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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第25章

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揺れに気付いた人

最近の葵は、どこか遠くを見ていた。

目の前にいるのに、心だけが別の場所にあるような——

そんな微かな違和感。


俊介は、それを見逃さなかった。


(……誰を見てるんだよ、葵)


問いかけたい。

でも、聞いた瞬間に壊れてしまいそうで、言えない。


母を亡くした葵を支えたい。

その気持ちは本物だ。

けれど、

“自分以外の誰か”が葵の心を揺らしている気配に、

胸の奥がざわつく。


笑う葵の横顔が、どこか遠い。

触れようとすると、指先が空を掴むような感覚になる。


(早く……形にしないと)


焦りが静かに膨らんでいく。

葵を失う未来が、ふと頭をよぎった。


その未来だけは、絶対に嫌だった。

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