表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第18章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/215

近づく距離

結衣が店に来る頻度は、気づけば自然と増えていた。

その日も、カウンター席で温かいスープを両手で包みながら、ふと大和を見つめた。


「大和さんって……どこか、遠くを見てる目をしますよね」


不意を突かれ、大和は言葉を失った。


「誰かを大切にしてた人の目。

でも、その人がもう手の届かない場所にいる……そんな感じ」


胸の奥が静かに疼く。

美咲の笑顔。

葵の涙。

どちらも、まだ心の奥に沈んだままだ。


「そんなことは……ないよ」


否定した声は弱く、説得力を欠いていた。


結衣は柔らかく笑った。

その笑顔は美咲に似ていて、

目の奥に宿る芯の強さは葵を思い出させた。


(どうして……こんなにも重なるんだ)


結衣の存在は、

大和の心の凍った部分を少しずつ溶かしていく。

それが怖くもあり、救いでもあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ