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第1話 

 初めまして、うまひと申します。

 異世界モノを自分でも書いてみたくて拙筆ながら投稿させていただきました。テンプレで二番煎じな描写もあるかとは思いますが、それでも良いよという心の広い方はどうぞお付き合いください。



 いやぁ、休みは良いねぇ。昼間からのビールにコンビニで買って来た焼き鳥。あ、もうないや。

 恋人一人作らず、いや作れず40歳。大学出てからは仕事ばっかで休日も漫画、ネット、ゲームをしてるだけという俺の人生。

 学生時代は、何人かの異性と良い雰囲気にはなったんだが、いつの間にか彼女たちには彼氏がいて、俺は童貞を捨てられなかった。

 俺が童貞を卒業したのは社会人になってからで、先輩に連れて行ってもらった風俗店で茶髪Dカップのサヤちゃん(28)にぱぱっと頂かれてっしまった。何と言うか呆気なかったよなぁ。



 そんな俺の前には一本のゲームソフトがある。

 通販サイトをサーフィンしていたら偶々見つけたもので、残り一つということで急いでポチって手に入れたものだ。そんなゲームの名は『オリシス戦記』。手に入れたは良いが、このゲームおかしいところが多すぎる。まず、ネット上にこのゲームの公式サイトがないこと。それにこのゲームの製作会社名もパッケージの何処にも入っていない。そして説明書も入っていなかった。ただ一枚「あなたが紡ぐ物語に期待します。」とだけ書かれた紙が入っているだけだった。

 一応今も購入した通販サイトの商品ページを開いているが何も新しい情報は得られない。

 かなり迷ったが、とりあえず一回プレイしてみることにした。

 


 ということでゲーム機にディスクをセットして起動する。

 すると、突如テレビ画面から強い光が差し込み、目を瞑る。故障かと思って目を開くと、何もなかった。

 そう、何もないのだ。テレビもゲーム機も漫画もパソコンもゲームをしながら食べようと思って用意していたポテチも。

 これは悲劇としか言いようがない。



 「え、なにこれ?どういうこと??」

 困惑していると突然声が聞こえてきた。


 「ようこそ、キャラクターメイキングの間へ」


 キャラクターメイキング?これゲームか?いや、俺がやってたのはテレビゲームだぞ。VRじゃねぇ。


 「これは現実ですよ、柳川明夫さん」


 何で俺の名前知ってんの?


 「それはあなたが『オリシス戦記』を購入した時に確認したからです」


 あ、さいですか。ていうかこの流れはも・し・や


 「はい。あなたの予想通り異世界への招待になります」


 ですよねぇ。ところで、

 「あなたはテンプレ的に推察すると神様と呼ばれる存在なのでしょうか?」


 「そうですね。その認識で大丈夫です」


 この声の主は神、と


 「それで、柳川明夫さん。オリシスには来ていただけますか?因みにここで返答を頂けないと詳しい説明などは一切出来ません。また、この問いを肯定すると元の世界には戻れませんのでご注意下さい」


 うわぁ、強制二択かぁ。でも、答えは決まってますから関係ないですけど。


 「もちろん行きます!行かせて下さい!!」


 「分かりました。それではキャラクターメイキングに移ります。気になることがありましたらその都度お尋ねください。」

 すると、目の前に文字が浮かんで来た。


 「あなたは転生しますか。それとも転移しますか。希望する方にチェックを入れて下さい」


  〇転生 〇転移

           

 ん?これはどう違うんだ?


 「お答えします。転生の場合、赤子からのスタートとなります。こちらを選んだ場合、村人から王族まで生まれを選ぶことができます。転移の場合は、今のあなたの姿形のまま転移する場所を選び、所謂流浪人や迷い人として異世界生活が始まります。因みにどちらも記憶は引き継がれます」


 うーん、どうしよう。とりあえず、聞いてみよう。

 「すいません。転生と転移にそれぞれメリット・デメリットはありますか?」


 「それを言ってしまっては台無しですので黙秘します。ですが、考え方の一つとして異世界人生を最初から満喫したいなら転生を生まれや人間関係にできるだけ縛られたくないのなら転移をお勧めします。ただ、以降のキャラクターメイキングで多少の差が生じますのでそこはご了承下さい」


 うわ。ということは双方共に何かしらの利点・欠点があるんだな。

 それでもやっぱり俺は転生だな。

 新しい人生を始めるんだし、何よりどうしてくたびれた中年のまま異世界に行かなきゃならんのだ。


 転生にチェックを入れる。


 「読み取り完了しました。続いてステータスの作成に移行します」



 そして、キャラクターメイキングは続く。




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