プロローグ -絶対転生ー
作者が、絶対本気で書く異世界モノ。
目標は絶対本気で完結(全20部ぐらい)まで導くことです!
俺の名は、武藤圭太郎、
10分前までは十年間生活保護で暮らすベテランニートだった。
俺がニートになっのは、25歳のときに職場が倒産して、
無気力状態になったことがきっかけだ。
この日、俺はいつものように近所のコンビニにネトゲーの課金カードを、
買いに行ったのが運のつき。
ここで人生の最後を迎えることになった。
強盗犯に出くわして人質に取られ、首を掻っ切られ絶命する。
ここから俺の異世界転生人生が始まる。
独り身の俺はろくな葬式されず、即燃やされた。
覚えているのはそこまでだ。
どこから不思議な声が聞こえて、
目を開けるとそこは西洋のお城くらいの豪邸のベッドに寝ていた。
明らかに俺は地球とはかけ離れた世界にきちまったらしい。
「……って、目を開けて、私を見て。ここは異世界・フリーアース」
声のする方向を見るとブロンドの長い髪をなびかせた女がいた。
その目は青く澄んだ瞳で吸い込まれそうな感じだ。
事実このことがきっかけで俺は勇者となった。
「私は、カノン・ジーク・エルクェイド。年は16。あなたのご主人になるものですわ」
俺は目を疑った。
生まれてこのかた女子に相手にされない人生を送ってきたからだ。
だが、このカノンという女は俺を受け入れてくれた。
「あなたの名前はビビーン。絶対本気で勇者ビビーンよ、ワタクシのために働きなさい」
裏があった。
カノンという女は異世界からきたものを自分の従者にできる能力を持っていた。
俺は罠に罠にハマった形でしぶしぶ家来になる。
しばらくこの家の召使として働くことになった。
勇者といってもやることは掃除洗濯家事手伝い
後は雑用だ。
カノンの身の回りの世話。
しかし重労働なのに見返りはなかった。
ただ、淡々と雑用をする毎日。
が、この世界にはとても強い魔王がいるらしく、
それを倒す使命もまた俺の仕事らしい。
まずは腕試しにこの街一番の力自慢がいる、
ギルドに行くという命令が下された。
俺は運命を呪った。
武器はというと、おたまにナベのフタ。
これで、どう戦えと?
やぶれかぶれで、ギルド一の力自慢・ギースに挑む。
結果敗北と無残な結果になる。
「カノンお嬢様はとんだ腰抜けを呼んだものだ」
ギルドの連中はこぞって俺を笑い飛ばした。
俺の感情は爆発寸前のところだったが、
カノンは悔しかったのか俺をかばいギルドの連中に、
イスを蹴り飛ばし怒鳴る。
「この人は、魔王ハバネルを倒すんだから。覚えてなさい」
その日から武術の仙人・シドマのもとで修行を行うこととなる。
厳しい修行は三ヶ月にも及んだ。
その間、カノンは別の戦士を呼んでいた。
その戦士の名前は、ギガ・コードとネーミングされた。
ギガは最初から強くギルドの力自慢・ギースを難なく倒した。
俺はまだ強くなれなかった。
いや強くなる気がなかった。
魔王と戦うなんてごめんだしなにしろ怖かった。
それを見抜いていたのか師匠のシドマは俺に喝を入れた。
「お前が強くならなければこの世界は魔王の手に落ちてしまうのだぞ?」
正直関係なかった。
この世界が滅びようと俺の知ったこちゃない。
やる気なんてないしむしろこの世界でもニートになりたかった。
こっそり見ていたカノンが突き倒してきた。
「あなたのやる気のなさにはあきれたわ。この世界に来た意味がないようね。今ここで死んでもらうわ」
俺はコクリとうなずとカノンから胸を剣で刺された。
2度目の死はどこかもの悲しい。
「次にどこかで生まれ変わったら絶対本気で勇者になろう」
俺はそう決めてこの世界から消えていった――