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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第22章

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気付いてはいけない想い

美咲と結婚していた頃。

大和は“ある感情”に気づきかけていた。


でも、

その感情に名前をつけることは

絶対に許されなかった。


(俺は結婚していた。

そもそも11歳も下の女の子だぞ)


だから、

気づかないふりをした。


正しかった。

そうするしかなかった。


でも——

正しさだけでは

どうにもならない想いが

確かに胸に残っていた。


美咲を愛していた。

それは嘘じゃない。


けれど、

胸の奥の“別の場所”に

葵の影がずっと残っていたことも

また事実だった。


大和はその影を

10年以上

ずっと見ないふりをしてきた。

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