤子は赤子ですのでそれらのステータスは操作できません」
無慈悲なお告げが俺を襲う。
早速、選択ミスったか?いや、焦るな。転移にだって何かしらのデメリットがある。転生のデメリットがこれだっただけだ。
これだけだよな?
「・・・・・・・・・・・・・」
おい、今まで俺の心の声に答えてただろ?何か言えや神様。
「m9(^Д^)プギャー」
すぅ・・・・・・・・・・はぁ~
よし、落ち着け。ここでウマシカミサマの挑発に乗っては駄目だ。
素数だ。1,3,5,7,11・・・・・・・うし。落ち着いた。
「ねぇねぇ、今どんな気持ち?どんな気持ち?」
プチッ。
「よかろう。そっちがその気なら乗ってやる。戦争じゃワレェェェェェェェ!!!」
「変なノリは結構です。さっさ決めて下さいね」
お前が急に口調変えて喧嘩売って来たんだろうが!!つかそっちが素なのか?
まぁいい。
とりあえず、生まれる国は・・・と。
お、国力とか情勢とかその国のことが色んなことが☆で分かるのね。最大☆五つか。これ、この世界での基準なんだろうけど、詳しくは分からないな。
けど、強国と弱国は選択肢から除外、と。
何でかって?弱国は分かるだろ?俺が育つまでに潰れてもらっちゃ困るからだよ。強国は強国で国内外での争い激しそうだし。
なるべく強国とは離れていてなるべく安定している国は・・・・・・あった。
シルフェウス王国とリッデル王国ね。隣国同士だな
前者はどの値も平均的だが国内情勢がやや低く、後者は干渉がやや高い。
これはリッデルがシルフェウスに何かしら工作してるってことか?
面倒だが、他の国じゃ条件に合わないしな。
しょうがない、シルフェウスにしよう。
他国に工作してるリッデルには行きたくないよな。ぽちっとな。
「出身国はシルフェウス王国に決定されました。これよりステータスポイントが表示されます。残りのポイントは116です」
あれ?何か残りのポイントとか表示されてますが。今度は隠し要素ですか?
「そのポイント内でステータスを設定してくださいね。勿論全部使わなくても大丈夫ですからね」
情報の小出し好きだな、おい。
となると優先すべきは身分かスキルか。
つっても赤ん坊の俺が優先すべきは身の回りの安全だから、選択の余地はないか。
身分の文字を選択する。
すると、王族・貴族・商人・職人・村人・奴隷などのカテゴリーが表示される。
はい、貴族一択です。
王族?ポイント高いし面倒。商人と職人。よく分からんから却下。村人・奴隷は悪いが論外。生まれてすぐ、さばいばるな状況は勘弁。
それで、貴族は・・・ざっくりだなおい。
守銭奴な伯爵家三男とか小物感が漂ってるな。暗躍する公爵家次男とか嫌すぎる!ちゅうか、この国ヤバくないですか?小癪な侯爵家五男とか今度はダジャレかい!!
ふと、目に留まるものがあった。
心優しき貧乏男爵家長男。使用ポイント数は貴族のカテゴリーで三番目に高い。貧乏というのは資金力がないことを意味しており、俺の異世界ライフが即座に終了する可能性だが、ここにしろと。
俺は俺の選んだ道を行くんだ。ぽちっと心優しき貧乏男爵家長男を選択する。
「身分は心優しき貧乏男爵家長男に決定されました。残りのポイントは76です」
残りはステータスか、さて如何しよう。