表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/36

第31話 セトの魔法

 ―第1グループ―


「ん……これと言っていい呪文はないんですよね。というか、思いつかないんです」

『良いじゃないですか、タベタイナのやつで。食べたい気持ちでいっぱいじゃないですか!』

「嫌です! そんな変なダサい呪文」

「変」「ダサい」その言葉一つ一つがリーフにとげとなり、突き刺さる。

 結局4人は立ち止まって、呪文を考えることになった。

 セトとリーフは特に呪文のことで悩んでいた。リーフはそのままでいいと言うが、セトはどうしても気にいらなかった。このまま気にいらなかったら、先にも進めない。

『なるべく早くしてくださいよ〜、暑くてたまらないのです〜』

「リーちゃんも考えてくださいよ。七五調じゃないとだめですか?」

『そんなことはありません。何でも良いですよ』

 それだけ言うと、ノアと訓練のようなものを始めてしまった。


「私も手伝おうか?」

「はぃぃぃ! お願いしますぅぅ!」

 ルナはセトの近くへ行き、座り込んで呪文を考えた。全くアイディアが浮かばない。

「……少しぐらい」

「……ん?」

「少しぐらい長くたっていいんじゃないか? だが、そんなに長く考える時間はない。急ごう」

(急げないんですよね〜、それが)

 セトは頭を最高速度で回転させるのだが、ルナはどこか遠くを見つめているようだった。


「我は天に選ばれしもの。世界に光を、我に波動を」

 呪文のように呟くルナ。その声が、あまりにも小さすぎて。セトに聞こえているかどうか分からない。セトはまだ腕を組んで考えているようだから、聞こえていないのだろう。

「聞こえてたか? 今言ってやったんだけど?」

「えっ……ごめんなさい、聞いてなかったです」

「はぁー……我は天に選ばれしもの。世界に光を、我に波動を。これでいいか?」

「うわ……すごい傑作! 採用採用」

 セトは急ににこやかになり、大きく手を叩いた。ルナは呆れた目でセトを見る。

 まあ、とにかく。これでセトの呪文は決まった。やっと先に進める。ここまで私たちを待たせたんだから、早速セトの腕前を見せてもらいたいものだ、とルナは思う。


「じゃ、練習しよう! って言っても、どうやって?」

「早く、次の目的地に行かないか? 練習にもなる」

「あ、そうだったね! ごめんなさい〜」

 そういいながら固まった溶岩をたこにあげるセト。ルナも雲を出し、乗る準備をした。

「リーフ、ノア! そろそろ行くぞ」

『は〜い、分かりました!』

 ノアとリーフは戦闘を止め、二人の肩に乗った。あとはセトの準備が出来るだけ。そう、誰もが考えていた。そのときだった。

「なあ、上」

『はぁ? 上? って……!』

「『コゴウ!?』」

 4人が上を見れば、それは偉そうに腕を組み、まっさかさまに降りてくるコゴウの姿があった。何故か笑っているようだ。ただ余裕をこいているのか、ただのバカなのか……。

「ははははは! リーフ、ノア! また来てやったぞ!」

 着地はふわりと決めたコゴウだった。




 が。


「っーーー!?」

 言葉にならない悲鳴をあげながら、さらにさらに下へ落ちていく。なぜだか分かるだろうか。

 まさかとは思うが、そこに落とし穴が仕掛けられていたのだ。聖界に異変が起きる前、子供たちがいたずら半分に仕掛けたのだろう。子供がほるにしては、かなりの深さであった。

「バイバーイ、コゴウ」

「助けろー!」

 コゴウの声がだんだん遠くなる。それをセトたちはにんまりとみつめていた。

遅くなってすみません!

長期連載停止になってしまい、あせりました。

なので、変な文になってしまいました。(まるでいいわけですね・・・(^^;))

とにかく、次も遅くなるかもしれないので、期待しないで待っていてくださるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ