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死神の君  作者: 広瀬倫康
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未来

あれから、十年がたった。


まりあと美那子は今も付き合いを続けている。まりあは女優になり、美那子は彼女のマネージャーとして、公私共にうまくやっている。


「楽しみだなあ」

稜は傍らにいる、身重の妻のお腹を撫でた。

「来月には、俺も父親になるんだ」

しかし彼女は、心配そうに稜を見上げた。

「ねえ、あなた…」

「ん?」

「この子が、もし、私みたいに…」

その後を口ごもる妻を抱きしめ、稜は言った。

「大丈夫。何があっても、俺はこの子も、ひなも、愛し続けるよ」


あれから長い時間をかけて、稜とひなは結ばれた。

稜にとって、ひなは既に、かけてはならぬ存在になっていた。

だからマサキを亡くし心を失った彼女のそばを離れることができなかった。

笑顔を無くし、人を拒み続けるひなをただひたすらに追いかけ続けたのだ。


「さ、もうじきまりあたちが来るぞ。用意しとかないと」

「うん。ケーキも出しておかなくちゃ。美那子ちゃんが好きだって言ってたやつ。焼いておいたの」


ひなはマサキを失ったあの日、マサキへの思いとともに、竜を閉じ込めた。



今、願ったものが全て手に入った。稜は、この上なく幸せだった。




ー完

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