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第32話 赤面

現代グループのあらすじ


地震は震度3にまでおさまり、安心していた二人。

外では黒い月があることにアクアが気づく。アクアは自分がもうすぐ消えることを話し、アオイは希望を持てという。

アクアはアオイを抱きしめようと抱える。しかし、実体の無い彼女は触れられない。

アクアは月に願った。自分の体が欲しいと。

 ―現代―


 外の景色はお世辞にも美しいとはいえなかった。聖界でおきている異変がこちらにも影響しているようだった。綺麗に並んでいた田舎の田んぼ道。ところどころにある住宅街。全てが結界に包まれたかのようにバイオレットに染まっていた。

「数時間でこの結果なのさね。行く? アクア」

『……もちろん、行くだろ? 平和に過ごしたいし』

 窓の端っこのほうに、ここから見るとよく分からないが、今で言う巨大なだんご虫が暴れているように思えた。いや、実際そうだ。

「アクアらしいのさ」

 アオイはのりおを揺り起こそうとしている。アクアは小さく、声も立てずに笑った。

「んー……アオイ? どした」

 意外にも寝起きの機嫌はいいものだった。アオイはのりおの手をぐいぐい引っ張って、笑った。のりおは何がなんだかわからなかった。

「ちょっと出かけてくるから、みんなをお願い。あと、通信機がなったら出ておいて。よろしくなのさね」

「……ん」

 アオイはのりおに手を振って、遠くの青い空に飛び出そうとした。アクアもそれを追おうとした。しかし、何かに気がついたアクアはアオイの服を引っ張って止めた。


『まずいいたいことは2つ。1つめ。着替えないの? 2つめ。誰かが、見てる気がする』

「あーはいはい。着替えないとね。っと、それはともかく……誰かが、見てる?」

『コゴウかもしれない。アオイは知らないよね。君に出会う前、聖界でボクの後をずっと追ってきた、ストーカー野郎のこと!』

 アクアが叫んだ瞬間、通信機が鳴った。のりおは言われたとおり通信機に出た。

「……のりおだ」

「あ、のりおくん? アオイちゃんかアクアちゃんに代わって?」

 セトの声がした。アオイは急いで通信機をうけとった。

「もしもし。どうしたのさ?」

「実は、コゴウがそっちの世界に行ったらしいんです。注意してください」

「コゴウ……ってあの?」

「知ってるんですね。とにかく、注意を怠らないように」

 通信機の会話が途切れた。アクアが深刻な表情になり、アオイはアクアの顔色をうかがっている。そんな時、のりおが口を開いた。

「心配すんな。アオイは俺が守ってやるから。べっ、別に特別な意味じゃないからな!」

『へ〜、のりおくんとアオイってそういうカンケー?』

「ちっがぁう! 変なこといわないでよ、アクア!」

『顔、赤いけど?』

 アクアはアオイの顔をわざと下から覗き込む。そうすると、なおさらアオイの顔が赤くなる。結構いい感じの雰囲気になったとき、空から黒い物体が降ってきた。

「お前ら! 甘ったるい会話するな! こっちまで顔が赤くなるわ!」

『コゴウお前……』

 アクアが驚いた顔でコゴウの事を見る。そして次の瞬間、何を言うかと思えば!

『髪のびてきたね? なんか、前よりかっこよくなったよ』

「な、何いってんの、アクア!?」

「っ!? いきなり何を言う! ……私はかなり精神的ダメージが強いから、今日はひとまず退散だ! 覚えておけよ!」

 くるりと後ろを向いたコゴウはさっきとは比べ物にならないくらい赤くなっていて、もう耳まで赤に染まっていた。そして、遠くのほうへ飛び立っていった。


『あーあ、あいつ昔っからああいう言葉に弱いんだよね。よく知ってるし、分かりやすい』

「あー、そういうことか。なんだ、好きかと思ったのさ」

『ないない! 今はないから! それより、行こうよ!』

 巨大だんご虫はまだ大暴れ。急がないとそこら辺の家が大変なことになってしまう。

 アクアとアオイの2人は変身し、だんご虫のほうへ向かった。

あ〜! 早めに終わった! こんなこといつ以来?

最近小説が早く進みます!


では、また次回!

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