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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第24章

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見つけてはいけない笑顔

大和の笑顔が、

頭から離れない。


“見つけてはいけないもの”だったはずなのに。


10年前。

彼の奥さんが闘病していた最中に抱いた感情。


許されないと分かっていた。

進んではいけない気持ちだった。

だから距離を置いた。

忘れたかった。


なのに——

アルゴリズムの偶然が、

閉じ込めていた記憶の箱を

勝手に開けてしまった。


(どうして、今なんだろう)


胸の奥がじんわり熱くなる。


痛みとも、懐かしさともつかない感情が、

静かに、確かに、動き始めていた。

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