第四話 -絶対弱小魔物ー
さて冒険ははじまった。
街からでた俺たちを待っていたのは、
初歩的モンスター・スライム、だ。
俺とギガは素早く剣を手に取り戦闘態勢はいる。
相手はザコモンスターだ、怖くない、
二人でそう思っていた。
そこが油断していたところだ。
スライムは物理攻撃があまり効かない。
剣の攻撃をはじかれてしまう。
「ギガ、どーすんだよ?」
「魔法が使えれば……」
とっさに俺は、師匠シドマから、
教わっていた炎の魔法で攻撃する。
案の定スライムは解けていく。
しかし勝利を喜んでいるひまなどなかった。
周りはスライムだらけになっていた。
その数、およそ30匹だ。
ネバネバした動く物体は、
すさまじく気持ちが悪い。
ロールプレイングゲームの世界を、
実体験しつつ俺たちは必死で、
スライムを倒していく。
そして何とか倒し終えたところで息をつく。
が、スライムのボスなのか巨大なものが現れた。
これにはさすがの俺たちも、
なすすべがなくなった。
「こうなったら奥の手だ!」
「ギガは、ひそかに取得していた。
雷の魔法をくりだしす。
しかし巨大スライムはそれをはじき返した。
そしてここでも死亡フラグは立つ。
目覚めるとそこは教会の中だった。
「勇者たちよ神に祈りをささげなさい」
通りがかりの旅人がここに運んできたらしい。
あ、なるほどRPGの世界は、
旅人が運んできてくれてんだ。
と、納得しつつもその人に感謝して再び旅に出る。
「お待ちなされ。回復魔法が使えるものが必要ではないか?」
神父さんの言うことはもっともだ。
しかしどこにいるんだ?
ギルド、だ。
俺たちは町のギルドに立ち寄り、
僧侶を探したが魔王ハバネルを倒す、
根性の入ったやつはいなかった。
と、言うよりも、
カノン・ジーク・エルクェイドの存在が大きい。
みんなこの世界から追放になりたくないのだ。
「もうういい。俺たちでなんとかしよう」
ギガはしびれを切らしてギルドを飛び出した。
俺も後を追うことにした。
「しかたないさ。俺たちは特別な存在なわけだし」
「悔しくないのか?」
「え?」
ギがは胸の内を俺にぶちまけた。
「俺は悔しい。あんな小娘に運命をもてあそばれて悔しいんだ」
ギガは地球で重い病気をかかえていただしく、
自由に遊ぶことすらできなかったみたいだ。
そんのことを聞かされた俺は、
自分の愚かさを思いしらされた。
地球での俺は社会に貢献しなかったニートで、
かたやギガは病気でしたくてもできなかった。
「ごめん。俺、甘えてたかもしれない」
「もういいさ。この世界で一緒に自由になろう」
ギガと俺は拳をあて誓いあった。
その時、ギルからある少女が飛び出してきて、
俺たちに協力を求めてきたた、
「アタシは、ミナ・シュービュレ。この世界では17歳の特異点で僧侶をやっている。もしよかったら魔王ハバネルを倒す旅につれていってくれあいか?」
願ったりかなったりだ。
俺たちは首を縦にふる。
「もちろんだ」
「よろしくな」
こうして僧侶の力を借りて、
さっきの巨大スライムを倒すことに成功する。
旅はまだまだ続くのだった。