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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第22章

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埋まらない空白

「大和さん、今日もお疲れさまです」


結衣が差し入れた温かいスープを

大和は受け取った。


「ありがとう。助かるよ」


結衣の優しさは、

冬の北海道の空気に

そっと灯る小さなストーブのようだった。


温かい。

救われる。

でも——

心の奥の空白だけは埋まらない。


(結衣は悪くない。

むしろ……ありがたい存在だ)


そう思うほど、

自分の心が動かないことが

申し訳なくなる。


結衣は気づいているのか、

いないのか。


ただ静かに微笑み、

「無理しないでくださいね」と言った。


その優しさが、

大和の胸にそっと刺さった。

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