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Innocent Game  作者: Liar*
7/12

実。



私が、愛子だった事。


凄く幸せに育った事。


リューイとアルティが私の教育係だった事。


父神も母神も、既に居ない事。


邪神が、私の兄であること。



記憶のほとんどを取り戻した私が今成すべき事は、

邪神に行方を知られない様にと、神々が破り捨てた私の記憶を完全に取り戻す事。

そして、それに伴い、失った力を徐々に取り戻す事、慣れる事。


やる事は一杯あるけど、大丈夫。

だって私は、みんなに愛されて生きている。



きっと邪神も、わかってくれる。

邪神の変貌の裏に何があったのか、私にはまだわからないけれど、

いつか、私が暴いてみせる...。




「あぁ麗しい我が主、もうお別れなんて....寂しいですわ」


「私より大人なはずのリューイが無くなんて。でも、ありがとう。寂しいのは一緒だよ」


「主、どうしても助からない、と思った場合は、私達を思い浮かべてくださいませ。

一瞬の時を有しますが、必ずお助けに行きますから」


「一瞬出来てくれるなんて、ありがとう。私は大丈夫だから、リューイと見守っててね、アルティ。」



嬉しい激励の末、私は準備をおえて、世界に旅立つときを迎えた

世界に往く前に、彼女達の執事が、神々の世界まで送ってくれるらしい。



正直、美形が居れば何でも良かったりする。




「じゃ、いってきまーす」「行って参ります、お嬢様」




そして扉は開かれる____...。







































目を開ければ、そこは白い白い、果てしない雲の上。

太陽も月も無いのに、何故か明るいと感じるこの空間の中で、私は立ち尽くしていた

そびえ立つ宮殿。行き交う人々は皆、笑顔で挨拶をしてくる

...それを返す事も無く、私はただ、宮殿の上に立っている何かを凝視していた



黒く揺らめく、白い空間では目立った色。

よく見れば、それは人の形をしていた


じっと立ち尽くす私を、執事さんは不思議そうに見ながら、「では私はこれで、」

と、美しく礼をして踵を返した



私は、首をぷるぷる振り、歩き出した

___きっと、宮殿に行けばアレが何かもわかるだろうし、

初めて来るこの場所の懐かしさに目を細めて、ゆったりとした時の中を泳いだ




門の前に立てば、門番さんらしき2人組の大男が、にこやかに大きな門を開いた

どんな力だよ...とか内心突っ込みをいれながら、お辞儀をして中に入る

始終笑顔だった門番さんの顔が、きりっとなるのを、門が閉まるその隙間から見た



「.....愛子様?」



弾かれた様に振り返ると、姉妹神の執事によく似た、老人がこちらを見ていた

けれど、彼女達の執事の目の色は、確かくすんだ緑だったハズ。

この老人は、くすんだ青色だ



「...どちら様でしょうか、私には解りかねますが、確かに私は、愛子です。」



そう言えば、手に持っていた青いバラを、次々に床に落として行く

ぱさ、ぱさり。

乾いた音が、空間を支配する中、彼の表情はドンドン驚きを色濃くしていた




そして、最終的に




「愛子様ぁあああああああああああああああああああああああっ」





叫ぶ事になる。





バンッダダダダダダダダッ



複数のドアが開く音と足音に、恐怖を覚える

けれど、何故かこの執事さんに抱き着かれている私は、逃げる事が叶わない

よって、姿のみえない声達に質問攻めされる事になった



「愛子様!!!あぁなんてお美しい!!!お目にかかれるのも光栄です!!」


「一体いつ御帰郷なさったのです?しかも、あの時空の扉をどうやってかいくぐられたのです?」


「馬鹿か君は!きっとリューイ様やアルティ様が掛け橋と成られたのだろうよ」


「あぁ、確かにあの方々の愛子様への執着ぶりは、凄まじかったものな」


「そんな事より愛子様?お召し物を変えましょう!この神殿で一番高貴な、一番美しく品の良いものを御持ち致します」


「あら、私が用意するのよ!!!!」


「愛子様、」


「愛子様」


「愛子様」






ノイローゼになりそうだ。

いや、それよりも、圧死しそうな気がするんだけれど....執事さん、離してくれよう...。

現実逃避したくなる程、目の前でめまぐるしく行われる口論に疲れ、目をつむる

すると、己の非に気付いたのか、皆、そそくさと道をあけた


執事さんも、いつのまにか青いバラを片手に、絨毯の外側へと移動している







カッ




そして私は、光り輝く人々を見た。






「よく来たね、我らの愛しい子。」

ひげを生やした、位の高そうなおじさんが、包み込むような柔らかく、低い声で呼びかけてくる


「私の可愛い愛子。会えなくて寂しかったわ。よく顔を見せておくれ」

高い位置に髪を結った女性が、優しい瞳で見つめてくる


そして、


「「「「「御帰りなさいませ、愛子様。我らが誇れる美しい魂の持ち主よ」」」」」

5人の美しい美男美女が、凛とした声で、跪いた




それに対して私はというと.........。






























なんだか大幅に修正したい気分です。

もしかしたらするかもしれません。


そろそろキャラクターを固めて行きたいな..。

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