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ソウルダッシュ  作者: 転醒 廻実
スタートダッシュ イ 一攫千金
7/80

第7話 ここまでたった1日の出来事

 時間の進みと言うのは、一人一人の主観によって全然違う。


 楽しくゲームをやっていれば時間はドンドン過ぎて行き、何も楽しい事なんてないつまんねー事をしている間は時間の進みばかりが気になって遅く感じてしまう。


 何を言いたいかと言うと、もう20時だ。



 ちわっす神条カミジョウ 神鵺シンヤだぜ。



 狩猟ソウルハンティングを終え、レミィと言う下僕を得た俺は、悪魔のオカマ、オクマさんが経営するアイテムショップで色々装備を購入した。


 30分足らずで終わるはずが、3時間程続いた末に世界を滅ぼした狩猟。そして口穢い鼠(ダーティマウス)との戦闘で、気付けばどちゃくそ疲れていた。


 我が愛しのベッド、自分の臭いが染みついたベッドよ。

 お前はどうしてそう安心感に溢れているのか。

 このまま眠ってしまいたい。



「ゔぇぇぇぇ…………」

「何て言うか、すいません。体の事失念していました」

「マスター……」

「あぁそうだレミィの事もあった……とりあえずお前今日はこのベッドで我慢しろ」

「えっ」

「妊婦に硬い床で寝ろなんて言うオスはいねーだろ。俺は明日学校あるし疲れたからもう寝支度する。枕代わりにしてる毛布貰うぜ」

「えっ、そういう……えぇ……」

「……何でこの人が黒金剛石ブラックダイアモンドに選ばれたのか、私分かりません」

「悪魔もとっととけーれけーれ。今日はお世話様した、ほれこれで十分だろ」

「いやちょちょちょちょっと待って下さいよ私給金使い果たしてもう何日間も空で寝てるんですよ寒いんですよ泊まらせて下さい空中で寝るのでお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますry()


 今更ながら悪魔って謎だ。寝る必要があるのか。そして給金って何だ、会社勤めなのかコイツ。って事はもしや狩猟者システムって会社運営なのか。んで悪魔達が仲介人って事なのか。


 えーらい不安定。


「悪いがこの部屋は二人用なんだ。テメーはコイツでどっか泊まれ」


 報酬で渡された金から2万降り下ろして現金で顔に押し付ける。


「ふぎゃっ!?」

「また依頼やら気が向いた時に来い。時間の都合は合わせろよ。狩猟者プレデターとは言え、そして学生とは言え俺も社会人の端くれだ」

「……変な所で真面目……ですね、マスター」

「おみゃーも飯食ってたみたいだな? OK、歯磨きセット買って来たら直ぐ歯磨いて寝ろ」

「は、はみが……?」

「身近な人に対して気を配る姿勢……つくづくこの人が分からない……」


 分からなくて当然だ。分からないようにしてるんだから。


「はいそんじゃお疲れさん。悪魔はとっとと消えろ。レミィは暖かくして大人しくしとけ。そこのふわふわは外出なさい。OK」



 待て何だ今の。



 とまぁそんなこんなで怒涛の1日は終わりへ向かい、気付けば俺の人生は180度切り替わった所か元の路線を爆破解体してそのまま何処かへブッ飛んでいた。


 この先一体何が起きるやら、楽しみで仕方ねぇ。



「おやすみ」




 その日、神条 神鵺と言う黒金剛石の指輪ブラックダイアモンド・リングに選ばれた狩猟者プレデターの噂は瞬く間に悪魔達の間へ広まった。


 多くの世界を絶望に堕とす、原初の悪復活に、全世界が戦慄した。

一気に進んだソウルダッシュ。

この次は所謂日常パートとなります。


=== 次回予告 ===

 Hey,神条 神鵺だぜ。


 世界を滅ぼしたオレは、60億を超える魂を奪い一人の少女を奪い取った。

 しかしよくよく考えたら、一人暮らしの部屋で同棲なんて出来るわけねぇじゃん!?


 と言うわけで、新しい住居を買って悪魔と下僕を住まわせて、メイドを雇う事にした。

 これが後々怖い事になるとも知らずにな。


 新たな影が忍び寄る時、呪いの眼は開かれる。


 次回ソウルダッシュ〔ロ 隴を得て蜀を望む〕


「この人でなしぃ!」

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